――そして、デート当日の月曜日がやってきた。 『――ねえ美緒。わたし……、もしかしたら寛斗さんに恋……しちゃってるかもしれない』 一昨日のメイクレッスンの時、わたしは美緒に素直に打ち明けた。寛斗さんのことが気になって頭から離れなくなっているけれど、理由が分からない。そう母に言ったら、「それは恋なんじゃない?」と教えてもらった、と。 「おばさんの言うとおりだとあたしも思う。それって間違いなく恋の初期症状だね。そっか……、若菜は初めてだから分かんなかったのか」 買ったばかりのコスメを使って〝魅力がアップするメイク〟をわたしに伝授しながら、美緒はそう言ってくれた。恋愛経験者の二人がそう言うのなら、この感情は間違いなく「恋」なんだろう。 「うん。でも美緒、『初期症状』ってなに? 恋って病気と一緒なの?」 「まぁ、似たようなものでしょ。『恋の病』ともいうしねー。あと、『恋煩い』とか。他のことが手につかなくなるくらい気持ちが浮ついちゃうなら、それは病気みたいなものじゃん」 「…………はぁ、なるほど」 美緒の言ったことはよく分かったような、分からないような……。でも、確かに今
最終更新日 : 2026-05-08 続きを読む