20.第十話 合否発表 プロテストはたっぷり勉強していたからほとんど解けた。過去問を解いていればそれの応用で半分以上はわかるものだった。だが、そうでないものもあった。問 親と子がダブロンしました。親と子の手牌はなんと全く一緒でした。 しかも、高め安めがあり、その高め安めの打点も親と子で同じになっていました。このアガリの牌姿を答えなさい。(なんだこの問題。親は子の1.5倍の打点となるルールがあるのに同じ形で同じ点数になった。というわけか…… なるほど、面白いな。これは今日の日報のネタにしよう) 試験の最中に日報のネタのことを考えてる余裕がある。そのくらい小林は完璧に全問できた。いや、厳密にはわからない問題もあったが、それは一般常識問題なので知識がない。知らないものはどんなに考えてもムダである。ピピピピピピピ!「はい! そこまで。鉛筆を置いてください。答案用紙を回収します」 その後は小論文を書いたあと面接。そして牌を使った実践試験。という流れだった。 多くの人は小論文で手こずるらしいが、毎日のように日報という名のブログを書いている小林にはこの程度の文字数を書くくらい造作もないことで、むしろマスが足りなくて調整したくらいである。 面接も問題なく終えて実践試験もしっかりこなした。 ――30分後ピンポンパンポーン『はい、では採点が終わりましたのでこれから合格発表をします。名前を呼ばれた方から順にプロ麻雀師団証明書を受け取りに並んで下さい。ちなみに今回、テストで90点台を出した人が2人います。実に素晴らしいことです。では、名前を読み上げます――』 小林は90点以上の手応えを感じていたのでもしかしたら首位合格かな? とワクワクした。しかし。『首位! 受験番号41番。氷海恵美(ひょうかいめぐみ)96点』 「はい」 その子は普通の女の子だった。むしろちょっとヤンチャなのかなと思わせる見た目だ。髪色は金に近い茶だしピアスの穴がすごい。(彼女が首位合格か、こう言っちゃ悪いが、見た目からはわからんな~)『続いて2位は94点。受験番号7番。小林賢!』「は、はい!」 こうして小林は無事にプロライセンスを獲得した。その成績は受験者48人中2位!◆◇◆◇ 渋谷店日報日報担当責任者 小林 こんばんは、渋谷の小林です。今日はプロ試験だったのでギ
Last Updated : 2026-05-09 Read more