10.第十話 攻める麻雀 渋谷店日報日報担当責任者 小林 さて、昨日の何切る問題ですが手牌はこうでしたね。東1局4巡目 親 ドラ九222234566788発発 8索切りリーチで満足の3面張じゃないかとおっしゃる方は多いでしょうね。いやいや、まだ4巡目、それなら夢はでっかく清一色狙い! と発を落とす方もいるはずです。また、打5索を回答した方は正解見っけてやったぜ!! 絶対コレだろう。と思ったのではないですか? 緑一色手替わり待ち。これしかないと。しかし、しかしです。違うんですよ。私が選んだ選択は。打7索です。 スタイルの差です。守備力ある打ち手であれば12000に満足出来るのでしょうが、私は攻める麻雀です。そうなると東1局の12000は決定打になりません。ここまで材料があるんです。どうせなら決定打を作りたい。そう、7索は迷彩の為に捨てて使う。放ることでその価値が生まれる材料だと私は解釈しました。まだ4巡目ですからね。迷彩を作るにはベストのタイミングかもしれません。 そして、長谷川雅史さんもここで7索を選択して、その打ち筋に惚れ込んだ春子さんが後に結婚相手となったわけです。人生何がどういう理由で運命が動くかわかりませんね。 さて、そんなわけで長谷川夫妻の馴れ初めは麻雀でした。10代の頃の話です。それなのにいまだに麻雀を習おうとしているのはどういうこと? という疑問があるかもしれません。でも、あり得ることですよね。ご存知の通り、麻雀って遊ぶだけなら容易ですから。しかし、強くなりたいと思い始めたら難しい。終わりの見えない鍛錬の道が始まってしまうのです。 この日、春子さんは私にこう尋ねました。「小林先生はどうしてそんなに強いの? 何か強くなれるコツとかあるのかしら」「どうしてでしょうね。おれもよくわかりません。おれはとりあえず目の前の問題を解くことにだけ集中して生きてきました。この一局をどうしたらアガれるのか。そればかり考えてきた。 ずーっとそうやって繰り返していたら気が付いたら強くなってましたね。目的なんて無かったです。先のことなんて考えたこともない。そんなもんです」「そんなもんですか」「ええ」 そんな会話を春子さんとした日、春子さんにこんな手が来ました。春子手牌一一一六六④④234(中中中中) ドラ4 新ドラ5 中を暗槓してドラ
Last Updated : 2026-04-29 Read more