All Chapters of 血の契約と魔石の継承者: Chapter 81 - Chapter 90

98 Chapters

81話 古の共鳴、守護者の腕の中

 ドラゴンとは、古来から森を縄張りにし、森を守る存在だった。 シエラにとって、ユウの外見は、森を荒らす天敵ともいえる人間の男に見える。それなのに、彼に抱きかかえられ、これほどの温かい安堵感を得ることに、彼女は不思議でならなかった。 しかし、シエラの精霊としての感覚は、嘘をつかなかった。彼女は、ユウの体から発せられている、強大で、古の記憶を呼び覚ますようなドラゴンのオーラを、確かに感じ取っていたのだ。そのオーラは、彼女の故郷である森の根源的な力と共鳴し、彼女の警戒心を完全に鎮めていた。 そんなシエラを抱きかかえるユウを見たリリは、驚きに目を見開いていた。(……え!? どうして……森の精霊が抵抗もせずに抱きかかえられてるの? 森の精霊は人間を敵視して森から追い出そうとしてくるよね) リリの持つ知識と眼前の光景がかけ離れていたため、彼女の思考は混乱した。(ユウくんが、彼女を助けたから嫌がらないのかな?) リリは、そう結論づけようとしたが、精霊の人間に対する警戒心を知っているだけに、納得しきれずにいた。 ユウは、抱きかかえたシエラをそのままに、先を歩いていたカイの元へ歩き始めた。その道すがら、抱きかかえていたシエラに、ユウは優しく尋ねた。「お前も、一緒に来るか?」 シエラは、ユウの突然の提案に困惑しつつも、初めて出会ったにもかかわらず、自分に優しく接してくれるユウに、強く心を惹かれていた。「……どうしてもっていうなら……し、しかたないわね。いいわよ……」 シエラは、素直になれない強がりを交えながらも、ユウの誘いを受け入れた。その声は、小さく震えていた。 リリは、シエラの返事を聞き、さらに驚きの表情を強めた。彼女が持つ知識では、森の精霊とは森を守る存在で、その守るべき森から離れないと聞かされていたからだ。「えっと……シエラは、この森の精霊だよね? 森から離れないんじゃないの?」
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82話 癒える傷跡、ドラゴンの無自覚な恩恵

「うっさいなぁ……」 カイにツッコミを入れられ、シエラは顔を赤らめて恥ずかしそうにユウの腕から下りた。 すると、その瞬間、シエラ自身が驚愕した。ユウの腕から離れた自分の体を見ると、先ほどまであった擦り傷や打撲の跡が、まるで朝露が消えるように、跡形もなく完全に癒えていたのだ。シエラは、やはりユウから放たれるドラゴンのオーラが、自分の存在を支え、傷を癒したのだと、その力が普通ではないことを改めて確信した。「あれ? カイはシエラと知り合いなの?」 リリは、二人のやり取りが気になり、不思議そうにカイに尋ねた。「あぁ、俺はエルフの血が混ざってるだろ。森の精霊は昔から見えてたんだよ」 カイは、自分の出自を説明した。「こいつは、昔から俺たちを追い出そうと邪魔してきてたんだぞ。っていっても、小さな嫌がらせだったけどな」 カイは、呆れたような表情で、シエラとの過去を語った。(精霊が懐くって……あり得ないだろ。やっぱすげぇーなぁ……ユウ兄) カイは、シエラとの騒動から気を取り直し、本来の目的だった自分の弓矢の腕前を見てもらうことに意識を集中させた。「それじゃ、気を取り直して……っと、カイル様の必中ショットを見てろよ。的は、木の実だ!」 カイは、得意満面にそう宣言すると、腰のポーチから磨き込まれた木製の弓と矢を取り出し、流れるような動作で構えた。三人がいる開けた野原から、的となる木の実まではおよそ百メートルほどの距離があった。 カイが弓を引き絞ると、そのエルフの血が混じるグリーン色の瞳が、遠くの小さな的に集中する。次の瞬間、『パシュ』という乾いた音と共に放たれた矢は、まるで獲物を捉える獣のように一直線に飛んでいった。 矢は見事に、木の実の細い茎の付け根に命中し、その衝撃で木の実がコロンと音を立てて地面に落ちた。 ユウは、その正確無比な射術に驚き、感嘆の声を上げた。「おぉー! スゲー! かっこいい!!」「こ
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83話 「虫」か「馳走」か、分かれる昼食の明暗

