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甘い囁き

One option changes fate I'm not thinking about such a matter of course However We are looking for the real way in the dark 一つの選択肢で運命は変わる そんな当たり前の事を考えてるつもりはない しかし 私達は暗闇の中で本当の道を探している 消す、その一言の重みが背中にへばりついてくる。まるで生霊を背負っているかのようにどっしりと。何故そんな事を私に伝えたのだろうかと考えもしたが、正直分からない。消すなんてそう簡単には出来ないものだし、相手はあの父さんだ。無理に決まっている、そう決めつけている。 「本当おいしいよね、この紅茶」 「……そうだな」 紅茶など何も入っていないカラのカップだ。自分の仕草に合わせて監視カメラを意識しての行動だろうが、どうして私を助けようとする行動をしている? 全ての行動が謎だらけだ。自分と似ている部分があるから考えも似ているかもしれないと思っていた自分は浅はかだと思いながら、紅茶を流し込む振りをして、机の上に置いた。 「僕はね、蒼と新しい遊びがしたいんだ。このつまらない日常に色をつけたくない?」 「何を言って……」 ここにはカメラがあるのに、そんな大胆な話をしていいのかと言いたくなる衝動を抑えながら、言葉を飲んだ。 「僕はねエースになりたいんだ、あ、トランプの話ね」 「どうしてキングじゃないんだ?」 「だってエースの方が強いじゃん」 「ジョーカーがあると別だが」
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珈琲の匂いに包まれて

 ふと色々思う事があった、考える時間が欲しかった。何度もヒスに言われた時の事を頭の中で迷走しながら、自分がどうしたいのか決める必要がある。すぐにどうこうする訳じゃなく、自分の人生の分岐点だと感じたからだ。 (ふう……落ち着く) いつもは入る事がない喫茶店に一人でいる。少しヒスと距離を開けた方がいいと感じたからだ。ヒスの言いたい事は分からなくもない。でも、今まで私の生き方の中心には父さんがいるのも事実。実質『裏切る』事になるから、余計に考え込んでしまう。 コクンとコーヒーで喉を潤すと、少しだけ気楽になれる気がした。気がするだけで何の解決にもなってないけど、今はそれでいいと思っていた。 「初めて見る人だね、兄ちゃん」 「はぁ……」 間抜けな返答をしながら、お辞儀をする。考えている最中に声をかけられたものだから、変な声が出てしまった。少し上ずった返事だったと思う。そんな私に気づきながら、ケラケラと笑う初老の男。少しムッとしたが、ここは合わすのが一番いい。 (ここは冷静に、冷静に……) 早く去ってくれないだろうか、こちらは考えたくて、一人になる時間を作っているのに、邪魔しないでほしい。ここで私は後で気づく事になる、この初老の男との出会いが生きる道を変えるきっかけになるとは思いもしなかった。 「わしはよくこの店に来る『常連』や。ここのコーヒーうまいだろう? 何か考えたい時や迷っている時に頭をすっきりさせてくれるからな」 「美味しいですね」 まるで考えている事を見透かしているような言い方だ。初対面なのに何が分かるのかと思ったのだが、男の言う事は事実だから否定は出来ない。ここのコーヒーは美味しい、悩みさえかき消してくれる。コーヒーに詳しくはないが、酒と同様美味しいと感じたのはこの店のコーヒーだけだった。 コーヒーの苦ったるい匂いに包まれながら、ふと視線を落とした。ゆらゆらと踊る水面のように波紋を作り出す姿に幻想を抱きながら、自分の人生を振り
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新しい自分

 歩道を歩きながら呟いた。 「心に従う……か」 自分はどうしたいんだろう、何を目標としているのだろう。父さんの言う通りに生きる事が身になるのか、と。風が心を浚う。ブワッと髪をなぞられると、頭を撫でられているようで少し歯がゆい。いつからか自分の空間にそんな優しさはなくなっていたから、自然に教えられるなんて、自分もまだまだだなと思い知った。 父さんの言いたい事は分かる。色々なものを切り捨てないと生きていけないから現実を見て、経験をして、それで行き着いた答えが孤独だったのだろう。それでも自分が潰れそうな時、誰も傍にいないなんて私には耐えれない。そこまで強くないし、どう這い上がればいいのか分からないからだ。 「私は逃げてただけなのかもな」 弟のヒスにチャンスをもらった気がした。ヒスの提案は受け入れられないとして、自分に出来る事をしようと思いながら、ヒスの待つ家に帰る。沢山の風景がある、私の横を笑いあいながら駆けていく小学生を見つめながら、ふっ、と笑みが零れた。 「急ごうか」 私も小学生のように駆けだす。自分の運命に向かって、自分の意志を貫くために。それがどんな結果であれ、それが自分の中の「心に従う」事なのだから──  マンションに着くと、急に止まった。大きく深呼吸をし、加速していた心拍数を抑えるためだ。走っていたのもあるが、自分の意見を伝えるという事をするのが初めてだったから緊張なんて半端ない。そんな簡単な言葉で片付けれない想いだ。 そろそろと部屋へと向かう。緊張と不安が入り混じりながらも、震える手でインターフォンを押した。いつもなら鍵を持ち歩いているのだが、今日に限って忘れてしまっていた。きっと考える事に必死になってしまい、目の前の事が見えなくなっていたから、こんなミスをしたのだろうな。 チャイムが内側から響きながら、鼓膜を刺激する。脳天を貫いてくるような音を発しながら、ガチャリとドアが開く。 「遅かっ
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大きな前進

