Tous les chapitres de : Chapitre 31 - Chapitre 40

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30話 貿易協議

「という事で、こちら女神・ルミナリスが俺の召喚獣になりました」「どういう事!? 一回の説明じゃ全く理解出来ないわよ」 天界で起きた事をシグルーンお姉様の部屋で、一通りのメンバーに報連相をした。 お姉様は最初は冷静さを保っていたが最後、ガタッと椅子から立ち上がり動揺を隠せずにいた。 周りは驚く最中、笑顔で「うんうん」と頷きながら、悟りを開いたレベルのセレナは俺の右腕に抱き付いた。「皆様そしてお姉様も、クロエ様がやる事に一々驚いていたらキリがありません。クロエ様だからこそ受け入れれば良いのです」「信用が無いのか有るのか分からないが、フォローありがとう」 俺の左腕に抱き付いたアーサーが女の子みたいに、おねだりしてきた。『ボクが寝ている間にそんな事があったなんて……次からはボクも誘ってくださいね♡』「こんなあざと可愛いアピールされたら堪らない。何処で覚えたんだ?」 アーサーはまだ羞恥心で顔を逸らしてしまった代わりに、セレナがドヤ顔で胸を押し付けて応えた。「ふっ、私直伝のアピール方法です! 私達は将来的には妻同士になるのですから♡ 恋人の弱点を攻めて攻めまくるのです」「では私も恋人候補として、攻めなくてはいけませんね♡ という事で私もクロエ様のハーレムの末席に加えさせていただきます。好きな様にお呼びください」 女神・ルミナリスは俺の背中に抱き付いては、胸を押し付けて来た。 ファンタジーラノベやゲームではハーレム主人公に憧れていたが、女として周りに好みの女性と恋人関係になれるのは予想外だ。 それを見て癪に障ったのか、何か書かれていた書類をクシャッと握り潰して怒り指を突き付けて来た。「ほらそこ、イチャイチャしない! 私だって恋人が欲しいんだから」「お姉様も許嫁や恋人はいないんですか?」「いたけど、その公爵と愛人女が国の乗っ取りを策略したから、2人共処刑にしたわ」「恋愛って難しいですね」「ハーレム築いてる貴女に同情されたくないわよ」 手をポンと叩いて何か思いついたセレナだった。「そうよ! お姉様もクロエ様のハーレムに加わりましょう!」「「はっ!?」」 流石の突拍子なアイデアに俺とお姉様も、素っ頓狂な声を上げてしまった。「他国との縁談は……年配の中年太りばっかの男性だと、流石に何とも言えないわ」 クシャクシャにしていた用紙は、縁談
last updateDernière mise à jour : 2026-04-30
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31話 現代スイーツ

「甘くて美味しい〜!」「こんなイチゴケーキ食べたことないわ! どんな技術力なの!?」 セレナとお姉様に食べて貰っているのは、イチゴベースのクリーム、イチゴをふんだんに使ったイチゴのケーキを試食させたら、絶賛してくれていた。 この異世界にもパンケーキやらホットケーキはあるが、他のスイーツ系はあまりない。 過去の転移者達はパティシエじゃないから仕方ない、こんなモンスターやら魔人族やらがいる殺伐とした世界に娯楽はないから、少しでも幸せと感じられたら良いな。 手始めに女性の心を掴む為に「美」・「洋菓子」を広めようと思った。 アーサーとマーリンにも違うスイーツを与えてみた。『マーリン、このイチゴタルトというのも美味しいよ!』「こっちのイチゴとチョコケーキも美味しいぜ! 赤と黒のコントラストが織りなす可愛いデザイン。まるで味を楽しむアートだな」 どれも絶賛しているようで良かった。 「4人が美味しいと思ったなら、他の人達の口にも合うんじゃないかな。これらを他の職人にも味とレシピ提供させて広めることは?」 イチゴタルトを堪能しながら、お姉様が答えた。「それなら出来るわ。貴女がどうやって出しているかは聞かないけど……食材が切れる事は?」「ありません! 大丈夫です!」「その自身は何処から来るかわからないけど……でしょうね。まずは城のシェフに作れるか聞いてみないといけないから、レシピを出して?」 俺は一枚の紙に右手を置いて、スキル・《イチゴケーキのレシピ転写》を発動しながらスライドさせる。 紙には動く絵みたいに、あたかも俺が作った様に見せかけるズルいやり方で動画を貼り付ける。「息を吐くように見た事もない魔法を作る事も出来るのね。段々と私も驚かなくなったわ」「クロエ様は何でもアリなのですから! このイチゴチョコケーキというのが一番美味しいです!」 この世界はフルーツばかりだから、チョコレートというのが食べた事ないらしい。 それならばとチョコレートケーキ、チョコチップクッキー、チョコミルク、ココアとこれでもかというチョコ関連モノを取り出して試食させてみた。「黒色なのにフルーツよりも甘くて美味しい! 何て罪な味なの」『同じチョコレートなのに……甘味・苦味と味まで変わるなんて不思議な食べ物ね』 ヴィクトリアはビター味のチョコレートが
last updateDernière mise à jour : 2026-05-01
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32話 男のプライド

