遥は困ったように言った。「まだご飯も食べ終わってないのに、途中で体重を量るなんておかしいでしょ?」「量ってからまた食べればいいのよ。どう見たって45キロもないじゃない」「いくらなんでもそんなことはないよ」ところが、いざ体重計に乗ってみると47.5キロあった。久美子はそれを見て、信じられないと声を上げた。「絶対にご飯を食べたばかりだから重くなってるのよ。本当は44キロくらいしかないはずだわ」この調子じゃ、そのうち髪の毛や服の重さまで「引き算」して計算し始めそうだと遥は思った。遥は腕を上げ、久美子に上腕を触らせた。力を入れると、しっかりとした筋肉の層がはっきりと感じられた。「最近荷物を運んで筋肉がついたから、痩せて見えるだけよ」一日に三食、お昼だけは家で食べないが、流産後の療養を終えて仕事に復帰してからは、昼食は湊が自ら届けるか、真由美が届けてくれていた。しかも、彼女が全部食べ終わるのを見届けるまで帰ろうとしない。遥としては少し困惑もあった。やれやれと思いながらも、お昼に湊とご飯が食べられるなら、まぁいっか、と遥は思った。久美子はそれでようやく安心した。食後、遥が窓辺に立って海を眺めていると、ドアをノックする音がした。馬場がドアを開けると、そこには血相を変えた真由美が立っていた。「遥さん、お爺様の方で何かあったみたいなの。着替えて、一緒に様子を見に行きましょう」久美子は進み出て結衣を受け取った。腕に抱きながら背中をトントンと叩き、真由美に尋ねた。「どうしたんですか?」「私にもよくわからないの。修がさっき食事が終わってから本家の邸宅へ行ったんだけど、数分前に電話がかかってきて、私もすぐ来るようにって。お爺様が急に倒れたらしいから、私と遥さんで来てくれって言うのよ。湊はもう向こうにいるらしいわ」コートを羽織って出てきた遥は、それを聞いて驚いた。「湊が、もうあっちに?」「午後のうちからあっちに行ってたらしいわ」遥は思い返した。今日、湊から電話があった時、夜は少し処理しなければならない用事があると言っていた。てっきり会社で残業しているものだとばかり思っていた。深くも聞かなかった。まさか、午後からずっと本家の邸宅にいたなんて。午後からそこにいて、夜になってお爺様が倒
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