Tous les chapitres de : Chapitre 21 - Chapitre 30

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20話 入浴タイム

 アーサー王とマーリンをゲストルームに案内後、2人には大浴場に入ってもらう事にした。 やはり従者となると羞恥心みたいなのは無いんだろうか、いや、あの口悪ヤンキーみたいな女性だからこそ案外平気なのかも。「あの、クロエ様……私達も入って良いのですかね? 一応気遣い不用とまで言われてしまいましたし」「でも許嫁ではあるんだから大丈夫だよ。未来の旦那様の背中を洗って一緒にお湯に浸かって身も心も癒してあげよう!」 脱衣所で衣服を脱ぐと、この前一緒に入った時みたいに堂々とではなくバスタオルを身体に巻いてるのは、相手は男性だから羞恥心はあるよな。 俺は体は女でも心が男だから、男同士で風呂入るのにそこまで恥ずかしさは無いから堂々と入る事にした。「「失礼します」」 中に入ると丁度、2人は体を洗っている最中だった。 てっきりマーリンが洗ってあげているのかと思ったら、本当に自分の事は自分でしてるって感じだな。「セレナ様はともかく、従者のお前は要らね……ブハッ!?」 俺の裸体を見た瞬間、マーリンは鼻血を吹き出して倒れてしまった。 ラッキースケベで鼻血を吹くのがアーサーじゃなくて、マーリンの方だったとは完全に予想外だった。「マ、マーリン様は無事なのですか!?」 セレナが話しかけると、アーサーはチラッと俺の裸体を見て何かを納得して頷いたみたいだ。「マーリンは僕よりも大の女好きでね。特に自分の好みの女性や裸体を見ると耐えきれずに鼻血を吹き出してしまうんだ。クロエさんが好きな様だね」「クロエ様は相変わらずモテモテですね!」「嬉しいが……良しとしよう」 ラッキースケベ感覚でアーサー王の恥じらい部分を、男心でイタズラしてやろうかと思ったが失敗に終わった。 アーサー王の鍛え上げられ、引き締まった肉体美は唆られるのは男心というよりも、女の体が反応しているせいかもしれないな。 アーサー王のムスコの存在感も御立派であり、元男としての敗北した気がした。「ともかく俺の事は呼び捨てで構いませんよ。アーサー王の背中を美女2人が洗い流しに来ましたよ! セレナはともかく俺の事を気に入るかどうかは分かりませんが」「プライベートな時間まで王呼びされるのは、落ち着かないから呼び捨てしてくれ。同世代なんだからね。僕は受け継いだだけで王様と呼ばれる資格はまだ無いんだよ……」 
last updateDernière mise à jour : 2026-04-20
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21話 訓練

 数日も経つと近隣諸国の貴族達が、国王や女王に変わって追悼の挨拶をしに来ていた。 同盟国とはいえ、各国の王達も数日間も離れられるわけにはいかない。 自由にやってるのはこの方くらいだろう。「父上から聞いていましたが、話に聞いていた以上ですね!」『どう聞いていたかは分からないけど、貴方は父上以上の剣才があるようね』 アーサー王とヴィクトリアが、凄まじい剣戟で訓練をしている。 他の騎士達も2人に目を当てられて訓練どころではなく、試合観戦モードになっていた。 アーサー王は優雅で軽やかなステップで、最初は躱してカウンタータイプだったが、時間と共に体力が徐々に奪われていく。 手加減モードのヴィクトリアは一撃一撃が重く、アーサー王の鎧を叩きつける様な剣捌きだった。 体力の限界を迎えたアーサー王は両手を上げて、降参の合図を出した。「ハァ……ハァ……参りました! 流石はローゼリア最強ですね」『今はただのアンデッドに過ぎないわ。今の私に疲労は感じないから』「それは何とも羨ましい。人間の身では到達できない領域ですね」 アーサーはその場で大の字になって仰向けになると、それを見ていたマーリンが《ヒール》で癒した後、前に出て来た。「今度はオレがアーサー王の敵討ちしてやるぜ! 誰が相手をしてくれるんだ?」 仰向けになりながらアーサー王は一言、「おいおい、僕はまだ死んでないぞ」 と小さくツッコミを入れているが、誰もそれにはスルーしていた。「マーリンが魔導士だし、順当なら俺が相手か?」「《ネクロマンサー》なら今みたいにアンデッドを戦わせるのか?」「本来の俺は魔導士なんだよね」 右手を前に出すと、俺の背後に展開した七大属性の魔法陣から属性武器を創成。 一番お気に入りの雷属性の大斧を構えると、青白い雷がバチバチと火花を散らす。「ならオレの炎を食らいな! 《フレイムボール》」 マーリンは《ファイアボール》の上位版に当たる、大きい炎の塊を放って来るな否や、俺は雷大斧で一刀両断。 同時に背後の七大属性魔法陣から属性武器を一斉投射。「女神に作られたなら、魔力量も女神レベルだな。《魔導結界》」 防御魔法陣をドーム状にして自らを包み込む事で、どこからでも魔法攻撃を防ぐ事ができるのか。 普通の防御魔法なら簡単に破壊できるが、彼女のは強固な壁にぶつけてるみたいで
last updateDernière mise à jour : 2026-04-21
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22話 敵の乱入

