「今日は一日お疲れ様」 「ありがとうございます。ところでドミニク様、このような事はリジーがいつもしてくれるのですけど……」 私は今、なぜかドミニク様にボディクリームを塗っていただいている。 夜になり、入浴し終えて寝室へ入ると、まだドミニク様がいらっしゃらなかったので窓際にあるテーブルセットの椅子へと腰を掛けた。 そしてリジーが私用のボディクリームを持ってきて、いつも私にしているように塗り始めたのだ。 そこへ寝室に入ってきたドミニク様が自分がやってみたいと言い始め、リジーはドミニク様へ「しっかりと全身に塗って差し上げてください」と言葉を残して去っていったのだった。 ドミニク様はリジーの言葉にとてもやる気がみなぎっているような表情を見せる。 「全身か……それならベッドに移動した方がいいかもね」 「え?ええと……分かりましたわ」 いつもはこの椅子に腰をかけながらリジーが塗ってくれるのだけど、ドミニク様が塗りやすい体勢の方がいいわよね。 あまり深く考えずにベッドへ移動した私は、ひとまずベッドサイドに腰をおろした。 そこへドミニク様が先ほどまで座っていた椅子を持ってきて、私と向かい合うように座り、サイドテーブルにクリームを置く。 「ベッドの高さの方が腕とか脚に塗りやすいと思うんだ」 「そうですね、ドミニク様が塗りやすい方法でいいので、無理はなさらないでください」 「無理なんて……むしろ君のお世話が出来るなんて嬉しいよ。リジーにもしっかり塗ってくださいと頼まれたしね」 私はドミニク様の言葉に恥ずかしくなって顔が熱くなってしまう。 変な意味ではないにしてもお世話をされるというのは、落ち着かないものだわ。 さっそくドミニク様がたっぷりのクリームを手の平にのばし、私の腕をマッサージするように塗り進めてくれる。 男性の手の平ってやっぱり大きいわ……マッサージされると、あらためてその大きさをしみじみと感じてしまう。 私の腕など彼の片手で簡単に握れてしまうし、力も強いからかとても気持ちがいい。 今日はダンが突然来たりお茶会もしたりで緊張していた部分もあるので、彼の手によって緊張した筋肉がほぐれていくのが分かる。 「ティナの腕、柔らかいね。揉んでいる方も気持ちいいよ」 「ん。そう、ですか?私もとても気持ちいいです」 あまりに気持ちがいいものだ
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