月子の宴席は夜に予定されており、日中はジムが澪たちをゴルフに招待してくれた。「私、ゴルフはあまり得意ではありません」休憩エリアに座り、澪はジェーンに正直に打ち明けた。「私、ゴルフなら少しは得意ですよ。よかったら、私が相手をしてあげましょうか?」その時、ここぞとばかりに千雪が横から口を挟んだ。澪は千雪をちらりと見た。千雪はすでにゴルフウェアに着替えており、いかにも主役を気取る気満々の様子だった。澪は覚えていた。以前、洵と一緒に厳の友の子供のゴルフの相手をした時も、千雪と「偶然」出会ったことを。あの時の千雪は、白とピンクのポロシャツに同じ配色のミニスカートを合わせ、髪はポニーテールに結んでいた。その身のこなしは愛らしく、いかにもスポーツを楽しむ爽やかなお嬢様といった風情だった。そして彼女が見事なホールインワンを決めた瞬間、ゴルフ場全体の賞賛を欲しいままにし、厳の友の子供もすっかり彼女に夢中になってしまったのだ。今日の千雪もまた、非常に目を引く装いだった。今は冬だが、M国はA国より少し暖かく、屋外のゴルフコースも開放されている。千雪は保温性と速乾性を兼ね備えた白い長袖シャツの上にピンクのダウンベストを着て、ピンクのニット帽を被っていた。そのコーディネートは遠くからでも一際目を引いた。千雪はジェーンとゴルフについてひとしきり語り合っていたため、澪はジェーンが千雪を自分の相手に指名するだろうと思っていた。「澪さん、私もあまり上手ではありません。一緒に練習しましょう!」ジェーンは澪の手を引き、コースへと向かった。千雪はまたしてもその場に取り残された。ジェーンは澪を洵のそばへと連れて行った。「篠原社長はゴルフがとてもお上手ですから、彼に教えてもらったらどうですか?」澪の視線が洵と交差した。洵の瞳は、いつ見ても満天の星が輝く夜空のように、深く、人を惹きつける魅力があった。「いいよ。俺が教えよう」洵はにっこりと微笑んだ。周囲の人間には、この二人がもうすぐ離婚するとは――あるいは、もしかすると……すでに離婚しているとは、到底思えなかっただろう。今朝、洵は澪に、サイン済みの離婚協議書は佐々木に預けたと言った。佐々木が二人の代わりに裁判所へ行って手続きをしてくれるのだと。M国の離婚手
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