カリナが召喚したシャドウナイトとホーリーナイトに襲い掛かって来たレッサーデーモン共の攻撃は白騎士の巨大な盾に弾き返され、黒騎士の大剣によって次々と斬り伏せられる。呼び出された下級悪魔はあっさりと全滅した。「これで終わりか? ならもうお前に勝ち目はない。大人しく情報を吐いてもらおうか」 カリナに手下共を一瞬で殲滅されたベロン・シェイドグリムは、口に手をやって笑い声を上げる。「ククク、素晴らしい召喚術だ。だが、所詮奴らは只の下僕に過ぎぬ。さあ今度は我自らが相手をしてやろう」 そう言ってベロンは腰に差していた黒いレイピアを抜いた。どうやらまだやる気らしい。多勢に無勢だが、カリナは容赦せずに騎士達に攻撃を命じた。 襲い掛かる黒騎士達の大剣をレイピアで受け流し、ひらひらと舞う様に攻撃を躱す。伯爵レベルと言うだけあって中々やるようである。だが、どう見ても劣勢。どれだけ悪魔の膂力が無尽蔵でも、これだけ一方的に攻め立てればいつかは被弾する。「少しは我の能力を見せてやろう」 悪魔が影に沈み込み、その影が10体に分裂する。そこからベロンの分身体が姿を現した。「面白い能力だな。だが私のシャドウナイトの攻撃からは逃げられないだろう。かかれ!」 全ての分身体に黒騎士が斬りかかるが、どれもがその影の身体をすり抜ける。そしてその中の一体がカリナに斬りかかって来た。すぐさま刀を抜刀し、その攻撃を受け止める。「ほう、素晴らしい反射速度だ。だが、我の本体がどれか分からなければ攻撃を当てることなどできまい」 ガキィンッ! 刀でベロンをレイピアごと薙ぎ払う。後ろに後退ったところに白騎士の片手剣が振るわれるが、やはりこれも分身体の一つなのだろう。攻撃がその身体をすり抜ける。「なるほど、影の身体で分身体を作り出し、本体は常に何処かに移動しているということか?」「ほほう、やはり聡明なお嬢さんだ。だがそれが分かったところでどう対応するのだ?」「残念だが、その程度の能力なんて創作で腐る程目にしてるんだよ。その程度で勝ち誇るな。白騎士、私を守れ。黒騎士達は隙を見逃さず攻撃を続けろ」 カリナの命令で、白騎士達がカリナを囲む様に陣を組む。そして分身体には黒騎士達が次々と攻撃を仕掛ける。カリナはその間に召喚の祝詞を唱え始めた。「光よ、目醒めよ。闇を断つ刃となりて、この手に集え。星火
Last Updated : 2025-12-04 Read more