All Chapters of 【牌神話】〜麻雀烈士英雄伝〜 師: Chapter 51 - Chapter 58

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第2部 三章【コバヤシ君の日報】その6 第二話 スプリントレースへのいざない

50.第二話 スプリントレースへのいざない シャーク君箸置きに続きシャーク君ケータイストラップの開発が決定された。これは非売品としアクアリウムのイベントに景品用として作られた。こんな可愛げのないサメのストラップを欲しがってくれる人なんかいるだろうか? 今回はピンク色の『シャー子』も開発された。すると。「欲しい! これ、お揃いでケータイに付けたい!」と待ち席で長谷川春子さんは言い出した。今日はタイミングが悪く長谷川夫妻は長時間の待ちになっている。「え、欲しいのはいいけど、おれも付けんの?」 雅史は待ち時間が長くなりそうと聞いていたのでケータイで麻雀闘技場をやっていた。まだケータイによる麻雀通信対戦が出始めの時代であるがさすがゲームセンターのオーナーである。最新のゲームに敏感に反応してチェックしているのだ。 ちなみに通信の速度は遅くなりがちなので東風戦にしておいた。「お揃いがいいの~」「ま、いいけど。いくらですかそれ」と雅史は小林に値段を聞いた。「あ、これは非売品です。来月から始まるあみだくじイベントの景品に使うつもりです」「だってさ、当てるしかないって。お揃いは難しいかもね」「そうなのね~」「現在オーラスになりました。もう少々お待ち下さいね」「あなた、もうオーラスよ。ゲームやめれるの?」「あ、大丈夫。こっちも丁度オーラスだから」 そう言ってる雅史の配牌がこうだった。オーラス南家長谷川雅史手牌七八①②③159東西白中中 ドラ⑦点棒状況東家 25300点南家(雅史)33300点西家 19700点北家 21700点 というトップ目。 すると親の第1打が①筒だった。『チー』「は?」見ていた春子は夫はスキップボタンの押し間違いをしたと思った。「これ、間違えたんでしょ?」「いや、これでいいんだ。どういうことかと言うと、このチーはそう、スプリントレースへのいざない……とでも言おうか。まあ見てて」 トップ目の1巡目リャンメンチーを見せつけたらどうなるか。ということを雅史はよく分かっていた。 つまりこのチーを見ることにより、この局は長期戦になりそうもない。じっくり手作りしてトップを目指してる時間はなさそうだ。と思わせるのが狙いなのだ。 そうなると、仕方ないからラス回避だけ目標にしてとりあえず急ごうとなり……『チー』「
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第2部 三章【コバヤシ君の日報】その6 第三話 長谷川雅史のがんばり

51.第三話 長谷川雅史のがんばり 長谷川春子は不満があった。最近、旦那の帰りが遅い気がするのだ。 特別遅いというほどじゃないけど、でも、どこに行くにも夕方には帰ってきて一緒に夕飯を食べるようにしてるのに最近は少しだけ遅い日が続いてて夕飯の温め直しを毎回している。あと40分早く帰ってきてくれたらいいのに。 たいしたことじゃなくてもこう毎日だと少し気になる。なんで前みたいにもう少し早く帰れないのか。 ただ、本当にたいしたことじゃないのでその不満を言ったりはしないのだが。──── 長谷川雅史はこのところ毎日アクア渋谷2号店(小林店)に通っていた。時間がある時は2回3回。時間がなくても1回。なぜなら今回のイベントは来店ポイントが大きいから。とにかく来店してイベントのポイントをためてシャーク君とシャー子を当てようとしているのだ。ただ、それを春子に言ってしまうのは面白くない。非売品と言われたものを2つとも揃えてみせたらどんなに驚くか。その顔が見たくてがんばっていた。しかし、こんな時に限ってなかなか勝てない。 当然ながらイベントは勝てないとポイントが増えにくい。今回のあみだくじイベントは来店ポイント5 トップポイント5 役満ポイント10とし、50ポイントたまったらあみだくじ券が1枚貰えて、券と交換で1箇所選んでいいとなっている。 大当たりは『1日ゲームサービス券』や『現金3000円』などだろう。『ラスを引くまではゲーム代無料券』という面白いものもある。シャーク君とシャー子を狙っているのは正直、長谷川さんだけだろう。 イベント期間は月末まで。あみだくじは月末に一気にやる方式で今は当たっているかまだわからない。ちなみにハズレはない。しいていうならドリンク券(150円相当)がハズレか。いや、いらない人にとってはシャーク君こそハズレかもしれない。それを欲しくて毎日足繁く通っている人もいるのだが。 駅から離れているアクアリウム渋谷2号店に毎日通う長谷川雅史。全ては妻の笑顔のために―― だが、雅史は知らなかったことがある。これは実は渋谷1号店と2号店が合同で行っているイベントであり、わざわざ2号店まで歩いて来なくてもいいということを。 そうとは知らず、来店ポイントと半荘1回のために毎日遠くの2号店へと顔を出す雅史なのであった。 
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第2部 三章【コバヤシ君の日報】その6 第四話 イベント終了