 日本列島みたいな島国、織田信長までいるだなんて異世界はどうなってるかわからんな。 学校の授業でも冷酷な独裁者の反面、部下には優しいエピソードもあったり、厳しいエピソードもあったらしいし。 できる限り関わりたくないと思った。「大和列島には白米はあるんですか?」「もちろんあるわ。でも……魔人族に支配されてからは土地も汚染されてまともな農作物は作れなかったわ」 異世界に来てから白米は食べていない、ここの西洋文化風の食事も美味しい。 だがやはり日本人としては主食の白米がなければ、心から満足する事が出来ない。「白米はないのか……。ありがとうございました」「こちらこそ、久しぶりに和菓子を食べられて良かったわ」 そう言った料理長は部屋を立ち去ってしまった。「やっとひと段落付きましたね」 セレナは和菓子に合うお茶を飲みながら、ホッと一息付いた。 マーリンが立ち上がって答えた。「オレはキャメロット王国に戻ってアーサー王の事を、モルガンや国民に伝えないといけないから戻るぜ? アーサー王はどうしますか?」 『説明だけだと、お義姉様は信じて貰えないし……ボクも戻らないといけなくなるし』 キャメロットといえばアーサー王に義理の姉・モルガン。 こっちの話だと最悪な末路しかないが、今は既に死んでしまったから末路も無い。 だが最悪な展開はいつもだからな、ここは俺もアンデッドのマスターとして行かないわけにもいかない。「もしアーサーも行くなら、そんな姿にした俺も行った方が良くないか?」 マーリンは深く考えた数秒後、結論を出したみたいだ。「まずはモルガン様に話してから、国民へと伝えなければならない。一気に情報を出し過ぎたら……皆理解するのに時間が掛かる」 それも一理ある、急ぎ過ぎても話が纏まらない事もあるしな。 ここはマーリンに任せておこう。『お義姉様にこの姿を見せなければならない、ボクもマーリンと同行させてもらおうかな』「便利な体だな」 アーサーは神魔力体を拡散させて、マーリンの中に入ってしまった。 窓から飛び出そうとする彼女を振り返らせて、俺はキスをした。「それじゃ頼んだマーリン。当分は会えないから……チュッ」「ンチュッ……!? いきなりキスは不意打ちだろ……ッ!」 興奮し過ぎたマーリンは白目を剥いて、鼻血を出してしまった。 頬を赤らめ
last updateDernière mise à jour : 2026-05-02
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33話 店舗改築

