私としてはまだまだ繋がっていたかったのだが、ティナのお腹が盛大に鳴ったので、私たちは身なりを整えて正餐をいただく事にした。 お腹が鳴った事を恥じて赤くなっていたティナだったけれど、私にしてみればそんなところも可愛くて仕方ない。 穏やかに食事をいただいていたところに、執事のグラースが王宮から使者が来ていると伝えてくる。 予想通りではあったが、こんなに早く来るとはな……ヴァッセル家の話を兄上に伝えるチャンスかもしれないと考えた私は、ティナを連れて王宮へ向かう事を決めたのだった。 そして王宮へ着くとすぐに兄上が待ち構えていて「ドミニク!よく来てくれた……!待っていたぞ、さぁ、私の執務室へ行こう」と言われながら腕を引かれてしまう。 「え、ちょっ、兄上……!ティナがっ」 「大丈夫だ、クリスティーナ嬢には妻や母上がついていてくれるから!」 「ええ……」 そうして私は有無を言わさない兄上によって、執務室へと連行去られてしまうのだった。 「兄上、それほどまでに仕事が溜まっているのですか?それとも何か重要な話が?」 私は執務室へ到着するなり、兄上に状況を確認してみる事にした。 確かにフェンデルバーグ公爵は捕まり、全て兄上がやらなくてはならない状況ではあるが、まだ事件から2日しか経っていないのだから、忙しくなるのはこれからだろう。 この状況を訝しんでいると、兄上からは違う話題を振られてしまう。 「ドミニク、仕事量の話ではないのだ。我が国と長く冷戦状態にあった国を知っているな?」 「はい、カラドゥス王国ですね」 「そうだ、今はもう冷戦状態ではないが、それでも何度かあの事件の事で親書が送られてきていた……行方不明の遺児を探せと。しかし事件から何十年も経ち、見つけるのは不可能だと何度も伝えていたのだが、いよいよ彼の国が
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