愛人を孕ませた婚約者に捨てられましたが、初恋の寡夫公爵に溺愛され始めたら元婚約者が狂いました

愛人を孕ませた婚約者に捨てられましたが、初恋の寡夫公爵に溺愛され始めたら元婚約者が狂いました

last updateTerakhir Diperbarui : 2026-08-22
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「真実の愛を見つけた。婚約を破棄してほしい」 王宮の夜会で、婚約者はそう言った。 しかも隣には、彼の子を宿した女。 伯爵令嬢クリスティーナは衆人環視の中で捨てられ、誰もが彼女の涙を想像したが――むしろ、心の底からほっとしていた。 本当はずっと好きな人がいたから。 その夜からすべてが変わっていく。 「もう遠慮しない。君を俺のものにする」 初恋相手の公爵は、彼女だけに甘く囁く。 一方で元婚約者は、彼女が他の男に愛され始めた途端に狂ったように追いかけてくる。 「やっぱり君を手放したくない」 遅い。 しかも彼女は伝説の魔女の血を引く存在だったのだ。 婚約破棄された令嬢の人生は甘く淫らに花開き、危険をはらみながら逆転していく。

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プロローグ ※~もっと奥に~

 ツェットリーニ王国・オーレンブルク公爵邸――――――

 月がひと際美しく光り輝き、その形は欠けることなく全てをこの世界に露わにしている夜。

 私は長年片想いしていた人の邸宅に来ていて、彼の力強い腕でベッドに縫い付けられながら体を暴かれている。

 少し前までは、話せるだけで天にも昇るほど嬉しく、ただ見ているだけでもいいと思っていた。

 それなのに……今ベッドでは彼の美しい指先が私の衣服を剥がしていき、舌が体を這っていく。

 そのたびに私の体は女性としての悦びに跳ね上がり、得も言われぬ声を出しながら彼に応えてしまう。

 こんな自分は知らない。

 

 そう思うのに、「もっと可愛い声を聞かせて」と言われてしまうと、体が反応するかのように下腹部からは蜜が溢れ出てしまうのだった。

 私の股座に美しい彼の顔が埋められ、すっかり濡れそぼった秘所に口付けられると、室内に淫靡な水音が響き渡った。

 彼は音を立てながら溢れ出る蜜を全て吸い取ろうと、その舌がすっかり愛液でいっぱいの蜜口の中にぬるっと侵入してきたので、自分のものとは思えない嬌声が止まらなくなってしまう。

 「だめっ、ソコは……あぁっ…………ひっ……もうッ」

 どうしよう、気持ちいい。

 気持ちいいしか考えられなくなっている。

 

 「あ、おねが、ぃ……ドム……キちゃうッ……」

 「あぁ……ごめんね、焦らして。ティナが可愛すぎるから、つい。いいよ、イってごらん」

 「あ、いッ、あぁぁぁ…………ッ!!」

 淫熱が解放された私の体は、ベッドの上で何度もビクンビクンと跳ね上がった。

 彼の指、舌、息遣い、全てに反応し、頤はだらしなく開いたまま、愛しい彼の名を呼び続ける。

 

 「ドム……ドム…………ッ」

 「もっと鳴いて、ティナ」

 

 彼の言葉が甘くて、全てを委ねてしまいたくなってしまう。

 なけなしの理性を総動員するけれどそれも虚しく、初めてなのに体は彼をすんなり受け入れ、硬くなった彼の熱棒は私の最奥に口付けた。

 あまりの気持ち良さにどうにかなりそうなのを彼に必死にしがみ付き、やがて私の中はすっかり愛しい人の形を覚えていくのだった。

 「あ、コレ、だめぇ…………おく、きもちいぃ……ッ」

 「君の奥に出したいんだ……もっと、もっと奥まで」

 