 地上に戻った俺達は、ニーナに事後報告をした。「貴女達のサポートのお陰で彼等が倒せたのね。報酬は私から出そうか? サポートでも報酬を出さないとギルドの面子ってのもあるのよ」「特に報酬を貰わないと困るってわけでも……」 俺はチラッと空き店舗に目が入り、店内を改めて見回す。 内装は戦闘があったせいか壁や地面がボロボロ、店の椅子やテーブル等も全て撤去されて何も無い。「この店は次どうなるんですか?」「この土地は不動産ギルドが所有しているけど、まだ買い手が決まってないかもしれないわ。もしかして……」「ここで新しいお店を出すのも良いかもしれませんね」 シグルーンは「また変な事を……」と呆れ果てていた。 だがセレナとニーナはノリノリだった。「どんなお店をやるんですか? 私もお手伝い致しますよ。もちろん、お姉様も!」「どんなお店かわからないけど、前店の酒場は闇ギルドや盗賊の客層で近所の住民も迷惑していたの。新しいお店でイメージ払拭は相当大変よ」 近所を一通り眺めると主に男性住民層が多い。 向かう側は娼館街にも通じているから、荒くれ者達が腹を満たしたり、酒に酔い食欲を満たしたら、今度はそのまま娼館に向かって性欲を満たすという流れになっていたのか。「イメージ払拭なら……メイド酒場はどうですかね? 可愛いメイド服を着た女性従業員が男性客に酒を注ぐ。それだけでも男達は愉悦に浸れる」「酒場メイド!?」 メイドと聞いてニーナが食い気味に反応してきた。 メイド喫茶のメイド服とは違う、酒場にあった落ち着いた色の服をイメージした。 コルセットで胸をより上げて、ミニスカでムチムチの太ももを見せる事が出来る。 実物はまだ作れないから、神魔力を体に纏って性質変化させる事で疑似的に着替える事が出来た。「明るい内装にして、冒険者客層を取り込むんだ。仕事をしたいけど職がない女性従業員を雇うのも良いし、揉め事対策に引退した年配の元冒険者女性を雇うのも良いな。そんな人いるか分かりませんが」「結構多いわよ。冒険中に強力なモンスターに襲われて欠損して引退せざるを得ない人達が」 指を指した方を見ると、ギルド従業員の年配には片腕・片足を欠損している人も働いていた。 義肢は魔道具であり魔力を通す事で、自由自在に動かす事が出来る。現代のバイオニック義肢を彷彿とせ男心にロマンがある
last updateDernière mise à jour : 2026-05-03
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34話 大浴場を作る

 俺達は《ネットショップ》から引き出した、現代掃除用具に神聖属性付与して念入りに掃除を開始する。 この異世界の掃除用具では通常の汚れは落ちても、戦闘で汚れた血や召喚モンスターの脂やら血肉の汚れは中々落ちない。 以前はシスター達が聖属性付与する事で落ちるのだが、神聖な魔法を掃除道具に付与するという品位に欠ける行為は禁止されていたらしい。「流石は働きアリの子達だ、楽しく掃除してくれて助かるよ」 最近は戦闘がないから、働きアリ達なのに働く事が出来ないから、これを機に沢山働かせてあげよう。「メイド達もこの子達にさせれば良いのではないですか?」「それも良いんだけど、働く人間達が減ってしまうからね。できるだけ職に溢れた人達の手を使う事にしようと思ったんだ。この国の経済を回す為にもね」「働いてくれた方がホームレスが減って助かるわ。彼女達も幸せそうにしていて良かった」 いきなり健康になったから、直ぐホームレスの人達に掃除を任せるのは申し訳ないから、まずは働きアリの子達を見せてあげている。「この建物全部使って良いんですよね?」「もちろん、クロエ様の好きにして構わないわ」 1階は酒場メイドにするとして、2階は裏賭博として使われていて闇ギルドに裏資金が流れていたらしい。 2階も空き店舗となっているが、賭博台は無駄だから闇属性魔法・《ブラックホール》で部屋のゴミを全て飲み込み無に帰す。「そうだ、ここら辺に彼女達が住める部屋を借りたいんだけど……」「もちろん、それも踏まえて周りの土地を購入しておきましたわ」「ありがとう」 やる事が大胆だが、後々大きな利益となって返すから大丈夫だ。 ニーナからも許可を得たから、大々的に改築を始めますか!「家具はどうしますか? 鍛冶屋に全て頼むと数ヶ月は要しますが」 セレナの言う通りそんな時間は待てないし、理想のモノを作って貰えるかは分からないからな。 《ネットショップ》で家具リストを開いて、酒場に必要なモノを全て取り揃えられた。「なんという事でしょう! 数分前までは何も無かった内装が綺麗になり、健全な酒場を提供できる酒場へと早変わりしました!」 カウンター奥には年代モノの酒を並べて置いてあり、この世界の酒場 はもちろん、現代の酒も置いてある。 現代ビール類・エール・蒸溜酒・果実酒が入った大樽型のドリンクサーバーも
last updateDernière mise à jour : 2026-05-04
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35話 酒場メイドオープン

