「お義母さんと一緒に式を挙げられるとか、斬新!」「きっと、結婚後の嫁姑関係も、うまくいくと思います」「息子と結婚式できるなんて素敵! こんなプランがあったのね」「当式場のオリジナルプランですし、まだ誰もご利用されていませんので、きっと、唯一無二の式になりますよ」「オリジナリティ高いの、いいな。よし、採用してやる」「ありがとうございます。では、さっそくドレス選びからいたしましょう」 予想以上に乗ってきた3人に、笑いが込み上げてくるのを必死に抑え、ドレスサロンへ案内する。前回と同じく本田は待ち構え、笑顔でお出迎え。「どちらのお姉様でしょう?」 本田が困惑気味に和子を見ると、和子は得意げに胸を張る。「私はかずくんの母親なのよ」「母さんは美容に気を使ってるから、いつまで経っても綺麗なんだ」「えぇ!? お母様だったんですか!? とてもお若いですね。びっくり」 あからさまなお世辞に、得意げになる皆本親子に、沙綾は背を向け、肩を震わせる。(ちょっと、そんなに笑わせないでよ。我慢するの大変なんだから) 深呼吸を2,3回繰り返すと、完璧な営業スマイルを作って本田に声をかけに行く。「本田さん。こちら、親子式をしてくださる皆本様。お母様のドレス選び、お願いします」「えぇ!? あの親子式の第一人者ってことですよね? すっごーい! 絶対いい式にしましょうね」 本田の嘘くさいオーバーリアクションにヒヤッとしたが、3人共まんざらでもなさそうだ。(バカで助かった……) 安堵すると、一緒に和子のドレス選びを始める。「ドレスの色や形のご希望はありますか?」「そうねぇ。式のコンセプトは虹なんでしょ? なら、虹色のドレスがいいわ。結婚式の主役は、あくまでも花嫁さんだし、お色直しまでするつもりはないわ」 元義母の発言に、吹き出しそうになる。虹色のドレスはいくつか置いてあるが、派手好きの彼女が選ぶドレスを簡単に予想できてしまった。「実は、虹色のドレス、数種類ございます。こちらへ」 本田が案内した先には、虹色のドレスがいくつもあった。といっても、色合いや形は様々で、愛らしいものもあれば、誰が着たがるのか甚だ疑問なものもある。「へぇ、虹色も可愛い」 星羅は淡い色合いのドレスを手に取り、目を輝かせる。それは7色がグラデーションになっており、夢かわな愛らしいドレス
Last Updated : 2026-04-21 Read more