「…まだ立つのか?」あれだけの攻撃を受けても立ち上がるミーナを見てしぶといと思う一方、言葉が出るのに少し間があった。「…もう力の差は分かった筈だ。ミーナ、お前は確かに強くなった。それでも、俺には敵わない。」「諦めろ。…さっさと、負けを認めろ。」「認めない!」グレンの言葉を遮る様にミーナは言い返す。「私は、グレンの話をちゃんと聞きたいの!」「話?今更、何を聞くつもりだ?」「色々聞きたい事はあるけど、1番聞きたい事だけを聞くわ。グレン、あなたは世界の人達を根絶やしにするって言ったわよね?」「ああ、言った。それがどうした?」「何の為に?あなたが言う"腐った人間"を全て殺せば世界が良くなるの?それとも、ただ単純に恨みを晴らしたいだけ?」「今のグレンは目先の事しか考えていない。怒りの感情に任せてるだけの、先を見据えたビジョンがまるで無い。ただ壊したいと、我儘を言ってるだけにしか聞こえない!」「そんな事しても世界は良くならないし、ライクが言った様にあなた自身も報われる事は無い!」世界の人達を殺す事で解決しようとする考えを真っ向から否定するミーナ。「…じゃあ、話し合いをすれば解決するのか?」そう答えるグレンに対し、ミーナは返答するのに時間が掛かる。「………それは、話してみないと分からない事だと思う…。」「いや、話し合いなんて意味がない。それで解決するなら、戦争なんて起きはしない。」今度はグレンがミーナの言葉を否定した。そして続けて口を開く。「この世界にはな。話し合いの出来る人間と出来ない人間がいる。出来ない人間が国のトップになるから、戦争なんてものが始まる。」「全員が、お前みたいに話し合いで解決出来る訳じゃない!いい加減、現実を見やがれ!」最後に感情任せにそう言ったグレンの叫びは、彼が経験してきた辛い気持ちの叫びでもあった。国同士の戦争とは、対話では解決しない問題を戦争という暴力で解決しようとする愚行。命の重さを知らない人間が軍事力という力を得た為に起こされる、迷惑極まりない世界を巻き込んだ喧嘩なのである。愚かな国のトップを対話で変える事は出来ない。ならば、力で滅ぼすのみ。そう考えたグレンは、北の大国と世界の腐った人間を滅ぼす事が平和に繋がると考えたのだ。しかし、それに対してミーナは。「…確かに、戦争は国同士の複雑な問題。戦
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