 シグルーンお姉様の話によると、王国の東西南北に位置する門の付近に出現しているとの情報を得られた。 生者の騎士と共に亡者騎士団がキメラと戦闘を繰り広げているのを《視覚共有》で確認出来た。 相手はサイズは大型、胴体は獅子・背中はヤギの頭部・尻尾はヘビとなっている。 最悪な事に本能のままに暴れ回っているかと思ったら、見事な連携プレーを見せていた。 尻尾のヘビは、口から毒属性の吐息を周囲一帯に吐き散らす。 背中のヤギは、土属性の魔法攻撃で周囲の地面を隆起させ足場を崩す。 胴体の獅子は、身体強化で前脚による切り裂き、踏みつけ、口から純粋な魔力光線を放っていた。 なんとか亡者騎士団が、生者の騎士の身代わりに攻撃を受けている。 Aランク相当と言っているが一撃で破壊されるのだから、あながち嘘でも無さそうだ。 これには生者の騎士には手が余るし、見殺しにさせるわけにもいかない。 追討式に来た貴族達や重鎮達にも護衛騎士はいるが、ここの領土の問題で死なせるわけにもいかない。「ヴィクトリア、エクレール、シン、トワイライト達は東側の北東・南東側に向かって排除を頼む。ローリエとアリちゃん達は西側の北西・南西側をお願いな」『『『はっ!』』』 良い返事をした後に皆散って向かったみたいだ。「まさかこんな使い方が出来るとは、僕達の役目は……」「アレをどうにかするしかねぇな」 快晴の空だったはずなのに急に影が出来て、空を見上げる。「グルギャオオオオオッ‼︎‼︎」 そこには頭部は鷲・胴体は獅子のモンスターのグリフィンが、翼を羽ばたかせて空を飛んでいた。 グリフィン達は頑丈な体で、建物に突撃を繰り出して破壊し尽くすつもりだった。「数十のキメラにグリフィンだと? これは自然現象じゃないだろ?」 マーリンが愚痴を溢しながら、空に防御魔法陣を包み込むついでに弱点の火属性付与を施すと燃え上がる。 停止タイミングを失ったグリフィン達は、炎の防御魔法陣に激突して全身が炎上しながら地面へと落下する頃には焼け死んでいた。「明らかに作為的なモノを感じるね」 そう言ったアーサーは風属性魔法・《フライ》で空を駆け抜け、一体のグリフィンの頭部を簡単に切断して首と共に戻って来た。 首の内側には魔法紋様があり、首を切断したというのにグリフィ
last updateDernière mise à jour : 2026-04-22
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23話 勇者

