お昼過ぎに、俺とマリアは王宮の一画にある屋敷に帰宅した。 一階にあるいわゆるリビングで、俺とマリアはお茶を貰う。 ふたりきりの部屋なので、床に直に座りクッションを抱き締める。 なんか疲れたな。 マリアも疲れた様子だけど、なんか嬉しそうな顔をしている。 彼女は持っているバッグからノートを出しながら言った。「楽しかったわ、お兄ちゃ……様!」 そんなマリアに俺は笑って答える。「ならよかった。宿題、はかどってよかったな」 するとマリアは、頬を赤らめて頷いた。「うん。先生の話、すごく面白かったの!」 車の中でも聞いたけど、マリアは結局先生に手伝ってもらって宿題を終わらせたらしい。 いいのかよそれで。 本人は嬉しそうだからいいんかな。俺はすっげー複雑だけど。「そうそう、明後日私、先生とお出かけしてくるわね!」 なんて言い出す。 まじかよ?「ど、どこ行くんだ?」 ドキドキしながら聞くと、マリアは顎に指を当てて言った。「えーとね、星の展示を見に行こうって言われて。新しい施設だって言ってたわね」 それはあれか。プラネタリウム的なやつか? 俺が首を傾げていると、マリアは指を折りながら言った。「明日はローラントさんと約束があるのよね。それに日曜日はマルセル殿下と約束していて」「……マリア、お前いったい何人と仲良くしているんだ?」 一抹の不安を抱えつつ尋ねるとマリアはニコッと笑って言った。「たくさんの方と仲良くさせてもらっているわよ! マルセル殿下でしょ? ローラント様に先生でしょ? ちょっとだけだけどフェルディナント様とか。あと……」 と、次々と男と思われる名前が挙がってくる。 乙女ゲームってそういうもんなの? ……ギャルゲーとかそうか……色んなキャラとデートしたりするか。逆で考えればそうなるか。 ひとり納得し、微妙な気持ちになりながら俺はお茶を飲んだ。 マリアはノートを開いてそれを見ながら言った。 「お兄ちゃんが一緒に喋っていた人……大学院生の方ととてもいい感じだったわよね」「いい感じって普通だって」 そう言いながら、俺はマルコさんの事を思い出す。 エドとは違った感じの、綺麗な顔の人だったけどなんか引っかかるんだよな。 なんか距離感バグってるっていうか。でも男同士だし、気にしすぎかな。 ひとり悩んでいると、マ
Last Updated : 2025-12-30 Read more