いつの間にか、彼ら三人の名前は何度もネットのトレンドに上がっていた。だから今回、真奈美が事件を起こしたことで、竜也の偽証の件も掘り起こされてしまった。【マジかよ?義理の妹を助けるために、偽証して奥さんに罪をなすりつけるなんて。夫がすることじゃないだろ?】【偽証したのは杏奈さんの息子だって聞いたけど、あんな小さい子が自分からやるわけない。絶対父親にそそのかされたんだよ。杏奈さんはかわいそすぎ。息子と夫にハメられるなんて】【刑務所で誰かに手足の腱を切られて、もう使い物にならない体になったって話だよ!】【そうそう、俺は彼女の患者だったんだ。3ヶ月前、手術室の前でその家族がわざわざ面倒を起こしに来てるの、この目で見ちゃったよ!】【そうなの?やっぱりお金持ちの家に嫁ぐと大変なんだね!】【まったくだよ。杏奈さんって、病院じゃゴッドハンドって言われるくらい有名な外科医だったのに。腱を切られて、もう二度と手術はできないなんて、本当にもったいない】【うん、それにさ、彼女の手足は本当は治るはずだったらしいよ。旦那が治療させないで引き延ばしてたせいで、タイミングを逃して、一生治らなくなっちゃったんだって】【ってことは、俺たちを救ってくれるはずのすごいお医師さんが、あのクズな男女のせいでダメにされたってことか?】【あのクソ野郎ども、きっとろくな死に方しないよ!】……ネットのユーザーたちは、かつて杏奈を激しく罵ったのと同じ熱量で、今はその憎しみを竜也と真奈美に向けてきたのだった。竜也が苦労して契約を取り付け、立て直したばかりの中川グループだったが、彼のイメージダウンによって再び影響を受けてしまった。そして、これらの罵詈雑言に竜也は険しい表情で目を通した。偽証のことも、杏奈の治療を遅らせたことも、どちらもごく内輪の話のはずだ。なぜネットの連中が知っているんだ?しかも、これほど詳しいなんて。この瞬間彼は、なにやらこの裏には黒幕がいるとようやく気が付いたのだった。何より、杏奈の行方が分からないこのタイミングでこんな騒ぎが起きたのは、まるで周到に準備されていたかのようだった。しばらく考え込んだ後、竜也は裕也に言った。「この件には一切反応するな。それより、中川グループが今年行なったチャリティーイベントをまとめて、タイ
Read more