「魔石や素材の回収をしたくても大きいし……硬いうえに、ナイフじゃ解体できないからっ」 彼女は、その外骨格の硬さを知っていた。「あ、剣で解体をしたらダメだよ! 剣が斬れなくなったり、折れたりするから。戦闘時に戦えなくなるからねー」 リリは、ユウの剣を心配し、念を押すように忠告した。その声には、ユウの安全を第一に考える、彼女の思いが滲んでいた。 ユウは、川で獲れるビッグクラブという、巨大なカニの獲物を思い出していた。ギガスコルピオとの大きさは、全くの別物というか別次元だったが、その硬い外骨格という点は同じだと思った。(ナイフで斬って解体できれば問題ないんだよな?もしかしたらビッグクラブと同じくらい美味しければ昼食の問題も解決じゃない!?) ユウの思考は、いつの間にか「食」へと向かっていた。「食べられたりするのかな……?」 ユウが恐る恐る聞いてみると、カイが面白そうという顔をして答えてくれた。「あぁー食えるぞっ。美味いらしい!」 カイの言葉に、リリがすぐさま露骨に嫌そうな顔をした。「ちょ、えぇ……わたし……イヤー! 虫じゃーんっ!!」 リリは、その見た目のグロテスクさを思い出し、顔を青ざめさせた。「カイ、自分が食べたこともないのに、適当なことを言わないでよっ! もぉー」 リリは、カイの軽率な発言に、心底うんざりした様子で抗議した。 しかし、カイは解体や食べることに乗り気らしく、グリーン色の瞳を輝かせていた。「別にリリは食わなきゃいいだろー? イヤなら別行動なーっ」 カイは、あっさりとリリを切り離す提案をした。彼の好奇心は、リリの嫌悪感を凌駕していた。「リリなら、この森なら一人で行動しても対処できるだろうし。あまり遠くに離れなければ助けにも行けるし」 カイは、リリの実力を認めつつも、自分たちのやりたいことを優先する意向を示した。 カイに別行動と
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84話 服の裾から、重なる掌(てのひら)へ

「あんたたちには興味ないし、関わりたくないからいいわよ」 シエラは、『ふんっ』と鼻を鳴らしてそっぽを向き、ユウの大きな背中に隠れた。彼女の淡いグリーン色の瞳には、わずかながら、ユウの背中に隠れられて守られているといった安堵した色が浮かんでいた。ユウの背中は、彼女にとって揺るぎない安心感を与えていた。 リリは、ワイルドボアから肉を切り取り終え、その塊肉を抱えたまま、二人のやり取りを聞いていて注意した。「カイ、女の子のシエラをイジメちゃダメだよっ」 リリの声には、リーダーとしての諭すような響きがあり、同時にシエラを守ろうとする優しさも含まれていた。「いや……いじめてないってばっ!普通に会話していただけだし……んで、どうやってこいつを解体をするかだな……」 カイは、リリの注意を軽く流し、思考を目の前の巨大な獲物へと切り替えた。 彼は、腰から取り出した解体用のナイフを、ギガスコルピオの硬い外骨格に向かって突き立ててみた。だが、ナイフは『ガッツ!』と鈍い音を立てただけで、刃は全く入っていかずに弾かれてしまった。「ん~……やっぱり高級なミスリルのナイフじゃないとダメか……」 カイは、自分のナイフの切れ味では太刀打ちできないことを悟った。「あれは高い上に魔力のあるやつしか使えないしな」 カイは、諦めたように両手を上げて、お手上げといった顔をして呟いた。彼の表情には、獲物の素材を前にして手が出せない悔しさが滲んでいた。 ユウは、硬いカニを食べる時を思い出した。彼の故郷での記憶が、この難題を解くヒントを与えた。(硬いカニも外骨格は切らずに食べられるよな……それに、すべてが硬いってことは無いハズだし……) 彼は、巨大なサソリの体を注意深く観察し、硬い装甲の継ぎ目、すなわち関節部分に目を付けた。「カニを食べる時って、関節を折ったり切ったりするだろ?んっ&
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85話 「あなたの精霊」になるという誓い

