「エンドには我こそは守護者たらんとする人間が大勢集まってるんだろ? なら問題ない、フェザーマンを助けたお礼に神獣を手に入れた俺こそが守護者たらんと向かう分には問題がないんじゃないか?」「……確かに」 サーラが唸るのに、俺は首を竦めた。「このまま自在雲で行って姿を現せば、俺の正体なんて知っている人間にはあっさりバレちまう。それだったら、守護者希望として正面から行けば誰も疑わないだろう」「潜入調査か」「シンゴ一人?」 ミクンが聞いた。「アウルムならともかく、誇り高いグリフィンが同時に人間二人に忠誠を捧げるはずがない。一人蹴落とすだろう」「え? グライフに結構あたしとアウルムで乗ってるよ?」「グライフはシンゴに忠誠を捧げているからな」「ぐる、ぐる」「忠誠相手の命があれば乗せてくれるだろう」「ぐるるぅ!」 誇り高くグライフが鳴いている間にも眼下では隊商たちが傷付けられている。「じゃあサーラ、こっち任せた、俺地上ルートで行くから」「お兄ちゃん、気をつけてね」「アウルムもな。みんながいないと俺の力がなくなるんだからめいっぱい気を付けて」 手を振って、グライフに飛び乗って雲の操縦権をサーラに渡すと、俺は一気に急降下する。 悲鳴が聞こえてきた。 ◇ ◇ ◇ ◇「くっそう、勝てねぇ!」「誰だ、エンドなら商売できるって言ったのは!」「文句があんならついてくるんじゃねぇよ!」「叫んでる間があるなら戦えよ!」 愚痴と文句が次々に湧き出るのと同様に、魔獣も続々と湧き出てくる。 やっぱ、俺たち、エンドを甘く見てた! 最果ての地、守護者とも呼ばれる人間の強者たちが死物から世界を守っているある意味異世界。そこにはモーメントにはないものがあり、逆にモーメントにはあるのにエンドにはない商品を持ち込めば、と、悪友たちの計画に乗ったのがまずかった。 エンドまでまだ二週間以上はあるのに、こんな所で魔獣に襲われ、そして勝てないで……。 もしかして、ここで、死ぬのかな? 思わず天を仰ぐ。真っ当に商売していれば儲けは少なくても無事で生きられたはずなのに……。 ん? まっしぐらに、こっち目掛けて突っ込んでくる影。 まさか、空を飛ぶ死物が現れたとか? 魔物は空を飛べないと言うけれど、空を飛べる人間がいるんだから空を飛ぶ
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