 「自分の中の答えは見つかった?」 部屋に入りコートをかけると、ヒスが問いかけてきた。私はゆっくりと向き合いながら、口を動かす。「もう大丈夫だ」と……声を出さずにヒスがあの時したように唇の動きだけで返答した。私はおもむろに部屋の角に設置されてある監視カメラに手を伸ばす。自分の身長と手の長さで届くと思ったのだが、なかなか届かない。すると椅子を持ってきてくれた。 「どうするつもり?」 「……工具を持ってこい」 それだけ伝えると、ヒスは口角をひっそりとあげながら、取りに行った。ガサゴソと探しているように演出し、工具入れを持ってきた。この家に本来は工具なんてない。ヒスの考えだと、きっと私が決断を下す時に必要になるだろうと思い、隠し持っているだろうと考え踏んでいたからだ。案の定当たりだった。こういう用意のいい所は父さんにそっくりだなと思い、特殊な工具達で強固にされてある監視カメラを淡々と外していく。 プツンと全ての監視カメラを片付け、ゴミとして纏める。ふうと、肩をおろしながら、椅子から降りるとヒスは鋭い目つきで見た事もない表情で言葉を創造していく。 「僕達が脅威になるから監視カメラをつけていたのに、取り外すなんて大胆な事したね。僕と兄さんを引き合わした父さんの負けかな」 「それがお前の本性か?」 「うーん、一部である事には変わりないね、それより兄さんの考えが聞きたい。盗聴器も全て取り外したし、もう大丈夫だよ」 「!! 盗聴器なんてあったのか」  本来の自分の口調で話すのは久しぶりだ。つきものが落ちたようで凄く気楽に感じる。それより驚いたのが盗聴器も仕掛けられていた事だった。監視カメラがあったのに、どうやって見つけたのかそれは聞かない事にしておく、嫌な予感がするから。 「父さんは抜かりないよ、兄さんが動く可能性があるって思ってたんじゃない? ほら、念には念をってやつ」 「しかし、お前よく気づかれずに見つけれたな」 「ヒントをくれてたからね
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優越感

自由にも責任があると思う、生きている中で本当の意味の自由はないからだ。全てが自分の思い通りになるなんて、愚かな考えはしない。その中でも自分の心の自由を求めるのは悪い事だろうか、私はそうは思わない。 ヒスと話をして、このマンションを出る事にした。幸い、お金には苦労をしていないから解約金もどうにかなる。父さんに頼らずとも、自分の稼ぎで賄える。余計なものは持っていかないようにする、まぁ、元々最小限の荷物しかない私達は処分をするものだけ処分をして、なるべく負担がかからない程度で家をはらった。 次の住む所が決まるだろうかと不安になっていたが、案外早く、簡単に見つける事が出来た。私の部屋とヒスの部屋、そしてキッチン、居間がある感じ。自分の時間を確保する為に、ヒスと程よい距離感でやって行く為に、自分の部屋は必要だ。だから今回はなるべく広い所にした。 「なんだか変な感じだ」 「自分で部屋を探すとかないでしょ」 「ああ、いつも父さんが用意してくれたからな」 「いい経験じゃん」 自由ってこんな感じだろうか、変な感覚の中に少しの光が見えてきている。背筋を伸ばし、リラックスしている状態なのかもしれない。それだけ、今までの自分を無理して作っていたんだな。私は電子タバコを吸いながら、息をつく。吸えるようになるまで数十秒待ちながら、吸い込む煙はうまい。以前まで、紙たばこを吸っていたが、体質的に合わなくなってきて、こちらに変えた。今では馴染んでいる。 「煙草ってうまいの?」 「まぁな、ヒスは吸わないのか?」 「吸った事ないから」 「意外」 「煙草を買うなら、スイーツを買った方が嬉しいからね」 スイーツか……話を聞いていると大の甘いもの好きらしい。これはいわゆるギャップというものか。見た目と好きなものが合っていなくて「ククク
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自由と責任