「ハァ……やっと戻って来れたのね」 転移魔法陣から現れたデイブレイクは、見慣れた転移部屋を目の当たりにして、近場にあったソファに腰をどっと下ろした。 最高級の羊毛と聖蚕の絹で編まれている。沈み込むような柔らかさは彼女を癒やすはずだったがーー。「ふぅ……何なのよ、あのアンデッド達は!?」 今はただ不滅のアンデッド達から無事生還した自分を褒めてやりたい、と同時にアンデッドから逃げ帰った敗北感で情緒不安定になっていた。 綺麗に纏ったショートヘアーを掻き毟り、地団駄を踏む。 そんな事ではストレス発散にはならないが、このモヤモヤとした感情をスッキリさせる為には仕方ないとさえ納得していた。 仲間に呼び出されたとはいえ、あのまま戦闘を続けていたら確実に自分は殺されていただろう。 そして自分に敗北感を与えた、クロエという女に対しての復讐の炎で闘志を燃やしていた。「アンデッドはともかく、本体さえ倒せば良いのよ!」 アンデッド達を思い返すだけで、足元にアンデッド達がへばり付いてる様な不快感に襲われた。 アンデッド達といた事で、空気が不浄になっていたんだ。と納得し聖属性を纏う事で、全身を浄化させる事でいくらかは大分マシになった。「勇者が倒して下さるから問題無いわ」 最近召喚されたばかりの勇者・神代真は、女神・ルミナリスに聖属性を与えられて、数日間訓練したばかりなのにマザーを超えてしまった。 心を落ち着かせたデイブレイクは転移部屋を後にする。 汚れが一切無い純白の大理石、そして富と権力の象徴である金が廊下や壁に埋められている。 デイブレイクが歩く度にヒールの音がコツコツと冷たく反響、吹き抜けとなっている純白に染まる建物の景色が、心を浄化してくれるとさえ思っていた。 先程の通信で呼び出された司令の通り、偉大聖母様がいる部屋の前で立ち止まる。ノックした後、声を掛ける。「神官・デイブレイク報告に戻りました!」「どうぞ、入って良いわよ」 普段ではありえない程の甘ったるい声に、偉大聖母様と勇者の行為中に邪魔してしまったと時遅く察した。 そのまま踵を返して、離れてしまったら失礼極まり無い。 どんな状況でも結局、中に入らない選択肢はなかった。「……失礼します」 デイブレイ
last updateDernière mise à jour : 2026-04-23
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24話 新宗教創設

 キメラとグリフィン、女性天使の兵、そしてデイブレイクと名乗ったシスターが去って数日後。 俺は女神・ルミナリスとの会話後、分かった事を要約すると。 神聖皇国は勇者によって支配されて制御不能。 勇者も俺と似た能力を使って、シスター達を戦わせて操られている、まさかハーレム状態とは羨ましい……と思うわけがない。 その事を皆に情報共有する事にしたら、シグルーンお姉様が答える。「こっちからしたら魔王が2人もいるみたいな状況ね。問題が山積みだけどとりあえず目の前の事から解決しましょう」 窓から外を眺めると、各国の貴族達が次々に新しく名を変えた"神魂教会"に馬車が向かう。 元は神聖教会の建物をアンデッド達の力を借りて、早急に建て替えたものである。 最初は指示する親方が驚いていたが、休憩する職人達を横目に疲労知らずのアンデッド達が黙々と仕事をする姿に感動して喜ばれていた。 ニーナも窓から教会を見てホッと胸を撫で下ろして言った。「最初はあの外観と色で受け入れられるかは不安でしたが、クロエ様のイメージに間違いはありませんでしたね」 神聖教会の白・金の富と権力の象徴は払拭しなければならない。 俺のイメージはそれとは真逆に、幻想的で落ち着きのある月の光を吸い込んだような、深い紺色の黒曜石の色となっている。 これが夜になると、アンデッドたちの魔力と共鳴して、淡い青や紫の光を放つようになる。 亡くなった死者の魂が彷徨う事なく、この教会に目指す事が出来る。 聖母様・マリアが出迎えていると、各国の客達も教会の外観を見て受け入れてくれている様で良かった。「じゃあ、私達も行くとしましょうか」 シグルーンお姉様の合図で、新しくなった教会へと行く事になった。 ♢♢♢ ある程度、お客達を中に入れた後、聖母様・マリアと話す事が出来そうだ。 残念ながら聖属性を放棄したせいで、白髪化・ほうれい線・目尻にシワ等の老化現象が始まるのも時間の問題らしい。「どうですか教会は? 改築したのでまた困った事があったら言ってください」「最初は不安だったけど、お客様や新しい信徒の皆様も受け入れてくれた良かったです。それに……」 と彼女が言おうとした時、背後に子供達が周りに集まっていた。「聖母様のおかげで怪我が治ったんだ。ありがとう!」「私も目の
last updateDernière mise à jour : 2026-04-24
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25話 国家改名

