Todos los capítulos de 『RE:LAY ―幽霊となった伝説のモデルが妹をプロデュースする話―』: Capítulo 111 - Capítulo 112

112 Capítulos

第111話《返事がない》

月曜日。 午前八時四十分。 歌原彩の自宅。 兼、UTAHARA MODEL OFFICE。 「おはようございます」 良太は玄関を開けた。 返事はない。 彩はすでに学校へ行っている。 家政婦も別の部屋で仕事中だ。 靴を脱ぎ、事務所スペースへ向かう。 鞄を置く。 パソコンを開く。 大会後に届いた仕事の依頼。 その数を見て、良太は苦笑した。 「……すげえな」 画面をスクロールする。 「なあ、レイラ」 返事はない。 「仕事につなげるって言っても、高校卒業までは月一ペースだったよな?」 静かだった。 良太は少し待つ。 「……ああ」 昨夜のことを思い出した。 《少し疲れたわ》 コンテストでは、一日中、良太の身体を使わせた。 幽霊がどうやって眠るのか、正確には知らない。 それでも、疲れたと言っていた。 「まだ寝てんのか」 良太は一人で納得した。 「まあ、今日くらいゆっくり休めよ」 そう言って、仕事を始めた。 ◇ 午前九時十分。 最初は支払いだった。 RE:CODE MODE CONTEST。 佐久間博之。 相沢七瀬。 高梨奏。 請求書、交通費、制作費、追加費用。 契約内容と照合しながら、一件ずつ確認する。 「……高い」 返事はない。 「いや、仕事考えたら高くないんだけどさ」 もう一度、合計金額を見る。 「まとめて見ると、やっぱ高いわ」 普段なら、 《払うものは払いなさい》 くらいは返ってくる。 良太は椅子の背にもたれた。 「……寝てるんだったな」 支払いを実行する。 資金はある。 彩も以前、必要なら姉が残したお金を使ってほしいと言っていた。 それでも、良太には目標があった。 いつか、彩の資産に頼らず、事務所の収入だけで運営できるようにすること。 「そのためにも、ちゃんと仕事取らないとな」 一拍。 「もちろん、彩に無理させない範囲で」 返事はない。 良太は少し笑った。 「今、結構いいこと言ったんだけどな」 そのまま次の請求書を開いた。 ◇ 午前十時半。 大会後の仕事依頼。 若手デザイナー。 ファッション誌。 Web企画。 コスメ。 国内ブランドの広告。 映像出演。 金額も条件も、それぞれ違う。 良太は一件ずつ確認した。
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第112話《いない》

火曜日、午前六時四十三分。 良太は目を覚ますと、最初に天井を見た。次に部屋を見渡し、窓や机、いつもの場所へと視線を移す。 どこにも、いない。 「……レイラ?」 返事はなかった。 昨日は一日中、返事がなかった。夜になって何度呼んでも、何も返ってこなかった。 それでも、眠って朝になれば、いつものようにいる気がしていた。理由があるわけではない。ただ、今まではそうだったからだ。 良太はベッドから起き上がった。 「おい、朝だぞ」 少し待ってみるが、返事はない。 「レイラ」 今度は少しだけ声を強くした。それでも部屋は静かなままだった。 良太は顔を洗い、着替えを済ませた。その間も何度か振り返ったが、やはりレイラの姿はなかった。 * 午前七時十二分。 リビングでは、和男が朝食を食べていた。 「早いな」 「うん」 「仕事?」 「まあ」 良太は冷蔵庫を開け、何となく中を眺めてから閉めた。そのまま廊下へ出て、玄関を見て、リビングに戻り、また自分の部屋へ向かおうとする。 和男が箸を止めた。 「お前、昨日から何探してるんだ」 良太は一瞬、足を止めた。 「何も」 「何も探してない動きじゃないだろ」 「そう?」 「そうだ」 良太は麦茶を取り出しながら答えた。 「充電器」 「まだ?」 「見つかってない」 「昨日から?」 「うん」 「買えよ」 「……そうだな」 和男は呆れた顔で朝食に戻った。 良太もコップを手に取ったが、麦茶を飲むことはなかった。視線だけが、また自分の部屋の方へ向いていた。 * 午前八時二十分。 良太は、いつもより早くUTAHARA MODEL OFFICEに来ていた。 彩は学校へ行っており、家政婦が朝の仕事をしている。事務所は静かだった。 鞄を置いた良太は、パソコンを開かずに室内を見渡した。 「レイラ」 返事はない。 良太は事務所を出て、家の中を歩き始めた。 以前、レイラがよくいたリビング。彩の部屋の前。廊下。そしてベランダ。 一つずつ見て回ったが、どこにも姿はなかった。 途中、家政婦とすれ違った。 「与那嶺さん?」 「はい」 「何かお探しですか?」 また同じ質問をされたことに、良太は少しだけ笑った。 「鍵です」 「鍵?」 「いや……見つかりました」 家政婦は不思議そう
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