หน้าหลัก / ホラー / 血指手 / บทที่ 41 - บทที่ 50

บททั้งหมดของ 血指手: บทที่ 41 - บทที่ 50

100

呼び方

 いつもの日常から少しずつ変わっていく、それはまるで人生のように、儚くて美味で美しい一コマのように。私は弟と名乗るヒスという男と同棲する事になった。九条家は私の知らない所で色々な隠し種を仕込んでいるようだ。 姿見に映る自分の表情がなんだか汚れているような気がして吐き気がこみあげてくる。父の言葉だけで信用できる訳がなかった。きっと父にはそんな私の不安も読み取っていたんだろう。秘書の村山がこの家に来ると、書類を取り出し、証拠になる資料を提出してきた。まるで他人事のように遠目で私と村山の様子をうかがうヒスをチラリと見ると、怪しい笑みで微笑んできた。 (あいつ、まるで他人事だな) そんな呆れにもにた感情は窓から吹き荒れる風とともに飛んでいく。ヒスの瞳は汚い大人を見るような目で観察しているように感じた。まるで自分が学生時代に戻ったような感覚に陥ると、ふうとため息を吐き、さっさと話を終わらして村山を家から追い出す結果になったのだ。 「で、君はここに住むつもりかい?」 無言を貫くヒスを伺うように、落ち着いた口調で問いただす。まずは彼の考えが分からないとどうしようもないと考えたからだ。いくら父の要望と言っても、私の方が上になる。双子なのだから、たいして変わりがないような気もするが、ここは兄としてではなく一人の人間として向き合いたかった。 昔の自分に少し似ているからかもしれない。私が抱えていた問題をヒスも抱え込んでいるような気がしたからだ。トスンと壁に背を預けると、すんなりと空間は受け入れてくれる。包み込まれるように流れに身を任せている自分がいる。 ジィッと見つめると、彼は慣れていないのか視線を逸らした。恥ずかしがっているだけだとも考えたが、直観はそう語らない。まるでドッペルゲンガーを見ているようだ。 「父さんの言った通りにするつもりだよ、兄さん」 「……」 初対面なのに兄と言うヒス。自分も相当変わっているが、彼は少し違う。何もかも投げ出しているような感情の一端が節々に見えるからだ
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-11-17
อ่านเพิ่มเติม

九条碧生《女視点

いつものように窓から空を見つめている。遠くを見ても自分は何も変わらないのに、何かを願うように祈るしかなかった。小さいころの私は純粋だったのかもしれない。おとぎ話を信じてやまなかったあの頃の私。今の自分はどうなんだろうかとかそういう考えはいつの間にか捨て去った。 涙と共に…… 愛と共に…… 私のコレクションが輝いて笑っているように見えた。実際は助けてくれとまるで悲鳴をあげているかの表情。それなのにどういう訳だか錯覚してしまう。 ガラスの保管庫に保護されている人間だったもの。腐らないように、新鮮さを失わないように冷却している、氷漬けより、少しゆるい感じ。私達の会社で結成されている研究団体─メリア─その中で研究されてきたこの機械と液体。内臓をくりだした人間をそのままの状態で鮮度を落とす事なく守る事が出来る。 ガラスに手をついて中身に話かける自分がいる。 「もう10年よ、そろそろ目を覚ましなさいよ……」 普通内臓をくりぬいた人間を保護しているのに、たった一人だけ違う人がいる。健全な状態で眠りについている私の過去の恋人だったそれ。 あの頃と何も変わらない寝顔のような顔、スラッとしていて、頬に十字架のマークがある。タトゥーに近いかもしれない。顔にタトゥーがあるなんて変わっているわよね、それも十字架。だけど、彼の場合は仕方なかったのかもしれない。 あの人達からは逃げれないのだから。 小さくため息を吐くと、私らしくなく涙が零れた。裏でこんな事しているのに、泣いているなんて笑っちゃうわよね。それでも、それでも、止めたくなかったのよ。 春風が吹き荒れる桜の下で貴方と出会った。当時はただただ憧れていただけの存在だったのに、いつからだろう。自分の中の特別な人へと変わっていった。あの頃の貴方は何にも縛られず
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-11-17
อ่านเพิ่มเติม

