ユウが時折串を回し、火の通りを調整すると、魚の皮はパリッと黄金色に焼き上がり、身はふっくらと白くなっていった。「わぁ……美味しそう!」 リーナは、ユウの手際の良さに感心しながら、目を輝かせた。魔法で一瞬にして魚を獲った自分とは違い、ユウの日常生活に根差した技術が、彼女には新鮮で魅力的に映ったのだ。 十分に焼けた魚をユウから受け取ると、リーナはふうふうと息を吹きかけ、大きくかぶりついた。「んっ! 美味しい! 塩加減が絶妙ね、ユウ!」 彼女は、美味しさのあまり頬を緩ませ、ニコニコと楽しそうに魚を頬張った。ユウも、自分が獲って調理した魚をリーナが美味しそうに食べているのを見て、心から満たされた気持ちになった。 翌日も、ユウとリーナは約束通りに町で会い、すぐに森へ向かった。二人が昨日愛を交わした川辺から少し離れた、拓けた場所が今日の訓練場となった。 今日の練習は、まず剣術から始まった。ユウは、昨日見せつけられたリーナの圧倒的な強さを胸に、木剣を握る手に力を込めた。「重心を低く!もっと体幹を使わないと、すぐに弾かれるわよ!」 リーナの指導は厳しくも的確だった。彼女自身は、木剣をまるで自分の手足のように扱い、ユウの攻撃を難なく受け流す。 ユウは、リーナの指導を脳裏に焼き付け、身体が軋むのを感じながらも、必死に剣の振り方や足の運びを修正した。その甲斐あって、訓練を重ねるうちに、彼の動きは徐々に無駄が削ぎ落とされ、以前よりも鋭さを増していった。 剣術の後は、昨日の課題だった魔法の練習に移った。「ユウ、昨日教えた魔力の集中よ。全身の力を抜いて、指先に温かいものが集まるのをイメージして」 ユウは、リーナから言われた通り、目を閉じて深く呼吸をした。そして、彼女とのキスや抱擁で感じた、身体の内側から沸き上がるような熱を思い出しながら、手のひらに魔力を集中させた。 最初は何も起こらなかったが、何度も、何度も、諦めずに繰り返すうちに、彼の指先がチリチリとした微かな熱を帯び始めた。それは、昨日のような漠然とした感覚とは違い、確か
Last Updated : 2026-01-15 Read more