52.第四話 イベント終了 今日は日曜日。長谷川夫妻が麻雀教室に来る日だ。 小林は長谷川雅史にあらかじめ頼まれていたことがある。──────「小林先生。手間かけて申し訳ないんですけど、あみだくじのおれの選んだ場所は『長谷川』って名前変えといてほしいんだ。偽名はなんでもいいから。週末の麻雀教室に春子が来るだろ。非売品のシャーク君をプレゼントするためにポイントためてるのは春子に内緒にしたいんだ。結局当たらなかったらガッカリさせるし…… な、お願いだよ」「なるほど、わかりました。なにか適当に変えておきます」 とは言ってみたものの偽名って難しいな、と小林は考えていた。長谷川さんであることを忘れない偽名。(うーむ)────── 雅史は(小林先生ちゃんと言っておいたことやってくれたかな)と気にしながら渋谷にやってきた。「こんにちは」 長谷川夫妻来店。入店するやいなやあみだくじの名前欄を確認する雅史。すると――セガさん いや、ゲーム会社か! と内心ツッコんだ。逆に目立つわ「ねー、アナタ。あれみて。セガさんだって。ゲーム会社の人なのかな?」「あっ、ああ。そうだな」(ほらー! さっそく気にしてんじゃん! ハ(セガ)ワからきてるんだろうけど、そんなら瀬川で良かっただろう) だけどまあ、気にはしたもののセガさんが雅史であるとは思わなかったようである。春子がピンとこなければ作戦成功だ。────── そんなこんなで隠し通してイベント期間が経過していった。そして、ついに今日はイベント最終日。 あみだくじはもう全部埋まっていてあとは今日のくじを開くメインイベントを残すのみとなった。 雅史は後半から調子を良くして最終的に6ヶ所に『セガ』の名前を書いた。シャーク君ストラップはたくさんあると聞いたがシャー子ストラップはレアらしい。当たるといいのだが。1つ目…2ゲームサービス券2つ目…2ゲームサービス券(またか)3つ目…ドリンク券4つ目(そろそろ当たってくれ!)…シャー子ケータイストラップ「来た! シャー子! やった!!」思わず声を上げて喜ぶ雅史。もう当たらないのかと思い始めていた所にまさかのレア! しかし、このリアル寄りなサメをピンク色にしただけのケータイストラップをここまで喜ぶのはこの世で長谷川夫妻だけだろう。『セガ』さんの
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第2部 三章【コバヤシ君の日報】その6 第伍話 謎かけ

53.第伍話 謎かけ日付 5月31日店舗名 アクア渋谷2号店担当責任者 小林フリー売上 98000円セット売上 29900円フードメニュー売上 11100円その他売上 600円計 139600円備考欄・報告事項 5月はポイントをためてあみだくじをするイベントを行っていたわけですが、そのイベントに毎日来てくれたお客様がいらっしゃいました。長谷川雅史さんです。というのも長谷川さんの奥様、春子さんがシャーク君ケータイストラップが欲しい! と雅史さんに言ったから。ストラップはイベントの景品用であり数量限定の非売品です。(これはケータイにストラップという飾りをつけること自体が不思議なことであり上村エリアМの予想では、この文化は一時的なものでいずれ廃れると読んだから数量限定でいいと考えたそうです) 長谷川雅史さんは毎日、来店ポイントをつけに来て、遅くなる前に帰りました。「夕飯は必ず妻と一緒に食べるから」と言って急いで帰るんです。 妻のためにイベントに参加して、妻との時間を大切にするため夕飯までには帰る。素敵なご夫婦だと思いませんか? ここでふと、整いました。 謎かけです。 最強雀士とかけて長谷川雅史さんととく、そのこころは?◆◇◆◇「どう思う。上村」「はあ、今回ばかりは私にもひらめきませんね。しかし、謎かけとはまた面白いことをしてくれる」「答えが気になるな。聞いてこいよ、上村」「明日を待ちましょうよ。私はまだ考えたいので」「ところで上村。お主、なかなか着眼点がいいな。確かに、電話にキーホルダーのようなものをプラプラさせることは不自然だ。これは廃れる文化かもしれんな。数量限定はちょうどいい」「まあ、意外と長く続く文化になる可能性もありますけどね。先のことはわかりません。だからこそ慎重に大量発注などはしない方針がよろしいかと」「上村に任せて正解だったな。これからもよろしく頼む」「は! それでしたら私からひとつお願いが」「なんだ、言ってみろ」「近ごろ我々の目の届かない所で管理者たちが悪さをしてるという噂を耳にしました。アクアリウムは責任者クラスでもならず者が多いとも。これはわたくしたちの責任です。今後のアクアリウムの評判を落とさないように覆面調査を入れる時期かもしれません。調査にかける人員を確保していただけませんか」「そうか、
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第2部 三章【コバヤシ君の日報】その6 第六話 計画決行