なり染め

──君はいつも悲しい瞳をしているね それが彼の最初の言葉だった。私は令嬢、彼は人気者。取り巻く人間が全然違う環境の中で二人が繋がる事なんて誰が想像しただろうか。天真爛漫に振舞う彼を眩しそうに見つめながらも、自分はあんなふうにはなれないと落胆した事もあった。それでも自分の生まれ持った環境なのだからと自分を納得させるしか方法を知らなかったの。 彼の名前は|結城明《ゆうきあき》、よくあきらと呼び間違えそうになるけどあき。私は彼の事を名字で呼んでいた。ただのクラスメイトの一員でしかない明と私。皆に好まれて人間関係に恵まれていた明、反対に冷たそうとか怖い、何を考えているのか分からないと距離を置かれていた私。物好きでも寄り付かない程のプレッシャーを放っていたみたい。 後で明にそんな事を言われて、吹き出しそうになったのを覚えている。学園の中でも父の圧力がある中でひょんな事から関わる事になった私達には神様にも似た悪魔がついていたと思う。 「九条さん、遅くまでありがとう。片付けは僕がしとくから、先帰りなよ」 「結城くんだけ残す訳にはいかないから……」 「うーん、気持ちはありがたいんだけど、ね?」 今は夕方の七時だ。もう殆どの生徒は残っていない。今日は特例警報が発動されて皆、早々に帰宅を強要された。特例警報は事件が起こる可能性がある時に起こるものだが、今回は違った。表向きは特例警報、しかし実際は私と明を繋げる為のアクションの一つでしかなかったのだ。周りの大人達は私と彼の生末を楽しみながら、教室にある監視カメラ越しに楽しんでいる。そこから私達を監視する生活が始まったに過ぎない。 私の家は有能な人間を欲していた。当時の私は何も知らずに一般生活を楽しめる好奇心でいっぱいだったのを覚えている。 「私も残るよ、特例警報の為に残っている訳だし、結城君だけに負担はさせたくない」 「あり
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-11-17
อ่านเพิ่มเติม

社会科勉強

 沢山の機械の中に埋もれながら私達はいる。カモフラージュでなんて大胆な事をする人なのかと思わず微笑んでしまう自分がいる。 ──こんな人、はじめてだわ。 いつも私は偽りの中で生きてきた、周りの求める人物になる為に笑顔も仕草も作って、でも|明《あき》は違う。自分の信念の中で行動しているように輝いて見えたの。ハッキングをして情報をコントロールする彼は犯罪者なのかもしれないけれど、そんな事、私には関係なかった。 「どうしてこんな事をしたの?」  そう私が聞くと彼はフッと口元を綻ばせながら、誤魔化した。 「趣味みたいなもんだよ」 趣味、って……趣味で出来る事じゃないでしょ、これ。口走ろうとしたが、彼の姿を見ていると本当の事を言ってくれる可能性は低い、それにまた誤魔化すはず、だからあえて今はこれ以上詮索しないように決めた。 ただの高校生が、こんな芸当出来る訳がない。機械の山も|明《あき》一人で運んだなんて嘘は通用しない。私の考えの一つなんだけど、裏には大きな組織が絡んでいると思うの。勿論、他の人から見たら違う見解はあるかもしれないわ、ハッカー集団の一人でたまたま一人行動をしているだけかもしれないし、そういう役割ってせんもある。 考えれば色々な憶測が飛んでくるだろうけど、私も私で表と裏があるから尚更の事。彼のいつもの表情と行動、口調が普段とは違った大人びているもの。彼を育てた人の影響かもしれないけれど、独特の生き方をしている人、そう思うと私だけじゃなかったんだと安心してしまう。 「君は早く帰った方がいいよ、何度も言うけど、君みたいなお嬢様が来る所じゃない」 「見てしまったもの、帰れと言われて帰るバカが何処にいるって言うの? 私を他の連中と一緒にしないで」 |啖呵《たんか》を切る事で優位に立とうとする癖がこんな所で出てきた。彼の言葉には力があるからこそ、本当の私をも引き出してしまったのかもしれない。 フウとため息を一つ吐く
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-11-17
อ่านเพิ่มเติม