車を走らせると気持ちがいい。昔、友人とよくドライブに行ったものだ。父さんに言われていたのだが、どうしても縁を切る事が出来ずにいた時の事を思い出していると、少し切なく思う。人に言われたからと言う事を聞きすぎるのは違う。決断を下すのは、あくまで自分だ。だからどんな結果だろうと責任は自分にある。 他人のせいにすれば楽だ、何も考えなくていいからな。でも、本当にそれでいいのか? 結局は逃げているだけだと思う。 ヒスと出会って、そう思う事が多くなった。環境ってのは本当に大切で、自分を変えるきっかけになる。影響力と言うのかな。自分じゃ何も出来ない癖に、周りに人がいれば力をもらえる、そう思ってしまうのは甘えだろうか、綺麗ごとだろうか、何度も自分の中で答えを探しているが、いくら時間が経っても、出てこない。 ──今の自分じゃ、│まだ《・・》答えは出せないみたいだ 曲がりくねった道を進んでいく……まるで私の人生のようにフラフラしている。それでも必ず、出来る事はあると信じるしか出来ない。 (自分を信じるとか……忘れてたな) 幼少の頃はその純粋な心を持っていただろう、大人になればなるほど、違うものが見えてくる、そして道を踏み外す。運転をしながら、考え事をしていると、ヒスが声をかけてきた。 「兄さんにしては頑張ったんじゃない?」 「いや、ヒス、お前のおかげだよ」 「……僕はきっかけに過ぎない、決めたのは兄さん自身だからね」 気持ちに余裕が出てきたからだろうか、ヒスの声が優しく聞こえる。微笑ましいな。こういう兄弟としての関係を築く事が出来なかった分、ここから始めよう。 ((二人のシナリオを)) この時の私はヒスも同じ事を考えているなんて思いもしらずに、都会から田舎へと向かっていく。少しでも居心地のいい場所を探して
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怪談に出てきそうな女

 The moon is chipped and turned into ashes I drown and become dark He withers and seeks tears She runs away from me 月は欠けて灰になり 私は溺れて闇になる 彼は枯れて涙を求め 彼女は私から逃げ惑う ポタポタと濡れた体から雫が堕ちる、女はにんまりと微笑みながら、自分の唇につけられた糸を解いていく。痛みを感じる事もなくなった心と体は、とうの昔に限界を超えている。女は手慣れたように、唇の消毒をしているようだ。そして新しい、糸を取り出した。 鏡に映るのは黒髪の綺麗な女、どこかの令嬢のような清楚さがあるのに、似合わない唇。鋭い針に糸を通し、自分で自分の唇を閉じていく、狂ったように── 「今日からお前の名は「レイカ」だ」 「……」 「名前を返してほしくば、目的を果たせ」 男は低い声でそう伝えると、女はコクリと頷いた。前髪で隠れていた目がギラリと光ると再び、闇に沈んでいった。 私の知らないところで何かが起きようとしている、獣の刃が降りかかる前触れにすぎない。それを知らずに、自分の存在の意味も、名前も、由来も、何も知らず「蒼生」としている私に憎悪を抱いている様子だった…… 「兄さん、どうしたの? 顔色が悪いよ」 「……少し、寒気がしてな、気のせいだと思うんだが」 「疲れてるんじゃない? どこかで休もう」 「だが……」 「あのマンションからは遠のいたよ、大丈夫」 「お前がそう言うなら……」 ヒスの言葉に甘える事にした。風邪ではないだろう、ただ疲れただけだと思うんだが、本能的に何かを拒否しているようにも見える。自己分析をしてみるが、あてはまる事と
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黒い女

