探してみると、本当に蘭の姿を見つけることができた。蓮は驚きのあまり、目を丸くした。今なら分かる。なぜ澪が、ここで蘭を見かけてあんなに驚いていたのかが。蓮は思った。もし澪から「確認してほしい」と頼まれていなければ、自分は絶対に彼女が蘭だとは気づかなかっただろう。今夜の蘭は、自分や澪の記憶の中にある蘭の姿とは、まさに別人のようだったのだ。かつての蘭は、服装も帽子も常に男の子のようだった。高校時代はベリーショートで、一度など本当に坊主頭にしてきたことまであった。クラスの不良たちから「男みたいだ」とからかわれると、彼女は相手に猛然と食ってかかり、激しい口論になった。相手が仲間を呼んで蘭に暴力を振るおうとした時、蓮と澪の二人が共闘してその不良たちを叩きのめしたのだ。蘭は、その時のことを今でも深く感謝してくれている。大人になっても、蘭の服装はそれほど変わらなかった。こんな真冬でも、蘭はいつだって汚れが目立たず、着回しのきく黒のショート丈のダウンジャケットを着ていた。長年蘭と付き合ってきた蓮と澪にとって、それが彼女の定番スタイルとしてすっかり定着していたのだ。今の蘭は髪もそれほど長くなく、せいぜい肩につく程度で、普段は全く手入れをしていない。しかし、今夜の蘭はその髪を細く短い二つ結びの三つ編みにしていた。頭にはアニメのウサギのキャラクターのイヤーマフをつけ、アウターはファーの襟がついた若草色のベビードール風のダウンジャケット。下半身はさらに衝撃的だった。ライトブラウンのウールのミニスカートに、カラフルな絶対領域のオーバーニーソックス、そして白のエナメルのピンヒールブーツを合わせていたのだ。蓮は、相手が本当に蘭であると確信するまでに、かなりの時間を要した。彼は口を半開きにし、冷たい空気を吸い込んだ。蘭が、何の意味もなくこんな格好をするはずがない。蓮がさらに観察を続けると、蘭の前を歩く男性が彼女の同伴者であることに気づいた。「蘭、彼氏ができたのかな?」蓮のその言葉を聞き、澪は身を乗り出して蘭の方を凝視した。「あれって……神崎琉生?」澪は目を見開いた。蘭の隣に立っている人物は、他でもない琉生だったのだ。澪は、蘭が手袋をしていない両手を琉生に向かって差し出すのを見た。すると琉生は微笑みながら両
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