 酒場メイドに必要なモノ全てを揃えたり、従業員が気楽に働ける様にシフト制等を作った数週間後、やっとオープンするまでに至った。 ニーナのお陰で冒険者ギルドにもチラシ配り、お酒の試飲、討伐してきたドラゴンのサイコロステーキの試食もさせた事で、冒険者達は今か今かと待ち侘びてくれていた。 現代の調理道具・並びに豊富な調味料のお陰で、冒険者達の胃袋を掴むのには時間は掛からなかった。 メイド従業員の新人研修したお陰で、スムーズに流せているようで良かった。「ようこそ酒場メイドへ! クエストから帰って来た人達は、2階の温泉のポーション湯で疲労と体力回復をして来てください!」「ようこそ酒場メイドへ! クエストへ行く前に《バフ》料理は如何ですか! 美味しいドラゴンのステーキ、黄金葡萄酒がありますよ」  1階の酒場も酒・食べ物は現代の調理器具によって、提供時間がいつもの半分で驚かれていた。 逆に早いからこそ、適当に作ったのではないかと疑心暗鬼のまま一口食べてみると皆手が止まらなくなった。 厨房からは、魔石式の高火力コンロで一気に熱された鉄板の弾ける音が響く。 さらに仕上げに振りかけられた"スパイスの王様"の刺激的な香りが店いっぱいに広がると、注文していない客までがゴクリと喉を鳴らした。「このステーキのタレは初めて見る……美味い! このタレと肉が合ってる。お前ら食ってみろ!」「焼き加減も最高だな、噛む度に肉汁が口ン中に溢れて来やがる!」「……ぷはぁ、この酒も美味いわ! いつもよりもイケちゃうわ」「このサイコロステーキは最初からカットしてくれてるから、食べやすわ」 2階の温泉も気持ち良さそうに浸かっていた。 ポーション湯のシャワーを浴びるというルールに従ってもらって、緑のシャワーから体の汚れや怪我が洗い流されると同時に、傷が治り始める。「さっきまでの怪我が治ってるぞ!」「私はファイアードラゴンの炎熱息吹を受けた大火傷が治っていくわ」「この国じゃ、これから毎日利用できるのかよ」「羨ましいよな。いっそここを拠点にしてえよ」  関係ない赤の他人同士の男女混浴は忌避されるかと思ったが、杞憂だったみたいだ。 お湯に浸かると極楽浄土に行ったみたいに、気持ち良さそうに天井を仰ぎ見て静かになっていた。 あまりの気持ち良さに言葉を
last updateDernière mise à jour : 2026-05-05
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36話 捕虜とお話

 酒場メイド喫茶は連日大盛況となり、働き手も増えるようになった。 中には女性になりたいからと、アンデッド志願者も多数いて空腹感・疲労感は無い。 24時間営業にして、朝昼は生者のメイド・夜はアンデッドメイド達に切り替えた。 夜は荒くれ者・盗賊連中が多いから、アンデッドメイドに一度痛い目に遭うと暴れ出す者はいなくなった。酒で気分が良くなったら案の定、娼婦街に消えていく。 俺は地《空間魔法》で地下倉庫を拡張してある場所に向かった。 そこは様々な種類の木材で作られたオーク樽が並べて重ねてあり、中には年代モノのワインが入っている。 誰にも迷惑掛けないし、暴れても《空間隔離》で切り離してあるから侵入・逃亡も出来ない。「さて、久しぶりだな」  取り調べ室にあるようなテーブルと椅子に、No.0とNo.IIIの捕虜を出してあげる。「もう貴女と戦う気は起きないわ。その代わりマコト様へ忠誠を誓った以上裏切る気はありません! 殺しなさい」「そうよ、マコト様は絶対に助けに来てくれるわ。拷問するだけ時間の無駄よ。私達を殺してアンデッドにした方が早いわ」 2人の言う通りだが、まだ生者としての使い道があると思って簡単にはしたくない。アンデッドにしたら容姿だけでバレてしまうからな。 この数日間で勇者・マコトに与えられた聖属性も体から消えていて、まだ会話ができるようになってるだけマシだ。「貴女達を拷問する気はない。捕虜の間、貴女達が見た事もない食べ物・飲み物、甘いスイーツだって出しただろ?」 テーブルの上に《ネットショップ》から現代のモノを全て取り出す。この異世界にも贅沢出来るから太った体型になれるが、現代のモノは比較にならない。「"聖魂体"は空腹感に襲われない体は便利だが、美味しいモノを一口食べた時の誘惑は凄まじいだろうな」 熱々の鉄板にドラゴンの分厚く柔らかいステーキ、上にはバターが乗っていて、現代調味料としてステーキ専用ソースを掛ける。 ジャワ〜ッと焼ける音と香りが、俺達の空間だけに充満する。 俺は団扇でパタパタ、彼女達に向けて仰ぐとーー。「「ゴクリ……」」「普段から貴女達が食べているドラゴン肉は高級らしいが、焼き加減がめちゃくちゃで硬いらしいな。だが……コレはどうだ? 柔らかく押しただけで肉汁が溢れ出している。おっと、そうだ。肉を流す飲み物
last updateDernière mise à jour : 2026-05-06
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37話 キャメロット王国