「……こ、これは……違うんだから。あんたが……森で迷わないようにだから!」 シエラは、顔を真っ赤にさせながら、懸命に照れ隠しでそう言い放った。その言葉とは裏腹に、彼女の表情は幸福感に満ちていた。顔を逸らし、ユウの手を握りしめたまま、ニコニコと上機嫌な様子で歩き出した。「こっちよっ。こっちに、枯れ枝や乾いた太い枝もあるわよ」 シエラは、森の精霊としての知識を活かし、ユウの役に立てることが心から嬉しそうに、慣れた様子で案内を始めた。「マジか!それは助かるぞ、シエラ」 ユウは、素直に感謝の気持ちを伝えた。「んふふっ♪ 森のことは任せなさいよ! ふっふーん♪」 シエラは、誇らしげに胸を張ってみせた。森に入るのには不釣り合いな、白い肩を出した可愛らしいフリルの付いたチュニックに、膝丈の白のレースがあしらわれた可愛らしいスカートをひらひらと揺らしながら、ご機嫌な様子でユウの手を引き、森の奥へと歩いていった。「シエラは、森の精霊なんだよな?森から出ちゃったら……何の精霊になるんだ?」 ユウに質問され、シエラはぴたりと足を止めて、深く悩んでしまった。彼女自身、考えたこともなく、他の精霊から聞いたことさえなかった疑問だった。(え?わ、わたしって何になるのだろう?森からのエネルギーを得て森を守る存在だったのよね……) シエラの瞳は、未来の自分を想像するように揺れた。(これからは……この、ユウという者からエネルギーをもらい……この者を守護する者へ変わるのかしら?ということは、ユウの精霊っていう事かしら……きゃぁ……それって、すてき♪) 彼女は、ユウの側で生きる未来を想像し、胸を高鳴らせた。その想像は、彼女の顔をさらに赤く染めた。「し、しらないわよ……そんな精霊いなかったもの&hellip
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86話 「気高い精霊」の嘘と、甘い吐息

 しかし、彼女の小さな手は、ユウの背中にしがみつくように回されていた。その表情は、恥ずかしさの極みでありながら、満たされた安堵の光を放っていた。「あはは。ごめんなー! つい、シエラが可愛くてな……」 ユウは、シエラの反応を見て、屈託のない笑みを浮かべた。その笑顔は、シエラの心をさらに大きく揺さぶった。「……べ、べつに……いいわよ。悪くなかったわ……た、たまになら良いわよ。たまに、なんだからね……」 シエラは、顔を赤くしたまま、蚊の鳴くような声で、精一杯の強がりを交えながら許容した。その言葉は、既にユウの行動を受け入れていることを示していた。「そっか!」 ユウは、シエラの可愛らしさに抗えず、抱きかかえていたシエラの柔らかく可愛らしい頬に、『ちゅっ』と音を立ててキスをした。 この予期せぬ行動に、シエラは稲妻に打たれたかのように全身を震わせた。彼女の顔は、血が上ったように真っ赤に染まり、淡いグリーン色の瞳は、驚きで大きく見開かれた。「ひゃっ! 〜〜〜っ! ば、馬鹿! いきなり何すんのよ! ばかぁ!」 シエラは、恥ずかしさのあまり、抗議の言葉を叫びながらも、ユウの首元へ顔を隠すように勢いよく埋めた。そして、彼の首に両腕をしっかりと回し、二度と離れまいと抱きついた。彼女の体からは、熱い羞恥心が伝わってきた。「シエラの、ぷにぷにのほっぺ気持ち良いなーもっと触らせてよ」 ユウは、シエラを抱きしめたまま、その頬の柔らかい感触を楽しみたそうに言った。「ふぇ!? ば、ばかぁ……だ、ダメに決まってんでしょ。わ、わたし精霊よ! 気高いんだからね! 人間のぶんざ……い、じゃなかった! はぅぅ……勝手にしなさいよ……んっ」 シエラは、恥ずかしさの極みから、ユウの首に抱きついたまま、照れ隠しの文句を口走った。しかし、本心を隠そうと、思わず
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87話 共鳴する精霊の愛と、終わらない口づけ

