――神魔会議に、わたしが?リリシアは眩暈を覚えるような動揺に揺れる。その傍らで、ソフィラが使者を鋭く睨む。「何を。リリシア様はルファル様よりこの邸宅にて待機するよう、固く言いつけられております」「そのことでしたらなんら問題ありません。ルファル様からは既に許しを得ております。……それでもなお、この命に背くというのであれば、後々、厳しい処罰を負う事になりますが?」使者の冷然とした言葉の響きに、リリシアはぞくりとする。(わたしはどうなっても構わない。けれど、わたしのせいでソフィラさんまでお咎めを受けるだなんて……そんなこと、あってはならない)「……分かりました。応じます」リリシアは微かに震える手で重厚な封蝋が施された招待状を受け取る。だが傍らでソフィラは納得のいかない様子で不服な顔を浮かべていた。「――では、これより、早急に準備致します。リリシア様、部屋でお召し替えを」リリシアは促されるまま、ソフィラと共に、執事の差配で急ぎ用意された部屋へと足を向けた。その後、部屋に着くなり、休む間もなく、ソフィラの手によってコルセットのリボンが締め上げられる。思わず呻き声を上げてしまいそうになるけれど、なんとか唇を噛んで飲み込み、ぐっと堪えた。(これから神魔会議に出席するのだから……この程度の痛みなど耐えなくては)容赦ない締め上げは続き、苦しさで時折吐きそうになるも必死に抑え込む。そして最後に、これ以上ないほどきつく、ギュッと厳かにコルセットのリボンが締め上げられた。リリシアは意識が遠くなる感覚を気力だけで繋ぎ止め、ドレスへと移り、身を焦がすような不安をドレスのなかに閉じ込めて支度を進めた。* * *ルファルは宮殿の会議室の席に腰を下ろし、中心となる席につくシャイン皇帝を静かに見据えていた。『それではこれより、神魔会議を始める』宮殿入りした後、会議室へと向かい、自分を含む六名の魔術師達が各自着席すると、神魔会議がシャイン皇
Last Updated : 2026-02-12 Read more