 神魂教会での劇的な復活劇から一転。 シグルーンお姉様が国民に向けて発表があるからと、ローゼリア城に戻って来た。 衣装室では追悼の暗いドレスから、豪華なドレスに着替えている最中だった。「クロエのおかげでこの国を隷属国にしようとしたり、利用しようと思う他国の画策は失敗に終わって良かったわ。ありがとね、感謝してるわ」「俺はこの国、アンデッドにしてしまったヴィクトリアの為でもありますからね。せめてその責任はありますから」 本来の追悼式は湿っぽい空気のはずなのに、皆がアンデッドを受け入れてくれて良かったと思っている。 帰って来た時から城内の厨房から高級料理、高級酒をメイド達が速やかに大ホールに移動させていた。 『『『私達もお手伝いしたーい』』』(分かった。アリん子達も手伝って良いよ)『『『はーい』』』 50体余りのアリの美少女達がメイド服を纏って、俺の影からぞろぞろと這い上がるとメイド達に混ざってお手伝いに向かった。 アリの美少女達は笑顔が可愛いく、体から神魔力を放つ事でメイド達の疲労回復にも繋がるし重宝されているようだ。 アーサー王がそれを見て言う。「戦闘以外でも動かす事ができるなんて、僕も君を信仰したから簡単に得られたよ。しかも聖属性以上に魔力消費を抑えられるし、魔力操作にも集中出来て助かるよ」 隣にいたマーリンも神魔力を試しながら応えた。「聖属性の魔力と本人の魔力は別々だったからな、今は魔力を出すだけで最初から聖属性も加わっているから使い勝手も良いな」  純粋に俺を信仰してくれているのがありがたい。信仰されただけでいつも以上に、心身共に軽くなった感じがする。 俺だけだと思っていたが、神魔力を使う信徒達にもちゃんと恩恵を得られているのは良かった。 試着室から最初に出て来たのはセレナだった。「どうですか、この衣装?」「とても似合っているよ、だよなアーサー?」 漆黒と銀色が織りなす高級イメージ、上質な生地を使ったお姫様なデザインはまさに王女様に相応しいミニスカドレスだった。「あ、あぁ……あまりの綺麗さについ見惚れてしまったよ」「ありがとうございます、2人とも。次はお姉様の番よ! 出て来て」 セレナが使っていた隣の試着室のカーテンが開くと、シグルーンお姉様が出て来た。「さ、流石に派手過ぎないかしら?」「何言ってるんですか、
last updateDernière mise à jour : 2026-04-25
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26話 ダンス

 大ホールには極上フルーツで作られた蒸留酒の香りが漂っていた。 実はニーナのバフ効果と神魔力を注ぐと、食材が極上品質になる。 俺の影の中に収納して《時間魔法》で酒を数百年後まで進める。すると現実時間のまま、数百年モノの蒸留酒に生まれ変わる事が可能だ。 この国の貴族、来賓の貴族達も大喜びで良かった。「コレはとても美味ではないか!」「こんな美味しいお酒が飲めるだなんて、この国が羨ましいですわ!」「飲めば飲む程、魔力が活性化して体が軽くなりますわ」 試しに飲んでみても、未成年の舌には合わなかった。 この世界の成人は早いから、クロエは飲み慣れているのか美味しそうに味わっていた。「それにこのメイド達もとても可愛いらしいな」「メイド達の教育も行き届いてるとは素晴らしい。クロエと言ったな。どうだ? こんな美人な子達は輸出する気はないか?」 鼻の下を伸ばした変態父親みたいな貴族が、アリの子達にイヤらしい視線を向けていた。 どうやら酔いすぎてさっきの腕を吹き飛ばしたのを忘れたのか、見ていなかったのか? 人目に触れるわけにもいがないから、人気がないテラスに呼び出す事にした。「失礼ながら、この子達は俺の家族でね。どうしても買いたいというのであれば……雑食性故に貴方や周りの者を食べてもクレームは聞けませんよ?」 アリの子はゴキゴキた擬態を解いて二足歩行型、全身漆黒の禍々しい外骨格の鎧に純白に輝く体に背中の羽を生やす戦闘モードになった。 肥満貴族の首を右腕だけで軽々と持ち上げ、手摺りの外側で離そうと言わんばかりに威嚇して見せた。『キシャアアアアッ‼︎ 種付けされたら養分として貴様を喰っても構わないかしら?』「うぐぐ……し、失礼した! どうやらワシは酔い過ぎたみたいだ! 今のは撤回するから!」 アリの子はテラスの内側で手を離すと、肥満貴族は逃げるように慌てて中に戻って行った。「ごめんね。もう戻って良いよ」『はい。お仕事の続きをしてきます!』 そしてまた美少女のメイド姿になり、明るい笑顔のまま給仕の仕事に戻って行った。 夜空の景色を見上げると、複数に広がる小さな光がコチラに向かっているのが見えた。『何か不穏な気配を感じます。我々は警備に当たります』(分かった。お願いするよ) スキル・《気配察知》で沢山の聖属性の反応が分かった。 今度こそ攻め
last updateDernière mise à jour : 2026-04-26
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27話 新アーサー

