「煙管に火をおくれ」「……今かよ」「吸い終えるまで待ってやる。仲良しこよしなら他でおやりよ」「はいはい」 京はフェンランの煙管に火を着けると、再びサタンに向き直る。「まずは『脱獄した者は居るか』聞け」「以前聞いたが ? 」「いいからもう一度聞け」「──」 サタンが目を閉じる。「── ! いるらしい ! 」「誰だ !? 」「────。いや、言えないらしい。だが、『城』へ戻ったそうだ」「……何故、そいつは誰にも言わない ? 囚人じゃないのか ? そいつは囚人か ? いや、翡翠か ? 聞け ! 」「──。翡翠様じゃない」 フェンランも京と顔を見合せて眉を寄せた。「どういうことだい ? 」「塀の外へ行った奴はいる。でも何か理由があって戻った。 そいつの戻った理由を聞け」「────いや、駄目だ。脱獄や外については答えられないらしい。 そうだな、質問の仕方を変えてくれ。何を知りたいのか知らねぇが、抜け道になるような質問の仕方をしてくれ」「……なら……翡翠は『核』の味方か ? 『核』は人なのか。聞け」「…… ? わ、分かった。 ────。『核』については答えられないらしい。翡翠様は以前は敵だったと……。どういうことだ ? 翡翠様は初代管理人の血縁者って自分で言ってたぜ ? 喧嘩でもしたのかぁ ? 」 翡翠は『核』と不仲だった。 翡翠は現在『核』に行動を制限されている。 これが本当なら、翡翠は出たくても『城』に縛り付けられているのかもしれない。 そしてこの質問から分かった事。「初代管理人……」「どうやらそのようだね。どういう原理か知らんが、こんな世
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