「やっぱり獣使師になってたのか! しかも話を聞いたところじゃお前も神子なんだろ?! 一体どんな……」「シンゴ、ヴェデーレが帰っているのだろう」 ノックして入ってきたレーヴェが声をかけた。「何で分かった?」「オルニスが飛んでくる気配がするから」 あちゃあ、とヴェデーレは顔を覆った。「無窮山脈から出てくるなってあれだけ言ったのに」 くおお、と外から音が響いて、ヴェデーレが窓から外を見る。 神殿の前、一番広い所で、巨鳥が羽根を休めていた。「オルニス! 簡単にこんな所まで来るんじゃないよ!」「巨鳥……?」 トーノが呆然と声をあげる。「嘘だろ、おい……?」「ついでだから一旦帰省すれば?」 俺が提案した。「オルニスで行けばすぐだろ」「オルニスを乗合馬車代わりに使うな」「魔獣ならいいのか?」「よくない。やっということを聞いてくれるようになったのに……」「魔獣が、言うことを聞く?」「うん、多分世界で唯一の魔獣使師でもあるから」「シンゴ、言うなよ……」 トーノはもう口をパクパクさせているだけだ。「悪かったな、魔獣が人を襲わないようにしつけてもらってたんで、なかなか帰れなかったんだ。休暇、かな? あげるから、しばらく休んでくれ」「相変わらずお人好しだね、シンゴってば」 それまで足をブラブラさせて聞いていたミクンが呆れた。「でも魔獣のしつけはヴェデーレにしかできないからって押し付けてたから、そろそろ休んでもらわなきゃって思ってたし」「ま、それもそうだよね。神子の中で一番忙しかったのヴェデーレだし、オルニスもグライフもヴェデーレに会えなくて欲求不満気味だったし? 悪友さんたちと世界を周るってのもいいんじゃない?」 ヴェデーレとトーノ、ミクンが出て行ってから、俺は思い出す。 魔神を倒した直後、死物たちは四散した。 支配者がいなくなったのを知って、喜んで消えた者、恐ろしくて消えた者、たくさんだ。 ヴェデーレには俺を信仰する魔獣が、人間を襲わないようにとしつけることを頼んだ。 レーヴェ、ヤガリ、ミクンにはそれぞれの種族のまとめを。ベガのおかげである程度ケンタウロスの中の位置を勝ち取っていたスシオもケンタウロス族をまとめてもらった。 サーラとベガには種族間交渉の
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