The profile shines and tears

社会勉強と言うとハッと笑い出した。何事があったのかと思ってしまうくらいに…… 「何よ、笑う要素何処にもないでしょう」 「くくっ、面白い女」 子供かよ、と呟く彼の笑顔にときめいてしまったのは内緒。ハッキングしてる癖にそんな笑顔ずるいじゃない。トクンと何かが変わりだした気がした。 「どうした?」 「なんでもないわよ」 チラリと横目で見つめてくる|明《あき》の瞳に私の姿が反射して映ってる。吸い込まれそうな綺麗な瞳をしているのに、してる事は反対。つかみどころのない人間だと思うしか出来なかった。ふうん、と何事もなかったかのように視線を手元に戻し、PCに手をかける。 「ここからが本番だ、見るのは勝手だが静かにしてろよ」 その一言で拘束された気分になった。低温でくるくる変化する声色。どれが本当の彼の音なのか分からない。その答えを知っているのは|明《あき》自身。見る事しか出来ないけどどうしても離れる事が出来なかった。全ての作業が美しいと感じたのもあるかもしれない、勿論、彼自身も…… The profile shines and tears I have endless memories with you You who are sleeping are also beautiful You who were by your side were more beautiful 横顔は輝きながら涙になる 貴方との思い出は限りなくある 眠っている貴方も綺麗だけど 傍にいてくれていた貴方はもっと美しかった あ
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-11-18
อ่านเพิ่มเติม

天使な私

コツコツと足音が響く中で過去の自分を思い出しながら未来へと加速していく。私はフッと微笑みながらあの時の記憶を手放し、悪魔になろうとした。白い戸棚を開けると、赤い装飾がされているナイフが飾られている。儀式の時に使う私のお気に入りのものだ。 「さぁ、今日はどいつを狩ろうかしら」 彼を助ける為にはイシスが必要、そして血を吸わせてもっと真っ赤な刃物へと進化させていかなければならない。恐怖と嗚咽の旋律を奏でながら滅ぼしていくのは、心地がいい。もう後戻りは出来ない、したくない。自分で決意した事だから── 「た……すけ」 「ふふっ」 ひん死状態でも助けを求める事が出来るなんて人間の生命力には驚かされてばかり。だからこそ複数の血を浴びる事でイシスが作られていくのだろうとも考えている。私自身が『イシス』になれば一番いい。人間のサンプルは実例としてないけれど、それをクリアする為に生きているようなものだもの。 うめき声と血の匂い、そして薬品の匂いが部屋中を満たしていく。私の闇が満ちるようにしっとりと。今日の獲物を決めた私は、ゆっくりと近づいていく。先ほどから助けを求めている男にする事にしよう。 項垂れた体を動かそうとするけど、何も出来ない男に矛先を向ける。微かな微笑みが恐怖を煽るのだろうか。男はアピールした事を失態と思ったのか急に口を紡ぐ。 「もう遅いわよ、今更廃人の振りをしても無駄。他のガラクタは使いものにならないだろうけど、貴方なら楽しませてくれそうね」 「……」 私は腰を屈めると、男の顔を見下しながら、頬をスッと刃物で切り裂く。 「ぎゃぁあああ」 痛みに耐えきれないのか、少し深く傷をつけてしまったのか失神した振りをしている事も忘れてジタバタと藻掻きだし
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-11-18
อ่านเพิ่มเติม