54. 第六話 計画決行  鈴乃木と上村は評判の悪い店舗を見て回る旅に出た。すると、良い所も見つかったが悪い所はそれ以上に見つかった。(これは良くない)と考えた鈴乃木は自らの利益を無視してアクアリウムを浄化すると決心した。 その始めが御徒町店炎上騒動だ。アクアリウム御徒町店は責任者が女性従業員に対する準強姦事件をおこし、それを内々で隠蔽し、その後も反省の色なくセクハラを働くという本物の事件を上層部に隠していた。   しかし、その被害者の怒りの訴えにより上村までその事件の話は届き、重い罰を与えることを決定した。  鈴乃木大河は性犯罪を最も嫌っていた。鈴乃木には幼い頃幼馴染が変質者にさらわれて性被害にあって、以来幼馴染が引きこもりの不登校になってしまった過去があった。そのため「性犯罪者は死刑でいいよな、上村」と常々言っていた。そのくらい性犯罪を許さなかった。なのでこの従業員には社会的抹殺を行った。 この犯罪を犯した従業員は担当エリアが広い責任者であったため、事は『アクアリウム大規模閉店事件』へと発展する。  これは鈴乃木にとっても本当に大きな痛手になるはずだが鈴乃木の座右の銘は『義を見てせざるは勇無きなり』であるのでこの結論は仕方なかった。それはボーナスや役職手当てが大幅にカットされた上村も納得していた。  しかし、閉店により罪のない従業員の職場を奪うことにもなり、そればかりは申し訳なかった。  なので──    「よし、上村。あの計画を今こそ実行しよう。今は受け入れ先が必要だからな。そうだろ?」「しかし、今はそんな資金を使っていい時ではないような」「なに、そのための金なら計画を立てた時から準備してある。時が来るのを待っていただけだ」「ええ~? それなら私の役職手
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第2部 三章【コバヤシ君の日報】その6 第七話 神戸蘭

55.第七話 神戸蘭 約束通り上村はその日のうちに渡辺たちに新店のオープニングスタッフになって欲しいということを話した。「……というわけで、地方だからそれなりに広い寮も用意できるし、すぐにというわけでもないから準備期間はある。どうか私と一緒に来てもらえないだろうか」「福岡ですよね。僕には地元だからもちろんいいんですけど、蘭ちゃんと緋呂斗は…… どうする?」「女子寮は無いが家賃補助等はするつもりだ」「いや、それは大丈夫です。僕たち、近々結婚するつもりだったのでそういうことであれば2人で住む部屋を福岡で探しますよ」「「えええーー!!」」「なんか、思わぬきっかけで発表することになりましたけど前から決めてた事なんで」「そうねぇ。もっと計画を練ってから発表しようかと思ってたんだけどねぇ」「2人ともおめでとう!」「うん、おめでとう!」「ありがとうございます!」「ありがとうね~」 ということでアクアリウム福岡天神ノーレート店はオープンに向けてまず主力スタッフを確保したので、ことは計画通りに進んだ。◆◇◆◇ 後日。「えええー!!!! みんな異動しちゃうんですか! 私の好きな人たち全員で?! そんなのないですよぉおぉおぉ。私も、私も連れてってくださいよおオオオ」「宴は学校があるからねぇ」「うう、学校、ある……」橋本宴は声優の専門学校に通っている。さすがに学生は連れて行けない。「それに宴もいなくなったらこっちの主力が足りなくなるからねぇ。仕方ないよ」「でもでも、ご結婚はおめでとうございます。式はされるんですか?」「式ねぇ。やったほうがいいかな。とは思うんだけど、めんどくさいとも思うの。どうしよぉ」「個人的には副店長のウエディングドレス姿が見てみたいです。もっと言うなら、それだけ見れればあとはどうでもいいかなって……」「宴は素直ねぇ。わかった、写真だけ撮るとかどうだろ。その写真を葉書にして宴にも送るから。それでどう?」「それは、一番いいかもしれません! お二人にとっての一生の記念にもなるし」「だよね」 そのあと蘭は緋呂斗とも話し合って写真撮影のみとすることに決めた。年上で麻雀も強く売れっ子小説家でもある蘭のほうが圧倒的に緋呂斗よりも経済力が上なためお金のかかることの決定権は蘭にあった。なので、本当は緋呂斗は結婚式をやってみたかった
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第2部 三章【コバヤシ君の日報】その6 最終話 何をしたかが全て

