เข้าสู่ระบบ悲劇は、こうして始まった。 平和だった国は突如、地獄の世界へと変貌する。 少年グレンは絶望の中で悪魔と契約し、力を手に入れた。 しかし、その代償は――人として決して失ってはいけない「他人を想う心」。 悪魔は人間の心臓と目を好んで食べる。 心臓を食べられた人間は悪魔の姿へと変わり、 さらに他の人間の心臓を求めて彷徨い歩く。 人々は、そんな悪魔の存在に恐怖した。 だが、この世には悪魔に対抗する力も存在する。 人々はそれをこう呼んだ。――"悪魔祓い"(デビルブレイカー)と。
ดูเพิ่มเติม「ハァ…ハァ…。くそっ!…もうダメだっ!くそぉぉぉお!!」
月が真っ赤に染まった夜 少年は何者かに足を攻撃され肉がエグれた足を引きずって自分の国から逃げようとしていた。 少年の国(キュアリーハート)は昨日までは人々は平和で魔法や物にあふれた何不自由のない生活を送っていた。 そう、昨日までは… どこの国よりも平和だったこの国は0時に突然真っ赤に染まった月の光がこの国を一瞬で覆い尽くした。 光によって国の人々の大半がこの世の者とは思えない化け物のような姿になった。 その化け物はまるで人間とは思えないくらい強く魔力が高かった。 運良く変わらなかった残りの人間は化け物に対抗するために魔法で戦おうとするが全く歯が立たず、化け物は発達した獣の様な爪で人間の身体をズタズタに切り裂いて殺し、更に人の心臓を食べるとより力が増していった。 人々はなす術なく殺されていき人間の血で真っ赤に染まったキュアリーハートは夜の赤い月と共に輝いていた。 少年はそんな地獄の様な国に変わってしまったキュアリーハートから逃げようと化け物にエグられた足をひきずって逃げる。 「もう…ダメだ。俺も…俺も殺されるんだ。」 近くには化け物が十数体後ろから少年に迫ってくる。 少年はとうとう限界らしく、その場に倒れてしまった。 化け物達はそれを見て爪を立てながら一斉に襲いかかり、爪が少年に当たろうとした瞬間。 バチィィィッ!あれから数日後、グレンとミーナは旅を続けようやく大国イフリークに到着した。この世界には東西南北の四つの大国がありここは西の大国で他の4つの国に比べると魔法を主とした文化が発展していた。「わぁ~!みてグレン!建物があんなにも大きいよ!」初めて見る都会の建物が珍しいのかミーナのテンションはいつも以上に高かった。そんなミーナにグレンは呆れた様にため息をついた。「…さっさとこっちこい。入国の手続きするぞ。」この国では他国からのテロの防止の為か入国する際に身元と持ち物点検を兼ねた手続きが数カ所ある国の出入り口で行われていた。もちろん勝手に不法入国すれば国中に警報が鳴り渡りこの国の守護神である魔法騎士団が一斉に出動する事態になり、問答無用で逮捕される。魔法騎士団の強さは常人を遥かに凌ぐ存在と知っているためかこの国では犯罪件数はほぼ0に近かった。グレンは入り口まで行くと係りの人に自身のパスポートを出してくださいと言われた。「おい、お前のパスポートも出せ。この国ではお前の分も必要なんだよ。」「ちょっ、ちょっと待って…えーっと…」ミーナは自分の整理整頓されていない鞄をあさりだすが中々パスポートが見つからないためグレンは眉をピクピク震わせていた。「なんだその汚い鞄は…ったく。すまんが俺のだけでも大丈夫か?急いでるんで。」グレンは見るに見かねたのか係りの人に自分のだけでいいかたずねた。「分かりました。今回は特別に1人だけのパスポートのみで入国を許可しましょう。ではこちらをお通り下さい。」係りの人に案内されるとグレンはそのまま通過するがミーナはまだ鞄の中からパスポートを出そうと探しながら歩いた。「あーー!!!」するとミーナは急に大声を出したのでグレンと周りにいる他の人たちは全員こっちを振り返った。「ど、どうした!?」「見つかった…」「え?」「良かった~!パスポート見つかって。」どーやらミーナは汚い鞄の中からパスポートを今頃見つけ出して喜んでいた。グレンとその場にいる人全員はこれを見て同時にこう思った。「(ややこしいからやめろって。)」
ここは憤怒達がいた建物の最下層にある地下室。光を通さない真っ暗闇の空間の中には階段とその前にはノブのついた扉があった。何ヶ月も放置された地下室に珍しく階段を降りる足音が廊下中に鳴り響いた。憤怒に命令された7人の部下達は地下室に着くとその中の1人が質問した。「あの、ここって何の部屋なんですか?」「いや、俺も知らないがこの部屋に国一つ潰せるほどの何かがあるはずだ。」「へぇー。…それにしても汚い場所ですね。まるで何年も使われてないみたいですね。」「そうだな。ここは普段立ち入り禁止だからな。俺もここに来るのは初めてだ。…じゃ、開けるぞ。」部下の1人がズボンのポケットから手のひらサイズの鉄製の鍵を取り出し、扉に刺した。