『これが新たな……ボクの姿……何だね』 アーサーの遺体から這い上がり、神魔力体として再構築された姿は美少女となり、自らの体がどうなっているか確かめていた。 「やっぱり不満だよな? 何故か男性にやると皆女性になってしまうんだよ」『これが女性というモノか、男子の時よりも体が物凄く軽くなっていて動きやすいよ。男子に付いてたのが消えて違和感があるけど、その内に慣れるよ』 アーサーは自らの遺体を聖炎で燃やした。女性として生まれ変わった過去の自分への決別の証なのだろう。 金髪で肩まで伸びたボブカット。 碧眼の瞳・美しい顔立ち。 豊満な巨乳・引き締まった体型。 漆黒の軽装鎧、胸型鎧が上半身を守られた。 下は漆黒と金色のラインが入ったハイレグ。腰から伸びる黒と金色のマントか高級感溢れさせている。 騎士道精神を体現したかのような凛々しい佇まい、下半身はレオタードを身に纏う事で女性らしい曲線を強調されていた。 腰の鞘から抜いたのは、強化された『神聖剣・エクスカリバー』となっていた。「そんな紛い物の女体を女性とは認めないわ。アンデッドはどこまでもアンデッドのままよ。『反逆の刃』」 No.0は再び聖剣・レーヴァテインを振り下ろすと、時空が歪み直接アーサーの体を切断した。 しかし神魔力体であるアーサーに効く事はなく、再構築して元通りになるだけだった。『生前見てた時は痛みがあるのかと思ったけど、痛みさえ感じない。まさに"不滅"という言葉に相応しい体だ。《エクスカリバー》』 アーサーは神魔力と化した神聖剣から斬撃を放った。「マコト様より授かった体には……効か……うぐぅああああッ!?」 No.0も聖剣・レーヴァテインを横に構えて防御姿勢で受け取めた。 破壊には至らないが彼女の体が後方に吹き飛ばされて、背中を壁に打ち付けられて地面に倒れた。 ダメージは最低限に抑えたものの、腹部が真横に斬られた個所から出血するが彼女の体も再生している。『まだ半分の力も出していないのに、ここまで押し通せるなんて……このアンデッド体は最高だよ……』「「アーサー!」」『……あっ、ごめん』 自分の体に強さを感じて喜んでいると、セレナとマーリンが近づいて我に返ったアーサーは申し訳無さで咄嗟に目を逸らした。 特に婚約を決めていたセレナからしたら、俺もとんでもない事をやらかしてし
last updateDernière mise à jour : 2026-04-27
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28話 解決

