【恋人】*陽菜*藤嶋蒼と、恋人同士になった。驚きの日々。「藤嶋さん」が、「蒼さん」になって、「蒼」と呼ぶようになっても、どこかまだ夢のように思っている。それなのに……私、蒼に「バレンタインの夜、うちに来てください」と言った。こんな、恋人に対してド定番なことを。バレンタインというイベントに、こんなベタな参加をする日が、この私の人生で来るとは思わなかった。でも、まあ、ちょっとは憧れていた……かもしれない。ほんの、ちょっとだけ、ね。だってバレンタイン……。それって、とにかく、恋人たちのイベントの代表格。それにしても、チョコレートを買うのがあんなに大変だとは、思わなかった。決めきれず、二回目もバレンタインの特設コーナーに行った。延々と、悩んでた。蒼が甘いものをあまり好きじゃないから、かな。チョコレートって甘いジャンルだから、選ぶのが大変だったのかな。……チョコレートやめる、べき?でも、な……バレンタインだし。先に“友チョコ”を持っていった翠さんにも、蒼に贈るチョコレートについて参考意見をもらったけれど……。―――蒼なんかに、そんなに気を使う必要はないわよ。……参考になってないよね?あれに、「そうですねー」と言うのは、だめでしょう。 選ぶのに時間がかかって、やっと本日購入できた品。それは、チョコレートボンボン。蒼に渡す用だけだと不安で、自分で試食する分も買った。チョコレートボンボン、食べるのは初めて。では、なぜこれかと言うと、プロジェクトのメンバーに相談した結果。蒼に贈るなんて言えるわけなく、恋人って言うのは恥ずかしくて、「甘いものがあまり好きではない人」で、どんなチョコレートがいいか尋ねてみた。コイバナは、覚悟してた。コイバナ、した。照れくさくても、頑張った。そして、得られたアドバイス。お酒を飲む人ならチョコレートボンボンがいいと、勧められた。しかし、チョコレートボンボンは美味しいのか。チョコレートボンボンを勧めた人にそう尋ねたら、「人による」と言われた。これ、よく考えたら、“おすすめ”なのかな。人によるって、全部がそうじゃない?つまり、やっぱり、味見は必要。余裕を持って味見したら、怖気づいて代わりのものを買いにいきそうだから、ギリギリに味見することにしたわけ。あれ、これ、味見の意味ある?
Terakhir Diperbarui : 2026-02-03 Baca selengkapnya