ガチャっと音が鳴り響き、扉が開くと錆びた鉄の擦れる音が地下室中に鳴り響いた。扉が開き切ると同時に鍵を持っていた部下はどういうわけか胸に穴が空き、血を吐きながら倒れた。「がぁ………」「な、どうしましたか!?……こ、これは……」1人の部下が倒れた部下に寄る際に部屋の中を見てしまった。その中を見た瞬間、他の残った7人の部下達は全員胸に穴を開けられ血を吐きながら倒れた。「くっくっくっ…全く…相変わらず血の気の多いやつだ…」階段の上からまるでこれを想定したかの様に部下達が倒れてからコツコツと憤怒は降りてきた。「久しぶりだな、どうだ解放された気分は。」憤怒は扉に向かって声をかけると中から黒い手が現れ扉を全開に開けた。その姿はロフィスが悪魔化したような黒い皮膚の人間型のようだがそれよりも筋肉質な感じで獄魔以上のプレッシャーを憤怒は感じた。「ほぉ、実験は順調だったみたいだな。5年前の実験当初に比べたらかなり魔力が上がってやがる。」「………」目の前にいる悪魔は憤怒の言葉に反応するどころか敵と判断し爪を伸ばして威嚇した。「おいおい、お前はそんな"爪"に頼らなくても強いはずだぞ?わざわざ弱い悪魔の戦い方なんてしなくていいだろ?それに…俺に逆らえると思ってんのか?あっ!?」憤怒はまるでこの世のものとは思えない鬼の様な形相で睨むと只ならぬ魔力が部屋中に充満し目の前の悪魔は爪を引っ込め額から一筋の汗が垂れた。「それに、お前はさっき悪魔の心臓食ったから理性はちゃんとあるはずだ。あんまふざけてるとお前から潰すぞ?」「……あぁ、すまねー…。で
「…で。ロフィスを殺ったその悪魔祓いはそんなに強いのか?」黒い帽子の男が聞くと憤怒の男は首を振りながら。「いやー、人間の方はまだまだヒヨッコだな。だが、あいつの中にいる悪魔がとんでもないやつだ。」「中にいる悪魔?…ああ、そういや悪魔の中にもおかしな奴が何人かいたな。人間とわざわざ契約して体を乗っ取らないやつが。」「そうだ。そのおかしな悪魔が今回ロフィスを殺した人間に魔力を与えてるらしい。」「あっそ。…で、結論から言うとどうしたいんだ?」悪魔祓いに興味を示さない黒い帽子の男だったが次の憤怒の男の言葉がきっかけで興味を示した。「その悪魔祓いは次の目的地を、あの大国イフリークに決めてるらしい。その大国を国民ごと…潰す!」周囲にいた他の7人の悪魔は憤怒の男が言った事に驚きを隠せなかったが色欲の女と黒の帽子の男は表情を変えず面白そうに聞いていた。「あの悪魔祓いをのさばらせていても俺たちに得な事はねえ。そんなのは弱い内に殺すのが手っ取り早くていいだろう?」「そうね。けど、私たちが戦いに出るのはこの悪魔界では禁止されてるはずよ?どうやって国一つ潰す気?」色欲の女が聞くと憤怒の男は不敵な笑みを浮かべながら言った。「そうだな……今ここにいる俺と色欲と怠惰のコードネームをつけられた俺たち3人の悪魔は悪魔界の要だ。直接戦うのはあの方に禁じられてるが俺たちにはアレがあるだろ?」「アレって、もしかして…?」「そうだ…実験段階だが別にいいだろう。ただ国を潰す簡単な事だから計画には支障ないだろう?」「しかし、あれを使うのは…」「賛同する。今の時点で獄魔以上の悪魔が俺たち以外にいないとすればアレを使うしかないだろ。」「さすが物分りが早い!よし、お前ら!すぐにあの部屋を解放するんだ!」怠惰の男の賛同を機に憤怒は周りにいた他の悪魔7人は命令によってこの部屋を退出しアレの部屋に向かった。
「なに呑気な事言ってやがんだ。ロフィスが殺られたって事はよぉ、あの悪魔祓いとか言う人間に負けたってことだろーが!」逆立った髪の男が金髪の女性を睨みつけ怒鳴った。それに対して女性はクスッと笑い。「全く、まだまだ可愛い"憤怒"ね。まるで怒鳴るのがカッコ良いと思ってるような学生の反抗期のようね。」「うっせーな"色欲"のくそババァ。てめえみてえなバカ女は男のケツでも追っかけてろ!」憤怒と言われた男は凄みを利かしながら言った。すると女性から笑顔は消え、無表情の顔になった。ガタァンッ!!「……は?あんた喧嘩売ってんの?」椅子から立ち上がると黒いオーラが体の周りから発生し、それを見て憤怒の男が下品に笑いながら挑発する。「ハッ!やるなら掛かって来いよ!このブスが!」「このガキ……一回死ななきゃ分かんないのかな…?」2人が攻撃態勢に入ろうとしたその時。バァァァン!!!机を思い切り叩く音が部屋に響いた。2人は同時に攻撃態勢に入るのをやめ、音が発生した方を向いた。机を叩いたのは黒スーツに大きな黒いハット帽を被った銀色の髪の男で目は帽子で隠れていた。そしてその帽子の男はドスの効いた低い声で言った。「……おい、てめえら2人よ。まさか今回俺たちを呼んだのはてめえらの喧嘩を見物させるためか?ああっ?」深く被った帽子の隙間から見えた鋭い片目は2人を一直線に見つめ、2人は怯えながら自分たちの席に座る。その怯えた姿に帽子の男はため息をついた。