共鳴する精霊の愛と、終わらない口づけ ユウも、シエラのあまりの積極性と熱情に、一瞬だけ驚きに目を見開いた。しかし、すぐにその熱を凌駕するほどの激情が胸の奥から突き上げ、彼女の華奢な体をさらに強く抱きしめて応えた。「シエラ……お前、すごいな……」 ユウの感嘆を含んだ言葉は、熱を帯びた吐息とともにシエラの開いた口内へと直接流れ込んだ。その刺激に、シエラの背筋にゾクゾクとした震えが走る。彼女は陶酔しきった表情で、ユウの首筋に顔を擦り付けるように、さらに深く、貪るような口づけを繰り返した。『ちゅぱっ、れろ……』 静かな森の中に、二人の粘膜が擦れ合う卑猥で甘い水音が響き渡る。シエラの小さな舌は、ユウの口内をくまなく探索し、自身の熱を刻み込むように執拗に絡みついた。 シエラは、夢中な口づけの最中で、ユウが自分を抱きかかえ続ける腕が疲れないようにと、無意識のうちに精霊としての力を解放していた。彼女の純粋な願いに呼応するように、周囲の森が静かに、しかし劇的に変化し始める。 足元の柔らかな草花が二人を祝福するように色鮮やかに花開き、周囲の樹々からは淡い光を放つ精霊たちが集まってくる。さらに、倒木の周囲にはふかふかの苔が瞬く間に増殖し、まるで最高級のソファのような柔らかな休息の場を形作っていった。「んんっ……んぅ……っ、ユウ……はぁ……っ」 唇をわずかに離した隙間に、シエラは壊れ物を扱うような繊細さと、情熱的な独占欲が入り混じった声を漏らした。潤んだ瞳は熱に浮かされ、ユウという存在だけをその視界に捉え続けている。 精霊の力によって生み出された幻想的な光の粒が、二人の肌を黄金色に縁取る。このまま森に溶けてしまっても構わない。そう思わせるほどの深い繋がりが、二人の魂を強く、熱く結びつけていた。精霊の揺り籠と、掌の熱 どこかにあった、座りやすそうな表面が平らな倒木が、音もなく滑るように二人のす
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88話 禁忌の境界線と、震える指先

禁忌の境界線と、震える指先 ユウはシエラを膝に乗せたまま、その柔らかな膨らみへと伸ばしかけた手を、ふと躊躇わせた。指先が空を切り、行き場を失った掌は彼女の細い脇腹をそっと撫でるに留まる。その瞳には、彼女が「森の精霊」という神聖な守り手であることへの、深い敬意と迷いが浮かんでいた。「あぁ……でも、精霊とエッチって……どうなんだ? ダメじゃないのか?」 ユウの言葉に、シエラは弾かれたように肩を震わせた。触れられる瞬間の期待と緊張で、彼の肩を掴む指先に力が入り、わずかに仰け反るようにして差し出した身体が、行き所をなくして強張る。 拒絶されたわけではない。けれど、その「躊躇」こそが、今のシエラには何よりも残酷なじらしに感じられた。彼女の心は、せき止めていたダムが決壊するように、激しい焦燥感に駆られていく。「……知らないけど、お互い求め合っていれば……良いと思うわ。わ、わたしは……良いわよっ。ほ、ほら……どうぞ……」 シエラは、自らの意志を刻み込むようにユウの瞳を真っ直ぐに見つめた。エメラルドグリーンの瞳は潤み、隠しようのない情欲の熱を帯びている。(普通の人間とは、触れ合うことすら叶わないのが精霊の理。姿を見ることも、その体温を感じることもできないはずなのに……。今更、ダメだなんて言われたら、わたし、どうにかなっちゃうわよ……ユウ。こんな気持ち、初めてなんだから……もう、止められるわけないじゃない……っ) シエラの胸の奥では、数百年を孤独に生きてきた精霊としての理性が、一人の少女としての激しい恋心に塗りつぶされていた。 彼女は自分からユウの大きな手を掴むと、それを自身の胸元へと導いた。薄い衣越しに伝わる、トク、トク、と早鐘を打つ心臓の鼓動。「……ほら、ここ。…&hell
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89話 濡れた薄衣と、初めての疼き

