「……わたし、そんなに立派じゃないよ。まだまだ発展途上で、貴方やママや、周りの人たちの支えがなかったらここまでやってこられたか分かんないし」「いえ、あなたは立派です。亡くなられたお父さまにとっても自慢のお嬢さんだと僕は思います。それと、僕にとっては自慢のパートナーで、ずっと憧れの対象です」「…………そう。ありがと」 この旅行で、わたしはもう何度、彼の熱さに驚かされているだろう。きっと明日からもずっと、彼には驚かされ続けるんだろうな……。 * * * * ――夕食を終え、食器を取りにきたホテルのスタッフさんが引き揚げていくと、わたしは先に入浴することにした。 バスタブのお湯の中で温まりながら、今日一日歩き回ってパンパンになっていた脚のマッサージをする。「……はぁ~~、気持ちいい~~♡ ほぐれる~~」 彼もさっきマッサージしてくれるようなことを言っていたけれど、お風呂で温めながら揉みほぐした方が疲れが取れる。上がったら貢にも教えてあげよう。「――さて、今夜はどうしようかな……」 マッサージを終えると、お風呂を上がってからのことを考えた。 今日は二人とも疲れているし、昨夜あれだけ盛り上がったんだから今夜はやめておいた方がいいかも。彼も二日続けてだとグッタリしちゃって、明日の朝起きられなくなるかもしれないし……。 彼がそれでもしたいと言うなら、それでも別にいいのだけれど。「――ふぅーーっ。貢、お風呂上がった……よ?」 昨日の夜より長くなってしまい、ルームウェア姿で髪をキチンと乾かしてからバスルームを出ると、貢はスマホにかかってきた誰かからの電話を終えるところだった。「……あ、上がりましたか。さっき、兄から電話があって。なんか、ウチでお義母さんと飲んでるらしくて、ほろ酔いでしたよ」 「ええっ? ウチって……わたしたちの家ってこと?」「そうです。仕事帰りにフラッとやってきたそうで、お義母さんの方から『一緒に飲みましょう』って言われたらしくて」「ママも嬉しいんだろうね、晩酌の相手ができて。お義兄さまも息子みたいなものだし」 母はいわゆる〝ザル〟とか〝うわばみ〟といわれるくらいお酒が強い。わたしはまだ未成年だし、貢もあまり強い方ではないので、自分と対等に飲める相手ができて喜んでいるのだろう。「あ、お土産のリクエストはお酒のアテ
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