やられた分以上やりかえす

 「んんっ……」 「あはは」 縫い付けた糸のせいで言葉を発する事が出来ない。そんな無様な姿を見ていると笑いが込み上げてくる。最初は我慢していたのに、芋虫のようにジタバタ動くから情けない人間だ事、と思いながら声を発していた。 「貴方最高ね、傑作品だわ」 この男は立場がある人間。裏と表の表情を使い分けながら演技をしている奴。自分より有能な人が現れるとターゲットとして潰しにかかる。そう……私の弟に手を出し、人生を狂わした張本人だった。姿なんてどうでもいい、本来の姿と今の姿はかけ離れているから、胸の名前の刺繍で気づいたのよ。 「あんただったとは驚きね、あの時はよくも……」 「うぐう」 恨みを放出するかのように足で男の腹を思いきり蹴り上げた。私、女だけど強い方なのよ。それは貴方も知っているでしょう? カタカタ震える男の様子を見ていると、もっと地獄を味合わせたくなってくる。 「ねぇあんた。今日の獲物はあんたって決めてるの、覚悟はいいわよね?」 ねぇどんな表情が見える? ねぇどんな苦しみを味わってる? 屈辱? それとも憎しみ? はたまた恐怖かしら。 下劣な笑い声をしまい、微笑みを出す。そうして胸にしまい込んでおいたナイフを掴み、男の右腕にグサリと刃を突き立てる。もう人間なんて呼べない姿なのに、まだ痛みを感じるみたいね。まぁ、そうか煩い口を縫っている時でも変な声ばかり出していたものね。私が抵抗すると、唇を落とす事になるわよ、と助言すると諦めたように項垂れて諦めた様子だった。 「うぐぐ」 「痛くないわよね、あんたはもう人間じゃないんだから。私が私のコレクションをどう扱おうが自由じゃない?」 返答は返ってこない。口は塞がれていても、喉は生きているから意思表示くらいは出来るでしょうに。それもやめるなんて、美しくないわ。もっと乱れて、狂って、壊れていけばいいのよ──
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-11-18
อ่านเพิ่มเติม

イシスの元

 「|上枝《かみえ》|将太朗《しょうたろう》を始末しました」  私はいつも通りの表情で父の元へ資料を手渡す。資料には上枝のデーターが記載されている。身長、体重は勿論性格、行動まで全てだ。紅のナイフを使い血を変換して、鑑定に出した結果もつけている。父の望むがままの結果だといいのだが、そう簡単な事ではないだろう。 「お前も復讐が出来てよかったじゃないか」 「何の事ですか?」  フンと鼻を鳴らす父の横顔を見つめながら、内心はドキリと心臓が跳ねた。自分の感情に溺れていたなんて私らしくない行動をしたように父の目には映っているだろう。しかし、本来の目的は果たしているのだから、関係ないんだけどね。 「私はあくまで仕事の一環として働いたまでです」 「お前がそう言うのなら、そういう事にしとこう」 「……」 「しかし面白いな、あのナイフは」 「ええ」 「切り裂いた細胞まで変異していた。勿論血液もだ」 楽しそうに話す父を見ていると、悪魔に思えた。私は助ける為に動いている、しかし父は違う。全ては利益の為だ。人工知能をより人間に近づける為に人間の細胞と血を与えて完璧なドールを創ろうとしているのだから、悪趣味。 「結果はまだ見ていません」 そう伝えると、ははっと笑いながら封筒を開け、中身の資料を手にし、目を通す。ほう、と顎をさすると、私にその資料を手渡してきた。 「お前も見てみろ」 「はい」 イシスの適合──50パーセント 肉体の破損──80パーセント 精神の適合──90パーセント 今回のコレクションはまずまず結果がいい。一番重要なイシスの適合が低いがそれ以外は使い道がありそうだ。肉体の破損は私の行動のせいで高いが、それはそれでまた使いようがあるからいいとしたのだろう。ホルマリン漬けにして人間の細
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-11-18
อ่านเพิ่มเติม

