だからといって俺が主体的にできることなんて何にもなく、ただ見守る事しかできないんだよなぁ…… とりあえずマリアから話を聞く限り、友人関係や学校は問題なさそうだった。 心配なのは暗殺くらいか……? セタリィ神王国ってエドアルドが言っていたけど、まじで王族、狙われてんのかな。 王家なら諜報機関とかあってそういう情報収集してそうだけどどうなんだろ。 でも俺にはそんなことわかる由もなく、ただ日々を過ごしていくだけだった。 次の週。七月十四日金曜日。 エドアルドとは毎日顔を合わせて、昼飯を食べている。 半分以上は講義が被るから、一緒に講義を受けることも多かった。 図書館で本を借り一緒にカフェでコーヒーを飲むことも多くて、俺、超充実した学生生活を送れている気がした。 月末には試験があって、それが終われば夏休みだ。 講義によっては課題が出され始めていて、今日は講義が全て終わった後大学に残って俺は課題をやることにした。 「お前が残るなら俺も残ろうかな」 三限目の講義のあと、俺が図書館で勉強をすることを告げると、エドアルドが言った。 「え?」 「家でやるよりもはかどりそうかなって」 そしてエドアルドは笑って俺の方を向く。 「じゃあ一緒にやろうぜ」 そう俺が言うとエドアルドは頷いた。 大学の図書館は、高校生も利用できるため時間によっては高校生の姿を見かけることがある。 たしか高校は今日まで期末試験だったはずだ。そのせいか制服姿の高校生の姿を普段より多い。 そういえば、マリアも今日は図書館に寄るとか言っていたっけ。 ここ、時間を潰すにはちょうどいいからな。 普段より人が多いからだろうか、エドアルドの足取りがなんか重そうだった。 「……高校生、多いな」 「あぁ、妹が今日まで期末試験だって言ってた」 「……あぁ、妹いるんだっけ」 あまり興味なさそうにエドアルドは言い、辺りを見回す。 「うん。今日、来てるかも」 「へぇ」 やっぱり興味なさそうに呟き、エドアルドは本棚へと向かう。 ……あれ、妹に興味ないのか。でもこいつ、確かにゲームの表紙にいたよな…… そうは思うけどさすがにお前、攻略対象だよな、なんて話、できるわけもなく俺も目的の本を捜しに行った。 互いに数冊の本
Last Updated : 2025-11-25 Read more