「お待たせしました!熱いから、ゆーっくり食べてね」 ラリエーヌさんの注文により、『ワイルドハムパティ』『シュプリンガーサラダ』『ヴァージルストゥリア』の3品がテーブルに届いた。 届けてくれたのは長い兎の耳を時折ぴこぴこ動かす、うっすら桃色の髪のお姉さん。 ラリエーヌさんはモコモコした髪だけど、このお姉さんはさらさらロングヘアだ。 胸のリボンとフリルのついたエプロンがとっても可愛い。 見た目も可愛いけど、声も話し方も可愛い。 女の子が見ても保護欲が妙に湧いてしまう。「ルシー、大丈夫? 今の見て分かったと思うけど、あれがラビ族ね。アタシらの魅了は思考力低下させる力だけど、あいつらは繁殖目的でああさせる力だから、絆されちゃダメだよ。相手がメスでもその情報がオスに行ったら狙われるのはルシーだし、そうなったら目も当てらんない」 そこで心配の表情を見せるのはラリエーヌさんだ。 言葉に棘を少し感じるけど、多分心配されてるんだろうなと思うし、私もこのフォス=カタリナに来たばかりだからちゃんと理解してないことはまだまだ沢山あると思う。 だからこそなんだとは思うけど……。「えっと、よ、用心します……?」 くらいにしか、答えられなかった。 力を持ってるとしても、戦争は終わってるしラリエーヌさん含めて魔族の人が悪いようには見えないから。「言うてわざとやってる訳じゃないんでしょ?じゃあきっと大丈夫だよ。ほらほら、アツアツのうちに食べよー」 少しだけ微妙な空気が流れる中、それを裂くようにエラさんは取り分け用のカトラリーを並べ始めた。 私の目の前にもお皿が並んできて、早速目の前の料理に手を伸ばす。 『ワイルドハムパティ』は中に大きなハムが入ったパイかな?真ん中がとても大きく盛り上がってる。 『シュプリンガーサラダ』はその名の通り、エビが沢山並んで葉物野菜の上に乗っかっている。 『ヴァージルストゥリア』はバジルのスパゲッティ、要はジェノベーゼソースのパスタだ。 どれも美味しいそうでお腹が空く匂いを上げている。 温かい内にサラダとストゥリアを一口ずつとって、早速その内の1つを口に運んだ。 最初はヴァージルストゥリアだ。「ん~~~っ!!」 口の中にバジルのクセのある美味しさが広がって、鼻に抜けていく。 ストゥリアも私が作ったものよりも弾力が少ない分歯
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