紅のナイフ

一人で考えていると顔に出ているような気がして嫌になる。だから心の奥底で蓋をし、現実の光景へと思考を注いでいく。パサリと手に持つ資料の紙の音が耳に触り、少しだけ違和感を感じてしまう。 「どうした、考え事か?」 「いいえ。何でもありません」 「そうか」 いつもの父なら何か疑問があると追及してくるのに、今日に限っては違っていた。私が感情的になった事に気付いているだろうし、自分の中では認めたくないけど、それが事実だから、その事で考え込んでいるのだろうと勘違いしているのかもしれない。 重要な物事は父には伝えていない。結果として出ている情報はそのまま隠す事なく伝えているが、自分自身で手に入れた情報は私の中だけで消化している。私達親子の間に信用はない。だから余計な事を明るみに出して自分にプラスに動くかと言えば別問題。 相手に与えていい情報だけ開示する、でもそれ以外の事は伏せておくのがベスト、私はその考えがあるから。そういう所を含めると全てが父の言いなりではない。 勿論『紅のナイフ』の出所も秘密にしている。知り合いの研究者が提供してくれたものだとは伝えているが、まさかそれが自分の妻だとは想像もしないだろう。母の血を変異させて別次元の細胞と組み合わせたものがあの『紅のナイフ』だ。あれは人間の生き血を|啜《すす》り成長していくもの。心臓となる核の部分があり、そこから全てのものを変異させていく頭脳と能力を兼ねそろえた『この世』にはないナイフ。 これの出所を調べられると厄介だが、母が手をまわしてくれたおかげで今の所、気づかれずに済んでいる。そこは感謝しかない。いつか知られるのも時間の問題かもしれないけど、まだ大丈夫だろう。私が父の下で居続けている限り、安心だと踏んでいる。 (父は簡単に私を切り捨てる真似はしない。祖父と蓮が敵側でいるのだから尚更。今、私を手放して何のメリットもないから大丈夫──)
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-11-19
อ่านเพิ่มเติม

<九条蒼生 男視点 共同生活

 ヒスとの共同生活が始まって二か月が経とうとしていた。最初は違和感しかなかったのに、ヒスの能力なのか溶け込んで傍にいるのが当たり前な存在へと変化している。まるで侵食されているように……妙な色気を漂わせるヒスの残り香が脳天を貫きそうになって戸惑ってしまう程だ。 「蒼、仕事には行かないの?」 「今日は休みだ」 「ふうん、結構休みが多いんだね」 「はぁ~」 ああ言えばこう言うこういう所誰に似たんだろうか、とため息を吐きながら頭を掻いて困った表情をしている自分がいる。それでも嫌じゃない、何だか歯がゆくてむず痒い感じだ。急に弟の存在を知らされた時はどうなるのかと心配したが、なるようになるもんだな。 「またため息? そういうのやめたら?」 「お前に言われたくない」 「口わるっ」 「お前もな」 こんな会話を繰り返していると性格も似ているのかもしれないと思ってしまう。まるでドッペルゲンガーのようだ。個性があるから完璧に同じとは言えないが、軸にあるものは近いと思っている。もしかしたら考えている事も同じなんじゃないかと思ってしまうくらいに。 「ヒスは学校行かなくていいのか?」 「僕、頭いいからね。余裕だよ蒼とは違う」 「ふぅ~、それはいいとして単位とか落としたら父さんに怒られるぞ」 「そこは心配ないよ。課題は全部してるし」 そういうと視線をノートパソコンへと注がした。顎でクイッと指すと自信満々に言葉で私を突き放す。 「最近は家で出来るからいいよね、提出は蒼がいない時にちゃちゃっとしてるし、問題ないよ」 一緒にいる時間が長いのに、少し目を離したらいなくなってたのはそういう事か。殆どの時間を共有しているのに、この弟、抜かりなしだな。またため息が出そうになると、見越してヒスが大きくため息を吐いた。 「はぁー」 「ん?」
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-11-19
อ่านเพิ่มเติม
ก่อนหน้า
1
...
34567
...
10
สแกนรหัสเพื่ออ่านบนแอป
DMCA.com Protection Status