 翌朝。 各自で準備を済ませたら、ギルドマスター室に集まった。 様々な荷物は収納魔法・《インベントリー》に収納できるから、手ぶらでも快適な旅を送れるのだが、今回はマーリンに「逆召喚」してもらうから楽出来る。「皆も集まったみたいだな。今更だけど女王と王女がこの国を開けても大丈夫なの?」 俺の質問に姉妹は平然と答えた。「最近はクロエ様のおかげで、攻めようとする国も少なくなり平和になりましたからね!」「民草達は私達がいなくても自由に生活しているし。クロエの亡者騎士団、それに可愛いアリの子達がいるから大丈夫よ」 女王アリ・リアが更に100体の美少女兵隊アリ達を産んだ事で、24時間体制でローゼリアンデッド王国を見張る事も可能となった。 おかげで生者の騎士団達は朝昼に集中する事が出来て、健康的に訓練をしたり、王国を警備する事が出来る。 《視覚共有》を発動して美少女兵隊アリ達を見ると、王国の外壁で周囲を警備していた。 外で暴れているAランク指定のブラック・フレイムドラゴンに対して、神聖属性魔法・神聖砲撃を放つと一撃で沈める程強力になっていた。 ニーナの《バフ》強化100%上昇が掛かっているから、それは強くて当然である。 それぐらい強ければ数日開けても大丈夫だな。 リアが魔法を習得する度に、次から産まれてくる子達も遺伝?継承?して最初から習得状態となっている。現代の流行ゲームを思い出した。「じゃあ、マーリンに連絡するから」(マーリン、今大丈夫か? 《念話伝達》・《映像魔法》で皆に聞こえるようにしたから話しても大丈夫だ) 魔法を発動すると、まるでテレビ電話みたいにマーリンの表情が目の前の空間に現れた事でセレナ意外が驚いた。  マーリンの方にも俺達の顔が見えているようで良かった。魔力回線によって繋がっているから、鮮明にハッキリとお互いが見えている。 風魔法・《フライ》で飛行するのは面倒なったのか、馬車から降りたマーリンだった。(オレでも考えた事がない魔法を簡単に作るなんて流石クロエだな。丁度キャメロット王国に到着したから連絡しようとした所だ。もう「逆召喚」して大丈夫か?)(分かった、頼む……) ♢♢♢ 瞬きした瞬間、室内から一気にキャメロット王国の正門前に「逆召喚」された。「早いな、違和感すらな
last updateDernière mise à jour : 2026-05-07
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38話 モルガン