 「あんなところに女の人がいるよ」 「……そうだな」 「怪我しているみたいだ!! 兄さん、話を聞いてみようよ」 「……」 ゆらりと揺れる黒髪が濡れている、雨なんて降っていないのに、それに寒気を感じてしまうのは、本能的に危ないと危険信号を出しているからだろう。私は何も言えなかった。自分の気のせいで片付けようとしてみる、きっと何か事情があったのだろう、困っているかもしれない。 ここはヒスの言う通り、話を聞くべきだろう。こういうところ、ヒスは純粋な部分がある。権力者には牙を剥くが、困っている人や傷ついている人をほっとけない部分があるのも、理解していた。それは父さんの報告書で知っていた情報だから。 でも、得体のしれない女、見るからにヤバそうな存在に自分から近づいていく事が出来るなんて……私には無理だと思った。 「兄さん、止まろう」 「ああ」 頑なになれば言う事を聞かなくなるのも悪い癖であり、いい部分だ。しかし、時と場合がある。ほらみろ、他の車は皆スルーしている。だからこそ、余計に止まるしかなかった。自分もどこまでお人よしなのだろうかと疑いたくなる。危険を感じているのに、少しの可能性にかけてみる事にしたんだ。 その行動が正解か不正解かは分からないけど── 車を止めると、ドアを開け外に出た、何時間ぶりだろうか、空気を少し吸い込むと美味しく感じた。ヒスが急かすように駆け走り行動を起こすと、つられて自分も合わせていた。私達の目の前には先ほどの女が突っ立っている。黒い服とロングスカートを履いているが、布から覗く手と足は右手と左足しかない。その姿を見ると、ドクンと心臓が脈を打ち、少し息があがった。 初対面なのに、何処かで会った事があるような「懐かしさ」があるのだ。私は自分の記憶を辿りながら思い出そうと試みる、しかし、いっこうに浮かんでこない。 「どうしたんですか? 大丈夫ですか?」 ヒス
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強烈な印象

 「大丈夫ですか?」 自分の咄嗟の行動に驚きながら、女に問いかける。女は頷くと、少し顔を赤らめているようだ。黒髪から覗く綺麗な瞳が印象的だった。まっすぐで純粋な目をしている。なんて綺麗なのだろうかと、見惚れてしまうくらいに── 「僕の出番とられちゃったね、兄さん、大胆」 「茶化すな」 「はいはい」 ヒスも動こうとしたって事は、考える前に体が動いたんだな。何故、そんなふうになったのか分からない、答えも出てこない、今は深く考えないでおこう。とりあえず女は話す事が出来ないみたいだ。メモ帳とペンを持っている事を聞くと、再び頷く。どこか近くに喫茶店でもあればいいのだが、そう考えてると、ヒスが提案してきた。 「この近くにいい店があるんだ、個室だから安心して、とりあえず状況を聞かないと何があったのか分からないから話してくれないかな?」  コクリ── 「とりあえずそこでなら筆談できると思う」 にっこりと女に話すと女は何度も頷いた、そこで違和感を感じたのは言うまでもない。何かあったような感じなのに、初対面の男二人についてくるとか、警戒心なさすぎだろ……箱入り娘だった可能性も考えたが、こんなふうにはならないと行き着いた。 止めるべきか考えたのだが、二人は行く気満々のようで、止める時間も与えてくれなかった。ヒスってこんな強引なところあっただろうかと不思議にも思えた。目に映る全ての光景を見ていると、こちらが警戒してしまいそうになる。 「まぁいいか……」 下心なんてないだろう、あったとしても私が阻止すればいい話だし、複雑に考えすぎるのはやめよう。とりあえず様子を見ながら、話でも聞くか。 「しかし……」 「何? 兄さん」 「いや」 車で運転してる時にも思ったが、初めて来たはずの場所なのに、どうしてこんな土地勘があるのかと聞きたくなったが、今は非常
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九条蒼生≪女視点

 すれ違うお父様を目で追うと、少し顔色が悪いように思えた。いつものお父様ならもっと発言をしているし、覇気がある。隠すのが上手なはずなのに、そういう部分を見せるなんて、らしくないと感じる。その時の私はお父様の体が悲鳴をあげている事に気づけなかったの。 「大丈夫ですか?」 別室で休んでいるであろうお父様の元へいく。きちんとノックをして相手に失礼がないように声かけもして、返事がきたらドアを開ける。よくきちんとそういうところはちゃんとしろと言われてきたから、子供の頃から、その癖があるの。 「入りなさい」 「はい」 やはり声のトーンがいつもと違う、ずっとお父様の傍でいたからすぐに分かった。何かあったのだろうか、悩みも基本持たない自信家だから。私は少し考え、間を置いてドアを開けた。勿論ノックしてね。 「入ります、お父様」 「どうした?」 「顔色が悪いようですが……」 そう言うと、ふっと笑ったかと思うと、少し肩を落とした。一体、何があったのだろう。 「私も年だな……お前は気にしなくていい」 「……」 「心配するな、大丈夫だ」 私が心配している? お父様を? 一体何を言っているのだろう。そりゃあ気になるのはある、だけどそれが心配に結びつくのかというと微妙な所。自分では気づかない内に、本当に心配しているのかもしれない。自覚全くないけど。 「体調よくないのなら、安静にしてください。後は私がしておきます」 「ありがとう」 ありがとうなんて言葉、初めて聞いた。今まで一度も言われた事がなかったから、驚いた。私の目の前にいるのは本当にお父様なのだろうか、と疑ってしまいそうになる。私はそう言うと、無言で部屋を出た。感じた事のない感情を抱きながら。
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