撮影が終わり、レオンは自宅のマンションに戻った。 高層階の部屋からは、東京の夜景が一望できる。無数の光が煌めき、都会の喧騒が遠くから聞こえてくる。 だが、レオンの心は落ち着かなかった。 シャワーを浴びて、ベッドに倒れ込む。 眠ろうとしても、眠れない。 アレクシスの声が、頭の中で何度も響く。『兄さんの身体、もう俺を覚えてしまってる』 認めたくなかった。 義弟に、しかも男に、身体も心も支配されつつある自分を。 だが、身体は正直に疼いていた。 アレクシスを思い出すだけで、体温が上がっていく。 レオンは枕に顔を埋めた。 ダメだ。 こんなの、おかしい。 でも――欲しい。 もう一度、あの感覚を。 もう一度、アレクシスに――。 午前二時。 レオンは遂に屈した。 携帯を手に取り、アレクシスに電話をかける。 コール音が三回鳴った。「はい、どうしました? 兄さん」 落ち着いた声。まるで、この電話を待っていたかのような。「……来い」「どこにですか?」 分かっているくせに、とレオンは思った。「俺の部屋だ。今すぐ」 沈黙。 そして、アレクシスの低い笑い声が聞こえた。「やっと、素直になりましたね」「……余計なことは言うな」「分かりました。三十分で着きます」 電話が切れた。 レオンは携帯を放り投げ、顔を両手で覆った。 俺は……終わりだ。 完璧なトップモデル。誰もが憧れる男。 そんな虚像は、もう保てない。 だが、その絶望感よりも強いのは――アレクシスに会える期待だった。 三十分後、インターホンが鳴
최신 업데이트 : 2025-12-16 더 보기