“じゃあ、今度の土曜14時に迎えに行くから”先日送られてきたメールを眺めて、溜息が漏れた。このメールが送られてくる数日前に、ある人物からデートに誘われていたのだけれど。結局断れずに、OKしてしまったのだ。ある人物とは、最近何かと絡んでくる……流川さんだ。自分がどうしてOKしてしまったのかも分からないし。こうして今、自宅で彼を待っているのかもどうしてか分からない。「はぁ……」もう一度溜息を吐いた時、再び着信を知らせるバイブ音が響いた。開いてみると、やっぱり流川さんからで。“今着いたよ。下で待ってる”それからすぐに、薄手の上着を羽織って家を出た。下に行くと、流川さんの車と思われるブルーの車がマンションの前に止まっていた。近づいていくと、助手席の窓が開いて。「遅れてごめん。そこで事故遭ったみたいで」「事故が?そう言えば、さっきサイレンの音が聞こえたかも」遅れたのはほんの1,2分なのに、流川さんって……律義というか、真面目というか。それから乗ってと急かされ、わたしは彼の車に乗り込んだ。「あの……流川さん。今日はどこに行くんですか?」「うーん。まずは映画かな。麻菜ちゃんが好きそうな映画やってるから」「わたしが?」「そう。きっと、ね」流川さん、わたしの好みの映画知ってるって……わたし、そんな話したっけ?そんな疑問はありつつも、わたしを乗せた車は真っ直ぐ映画館に向かった。「はい、到着」
Last Updated : 2026-02-25 Read more