 馬車が止まると、断崖の上に建てられていたキャメロット城があった。  女性騎士は馬車を定位置に停めて来るとのことで、正門前で待たされてる間。  波の音・潮風が気持ち良くなり、海を眺める事にした。 「とても平和そうな国だな」 「……そう見えるだろ? アレを見てみろ」  マーリンが指を指した先にはキャメロット城の背後には、紺碧の海が地平線まで見えた。  その先にはダンジョンに繋がる大きいゲートが開いていた。そこから禍々しい魔力が漏れ出している。  そこに大魚が小魚を食べようとして襲い掛かろうとしていたが、魔力が水面に流れて小魚に纏わり付いた。  小魚は突如モンスターへと突然範囲させた挙句、逆に大魚を捕食してしまった。  既に大魚が食い残した魚の死体にも纏わり付いたら、魚の死体がアンデッドとなり、腑から内臓や骨が丸見えのまま泳いでいる。 「気色悪ッ!? アレがアンデッド?」 「《ネクロマンサー》の癖に今更だな。オレ達の思うアンデッドがアレなんだ。お前の事を何も知らない連中からしたら、あんなのを操ってる奴だと思われているんだぜ?」  それをフォローするかのように、セレナがドヤ顔で答えてくれた。 「ですが今は違います。クロエ様のアンデッドは体もありますし、自我もあります! さっきみたいに神魂教として広まりつつありますからね」 「ありがとう。やっぱり広めてくれて良かったな。知られてなかったら俺まで敵対者として見られていたよ」  その時、女性騎士達が戻ってきてくれた。 「長らくお待たせしました。では参りましょう」  俺達は案内されるように、階段を上がってキャメロット城へと入った。  ♢♢♢  そのまま案内されたのは「謁見の間」だった。  大まかなのはローゼリアとほぼ変わらなかったが、壁面にはアーサー王が巨大なモンスターと戦う宗教的絵画が特に印象的だった事だ。  ステンドグラスには「ペンドラゴン」を象徴とするドラゴンが描かれている。  俺達はブルーカーペットを歩く度に、玉座に座る女性のイラ立った表情が垣間見えた。 「私のお義弟が他国で暗殺されたですって? シグルーン王女……失礼。今は女王だったわね」 「それに関して言い訳はしません。我が国で起きた事は事実です」  その言葉を聞いて握っていた膝掛けの手起き部分を、簡単に
last updateDernière mise à jour : 2026-05-08
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39話 勝負

『お義姉様……これはどういう事ですか?』「男の子のアーサーが誕生した瞬間、私はキャメロットの王位継承権を完全に失った。私が貴方に勝てる道理はなかった。だから……貴方にお酒に酔った隙を見て、強力な睡眠魔法を掛けたの。種を貰う為にね」 モルガンは胸部だけの魔導衣服で腹部丸見えのまま、健康的に引き締まったお腹を摩った。『状態異常耐性に強かったボクが、睡眠状態に遭ったのはお義姉様の仕業だったのか。サキュバスにでも精力を盗られたのかと思ったよ』 俺達は何をしたのか、何が言いたい事なのか直ぐに察する事が出来た。 王座を狙う執念にドン引きしたが、セレナは笑みを浮かべていた。「どんな事をしてでも、王座に就きたいという執念深さに感服致します。その子に王座を継がせて、貴女が裏で支配する計画でしたのね」「……と思ったけどローゼリアの情勢、クロエという存在の噂がこちらにまで届いて計画を早めたのよ」 モードレッドと名乗る美少女の肩に手を置いて、話を続ける。「本当なら後数十年は掛かるけど、錬金国家アルケミストに作らせた培養器に入れて一瞬で貴女達と同世代まで成長速度を早める過程で、ありとあらゆる事を術式にして教えたわ」『隠れてそんな事をしていたんですね。目的は?』「マーリン様が使える全ての魔導を教え、生前のアーサーの戦闘データが全て入っているわ。この子は史上最強の魔導騎士・モードレッド。この子はペンドラゴン家の血統だから王座に継ぐのが相応しいわ」『つまり……ボクとその子を戦わせて勝利した方が、王位を継がせるというわけですか?』 モードレッドは右手を前に出すと、モルガンの魔杖とアーサーの聖剣・エクスカリバーが合体した様な魔杖剣を出現させて、右手で握り構えて応える。「だけどアーサーお母様は既に王位を捨てました。私が戦うのは貴女です」 魔杖を向けて来たのは……王座を与えようと、俺になるのは予想していた。「でも俺は《ネクロマンサー》だから契約しているから、アーサーを戦わせても問題ないよな?」「どちらでも構いませんわ。私に道理はありません。モルガンお母様の最強傑作ですもの」 その言葉を聞いたのか、俺の魂の中にいたローリエが出て来た。『いいえ、私こそが2人のお母様の最強傑作です。すいませんクロエお母様、アーサー様。私に
last updateDernière mise à jour : 2026-05-09
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