56.コバヤシ君の日報 最終話 何をしたかが全て 麻雀アクアリウムグループは店舗数は縮小したし、不祥事騒ぎで評判も落としたしでここ数ヶ月で売り上げはガクンと下がった。しかし、それは仕方ないこと。変態や悪人を責任者としてしまったこと、それを見抜けなかったことが招いた結果だ。「二度と同じ失敗はしないようにしよう。我々に今出来ることはそれしかない。そうだろ、上村」「そうですね。数字の上ではひどいことになってしまいましたが。福岡天神の新店もありますし、また心機一転がんばりましょう」「『どんな結果になったか』というのは重要な部分ではない。そう小林も言っていただろう? 重要なのは『どうしたか』『なにをしたか』だと。我々は我々の正義を行った。結果がどうあれ小林はこれでいいのだと言ってくれるだろ」「……ええ。そうですね」◆◇◆◇ 上村率いる渋谷組は福岡天神店オープンに向けて引っ越しを開始していた。 小林と渡辺が同卓するチャンスは結局ないまま今日をむかえていた。 最終日、小林は休みを取って渡辺の引っ越し手伝いをしに渋谷1号店へ来た。「わざわざ悪いね。もうほとんど出来てるから手伝ってくれなくても大丈夫だったのに」「いいんだ。……しばらく会うこともなくなるからな。お別れを言いに来るくらいの仲ではあるつもりだ」「それはそうだけど。貴重な休みに悪い気がしちゃって」「気にしないでいい。こっちが勝手にやってることだ」「あれぇー? 小林くんがいるー」「お久しぶりです」 渡辺の手伝いをしていたら蘭と緋呂斗も店に来た。2人とも今日は休みだが渡辺を手伝いに来たのである。あと、この店とのさよならをしにきたというのもある。 4人になったのであっという間に引っ越しの準備は終わった。「ねぇ、まだ時間があるし。せっかくこの4人が揃ったんだから最後に東風で1回打たなぁい? 立ち番は今は暇だし、宴がいるから大丈夫でしょ」と蘭が提案した。「「いいね!」」七章『コバヤシ君の日報 ~あるユニークな社員の日常~』 終
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第2部 三章【コバヤシ君の日報】エピローグ 最強雀士の条件

57.コバヤシ君の日報 エピローグ 最強雀士の条件(さすが小林さん。伊達にプロじゃないわ)そう思いながら見ていたのは橋本宴だ。とくに宴が見ていて感心したのがこの手。小林手牌 ドラ中三三四四伍⑤⑥334567 六ツモ (小林さんはここから何を切るんだろ。ドラのないタンピン手。リーチするにしてもミニマム3900は打点的に心許ない。現在ラス目。ぜひとも三色や一盃口はつけたいとこだけど…… 456三色と一盃口を両方見るなら少し狭いけど7ね。受け入れ枚数最大と456三色を見るなら四か……) 小林の選択打3(3索か。それは3面待ち固定にはなるけど三色も一盃口も失う選択。打点が欲しい今それは最適打とならない気がしたけど) しかし…ツモ七打三(あっ!)ツモ⑦打三「リーチ」小林手牌四四伍六七⑤⑥⑦34567 ストンと渡辺から2が打たれる。「ロン。12000(メンタンピンイッパツサンショク)」(そうか、三色同順は何も456じゃなくてもいいんだわ。一手変化したらこれは567を狙える手牌。そして3索の早切りにより2索が打ちやすいように河を作るとは。巧妙だ、これ例えば同じ最終形になるとしても最終手出しが3索になってしまうと捨て牌から2索は本命として読めるため止められていたはず。すごいなぁ)「強え。高めが誘い出される捨て牌作りはさすがだわ」「ああん、惜しかったのにぃ」「……手も足も出ない」────「おれの勝ちだな」 最後の勝負は小林の勝利に終わった。 いよいよ別れのときである。「君には負けたよ。なあ、小林君。いつだか謎かけの日報書いた時があったろ。あれの答えの日報をたまたま逃しちゃって読んでないんだよ。いま教えてくんないか?」「ああ、あれか。あれはな――」 小林は渡辺に謎かけの答えを教えた。「――なるほどね。うまいこと言うな」「だろ? 緋呂斗もこれからはそれを大切にな。おれたち雀士はどんなにベストを尽くしても成果に繋がる保証はない。だけど、ベストを尽くす以上にやれることはないんだ。結果、成果を重要視するんじゃなく、何を思って、どんな行動を行ったのか? そこが大事なんだ。な?」「わかりました!」「蘭ちゃんも。もし緋呂斗に成果が出なくても緋呂斗がどんな頑張りをしているのかを見てあげてな」「うん」「あと、ケンジ……」「うん
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