 2人を魂の世界に取り込んだ事で、逃亡の危険性はなくなった。 別空間となっているから、マコト様と言っていた勇者との繋がりが消えた。洗脳の類なら解除できるが、恋は盲目病なら完全に諦めるしかない。 騒がしかった大ホールは静寂に支配されていた。 さっきまで「美青年」やら「若きイケメン王」とまで多数女性、少数男性達に噂されていたのに事件解決したら、まさかアンデッドの美少女になっているんだから驚くのも当然だ。 多数女性、多数男性からの視線を浴びる事になった。「美青年も良かったけど、あんな美少女になるなんて素晴らしいわ♡」「大量のシスター達も美人だが、まさかアーサー王が美少女として蘇りを果たすなぞ……背徳も良いとこですな〜」「えぇ〜実に」 特にそういう視線からも見慣れているのか……気づいてないのか当の本人は堂々とした立ち振る舞いは騎士そのものだった。「ごめんな。女性はそのままなんだけど、男性は女性になるんだよな。魂が俺と繋がっている影響とか、俺の精神が反映されているとか」『ボクにとっては新鮮に感じだから気にならない……うわっ!』「なら大丈夫ですね! 前より肌もスベスベ、体も女性的になって素晴らしいですわ!」 相変わらず変わらないセレナは、女体化したアーサーに抱き付いては頬同士を擦り合わせたり、腕に抱き付いたりしている。 セレナだけでなく、マーリンも同様にやりたい放題なのは変わらない。「ふむ、神魔力による肉体構築……胸の造形まで素晴らしい。クロエの精神が繋がっているなら、相当な女性好きらしいな」「マーリンと一緒にされたくないがな」 アーサーがセレナとマーリンにやりたい放題されている最中、ヴィクトリアが話しかけてきた。『シスターズはそのまま教会に働かせてはどうでしょうか? 深夜に駆け込む国民、冒険者の怪我等を治せるので24時間対応可能です』 俺は働いた事ないが24時間休まず働かせるとブラック企業みたいに思われるが、アンデッドだから疲労・空腹も感じないから最高の働き手だな。 必要なのは俺の神魔力のみ、しかも信仰してくれる人が多いから神魔力量消費節約、その分は神魔力操作に集中するから魔法効果も上がる。「よし、シスターズはそのまま教会に行って、神魂聖母の手伝いをして来てくれ」『『『はい、クロエ様‼︎
last updateDernière mise à jour : 2026-04-28
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29話 新たなスキル獲得

 翌朝。「ふぁあああ〜あ……ッ!?」 欠伸をしながら目覚めるとセレナ、俺、アーサー、マーリンという順にベッドの上で朝を迎えてしまった。 セレナはぐっすり眠っているが、肌を直に触れられてる面積が多い……思わず毛布をゆっくり捲って中を覗いた。 何があったのは昨夜の記憶が全然思い出せない。 ベッドの先でヴィクトリアが片膝を曲げて現れると、立ち上がり伝えて来た。『これが王の特権という事です。本来は男性の王が正妻や側室を周りに侍らせるのですが、他国には同性同士もあり得るので……お気になさらず』(自分の娘がハーレムの一員になってるんだけど、怒ったりしない?) 俺は親じゃないが現代人からしたら、そんなのを目の当たりにしたら相当な事になるだろう。 俺は3人を起こさず転移魔法でベッドから離れる。床には3人の衣服が床に乱れて落ちている。 アーサーはもう神魔力体だから、武装解除するだけで装備が消えるという便利システムを初めて知った。 要約すると寝室に戻って来たら、酒に強いセレナが更に度数の高い蒸溜酒を飲みベロンベロンに酔い始めた。 俺もマーリンも勧められて少し飲んだら、あっという間に楽しくなって火照った体を冷やす為に衣服を脱いだまま抱き締めあって寝たらしい。 テーブルの椅子に座って着替えながら、会話することにした。『むしろクロエ様なら構いません。あの勇者なら切り刻んでやるところです』(そうだった。あのNo.0とNo.IIIはどうしてる? 激しい拷問とか?)『あの2人は勇者・マコトとの聖属性魔力のリンクは断ち切れているので強制召喚も出来ません。逆に聖属性を送る事も出来ません。ですが……まだ奴の事を盲信仕切っていますので。体に残りの聖属性が全て切れるまで話はまだかと思います』(分かった。引き続き分かったら報告宜しく)『かしこまりました』 状況報告してくれたヴィクトリアは、影の中に戻って行った。 No.0が使っていた聖剣・レーヴァテインの効果を《解析》してみたら、事象を改変して斬りたい物や者を斬れる。 No.IIIが使っていた聖槍グングニールは絶対貫通の能力があり、神魔力体を簡単に破壊できたんだな。 あれ……意識が遠のく……二度寝とは違う。前にも似た同じ事があったな。確か……天界に呼び出された時だったな。 ♢♢♢ 前来た時と同じ場所であり、目の
last updateDernière mise à jour : 2026-04-29
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