 彼女の唇からは、もはや制御しきれない甘い吐息と、熱を帯びた喘ぎが断続的に溢れ出した。「んんっ、ユウ……ふぅ……そこ、やぁ……だ、だめぇ……。も、もっと……吸って……っ」 拒絶を装う言葉とは裏腹に、シエラはユウの頭を自らの胸元へと強く抱き寄せた。指先を彼の髪に潜り込ませ、離したくないと言わんばかりに密着させる。 ユウが吸い上げるたびに、シエラの小さな身体はびくんと震え、そのたびに彼女の肌からは甘い精霊の芳香が立ち上る。吸われる刺激に翻弄されながら、彼女は自分の中の「女」が目覚めていく感覚に、ただただ溺れていった。濡れた薄衣と、初めての疼き ユウが、熱を帯びた乳首を吸い上げる合間に、気遣わしげな視線を投げかけた。「シエラ、気持ち……いいか? ムリしてないか?」 その問いかけに、シエラは言葉にならない悦びに身を震わせ、力強く、激しく頷いた。ユウの肩に食い込む指先が、彼女の限界に近い昂ぶりを雄弁に物語っている。「ムリなんて、して……ない。ユウ……好きなんでしょ。ユウから言い出したのよ……おっぱいって……。いっぱい……舐めたり、吸ったり……触って、いいのよ……」 羞恥心をかなぐり捨てた、切実なまでの許し。ユウはその想いに応えるように、シエラの柔らかな膨らみを吸い上げながら、空いた片手をチュニックの裾から忍び込ませた。 指先が、淡いグリーン色の柔らかなパンツの布地に触れる。 ユウがその布越しに、中心の膨らみをそっと指先で撫で上げた瞬間、シエラの体は弾かれたように大きく身じろいだ。激しい口づけと胸への愛撫によって、彼女のそこはすでに制御不能なほど熱を持ち、溢れ出した愛液が薄い布地をぐっしょりと濡らしていた。
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90話 精霊の羞恥と、精霊の震え

 ユウの手が、彼女の愛液をたっぷりと吸って重くなった淡いグリーンの布地へと伸びる。指先が肌との境界を割り込み、スルリと下へ向かって引き下げようとしたその時だった。 シエラは何も言わず、けれど躊躇うこともなく、自ら小さく腰を浮かせた。ユウが脱がせやすいように、その細い脚をわずかに開いて協力する。その無防備で純粋な仕草は、言葉以上に彼女の身体が、そして魂が、ユウという存在を奥深くまで招き入れたいと渇望している何よりの証拠だった。 露わになった彼女の下肢は、月の光を吸い込んだかのように白く、そして滑らかに輝いている。ユウの視線が、隠しきれなくなった彼女の最も秘められた場所に注がれると、シエラは羞恥に身を震わせながらも、逃げることなくそのすべてを彼に捧げた。精霊の羞恥と、蜜壺への招待 ユウは、喘ぎの余韻で肩を上下させるシエラの瞳を覗き込み、低く、熱を帯びた声で核心に触れた。「今度は、シエラの下の方を舐めても……良いか?」 その言葉が耳に届いた瞬間、シエラは弾かれたように身を強張らせた。エメラルドグリーンの瞳が驚愕に揺れ、一気に顔中が火を噴いたように赤く染まる。「は? やぁ……汚いわよ! ぬるぬるしたの出てるし……ダメよっ。見せたりするモノでもないし……ダメよ……恥ずかしいわ」 最後の理性を振り絞るような、激しい拒絶。彼女は首を横に振り、自分でも制御できないほど溢れ出した愛液で濡れそぼる秘所を、必死に隠そうとするかのように太ももを震わせた。「……そ、そっか……」 ユウは、彼女の拒否を尊重するように、それ以上踏み込むのを止めた。残念そうに眉を下げ、諦めるようにして膝立ちのシエラのお腹、くびれた腰のラインにあるへその辺りに、そっと顔を埋めた。 そのユウの寂しげな沈黙に、シエラの胸はきゅぅぅと締め付けられた。 急に止まってしまった愛撫の空白が、恐ろしいほどの寂しさと、体の中に渦巻く熱
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