1か月後。絃葉の妊娠経過は順調で、おなかの赤ちゃんたちも元気に育っていた。結婚式は予定どおり執り行われることになった。景と湊は相談の末、Y国でロマンチックな雰囲気に満ちた、森の中の古城を見つけた。二人は一流のウエディングプロデュース会社へ式のすべてを依頼し、古城の中に、この上なく幻想的な会場を作り上げた。絃葉と悠は控室に並んで座っていた。二人が身にまとっているのは、景と湊が巨額の費用を投じてデザインさせた、おそろいのウエディングドレスだった。その顔には、今も一流のメイクアップアーティストたちが丁寧にメイクを施している。景は以前から言っていた。この結婚式には費用を惜しまない。何よりも愛する女性を妻に迎えるためなら、いくらかかっても構わないと。湊も胸をたたいて宣言していた。景が妻のために用意できるものなら、自分にだって用意できないはずがない。同じ日に式を挙げるのだから、自分の花嫁に肩身の狭い思いはさせないと。古城は祝福に訪れた人々で、大いににぎわっていた。結婚式を見届けるために招かれたのは、両家の親族や友人だけではない。仕事上のパートナーや、かつての同級生たちも集まっていた。美しいメイクを施し、おそろいのウエディングドレスをまとった二人の花嫁が、肩を並べて古城の大広間へ足を踏み入れた瞬間、壇上で待つ二人の新郎の瞳には、抑えきれない驚きと喜びの光が浮かんだ。ウエディングドレス姿の絃葉は、柔らかく幻想的な美しさをたたえ、まるで古城に暮らす姫のようだった。一方の悠は堂々としており、女王のような圧倒的な気品をまとっている。その姿は、まるでその古城を統べる主だった。二人は喜びに満ちた眼差しを浮かべながら、それぞれの愛する男性のもとへ、ゆっくりと歩いていった。「絃葉、絶対に一生幸せになってね」「悠もね」新郎たちのもとへたどり着く直前、二人は示し合わせたかのように足を止めた。そして互いを振り返った瞬間、そろって目を赤くした。幼い頃に抱いた夢が、現実になったのだ。手を取り合い、長い年月をともに歩んできた二人が、本当に同じ日におそろいのウエディングドレスを着て、それぞれが愛する男性のもとへ嫁ごうとしている。この友情は、二人にとって尊い宝物だ。二人が抱き合うと、会場からはいつまでも鳴りや
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