 そう言って、擦り付けるように自身の熱杭で中をかき混ぜてくる。

 私はもう頭の中が気持ち良さと多幸感でぐちゃぐちゃで、気をやらない為に彼の首に回した腕に力を込めた。

 「んん、んっ……あ、あぁぁ」

 自分の体だけど、もう自分ではコントロール出来ないほど彼に支配され、私の中は愛する人の精が欲しい欲しいと悲鳴を挙げていた。

 それは私の中の魔女の血がそうさせているのかは分からない。

 ふと目線を上げると、彼の綺麗なブルーグレーの髪が乱れ、汗で頬に張り付いている。

 そんな姿もとても官能的で、狂おしいほど彼の怒張を締め付けていく。

 衣擦れの音や肌と肌がぶつかり合う音、彼が私に愛を囁く声……その全てが甘い蜜のよう。

 愛する人によって幾度も高みへと押し上げられ、意識が飛んでいく刹那、見上げた瞳の先には窓から見える満月が煌々と光り輝いていた。

 私は月に祈る――――今夜が夢ではありませんように、と。

 少し前までこんな日がやってくるとは、夢にも思っていなかったから。

 それほどまでに私は、ドミニク様をずっと追い求めながらも諦めるしかない日々を送っていたのだ。

 状況が一変したのは、王家主催の夜会で幼馴染の婚約者から言い渡された婚約破棄宣言。

 婚約者からの裏切りに遭い、なぜか長年拗らせていた片想いを実らせ、己の運命を知り、愛する喜びを知る物語――――

 

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プロローグ ※~もっと奥に~
 ツェットリーニ王国・オーレンブルク公爵邸――――――   月がひと際美しく光り輝き、その形は欠けることなく全てをこの世界に露わにしている夜。 私は長年片想いしていた人の邸宅に来ていて、彼の力強い腕でベッドに縫い付けられながら体を暴かれている。    少し前までは、話せるだけで天にも昇るほど嬉しく、ただ見ているだけでもいいと思っていた。    それなのに……今ベッドでは彼の美しい指先が私の衣服を剥がしていき、舌が体を這っていく。    そのたびに私の体は女性としての悦びに跳ね上がり、得も言われぬ声を出しながら彼に応えてしまう。   こんな自分は知らない。   そう思うのに、「もっと可愛い声を聞かせて」と言われてしまうと、体が反応するかのように下腹部からは蜜が溢れ出てしまうのだった。    私の股座に美しい彼の顔が埋められ、すっかり濡れそぼった秘所に口付けられると、室内に淫靡な水音が響き渡った。    彼は音を立てながら溢れ出る蜜を全て吸い取ろうと、その舌がすっかり愛液でいっぱいの蜜口の中にぬるっと侵入してきたので、自分のものとは思えない嬌声が止まらなくなってしまう。   「だめっ、ソコは……あぁっ…………ひっ……もうッ」      どうしよう、気持ちいい。 気持ちいいしか考えられなくなっている。   「あ、おねが、ぃ……ドム……キちゃうッ……」 「あぁ……ごめんね、焦らして。ティナが可愛すぎるから、つい。いいよ、イってごらん」    「あ、いッ、あぁぁぁ…………ッ!!」   淫熱が解放された私の体は、ベッドの上で何度もビクンビクンと跳ね上がった。    彼の指、舌、息遣い、全てに反応し、頤はだらしなく開いたまま、愛しい彼の名を呼び続ける。   「ドム……ドム…………ッ」    「もっと鳴いて、ティナ」   彼の言葉が甘くて、全てを委ねてしまいたくなってしまう。    なけなしの理性を総動員するけれどそれも虚しく、初めてなのに体は彼をすんなり受け入れ、硬くなった彼の熱棒は私の最奥に口付けた。    あまりの気持ち良さにどうにかなりそうなのを彼に必死にしがみ付き、やがて私の中はすっかり愛しい人の形を覚えていくのだった。 
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第1話 人生を変える一通の手紙
 王家主催の夜会・7日前――――    ヴァッセル伯爵家の一人娘として生を受けた私は、クリスティーナと名付けられ、この春に19歳を迎えたばかりだった。 そして2歳年上の幼馴染の婚約者がいる。 見た目はお子ちゃまだと婚約者に言われるけれど、もう19歳だし、王家主催の夜会ではしっかりと貴族女性らしく振舞おうと意気込んでいた。 そんなある日、いつものように朝の食事をとろうとホールに入ると、すでにお父様とお母様が座っていたので私も急いで2人に挨拶をする。  「お父様、お母様、おはようございます」  私は完全にお母様に似たようで、髪色などもお母様と同じホワイトブロンドなので、まだまだ若々しいお母様と並んでいると姉妹みたいと邸の者にも言われる時がある。 そんな私の姿を見て両親は優しく微笑み、お父様が嬉しい報告をしてくれた。   「ああ、おはようティナ。今日は午後からドミニクが来るんだ。お前も一緒にお茶でもどうだい?」 「ドミニク様が?!もちろんご一緒しますわ」 「ティナは本当に閣下の事がお好きね。でもご迷惑をかけてはいけませんよ」  両親は一人娘の私をこれでもかと言うくらい愛情を注いで育ててくれたけれど、未だに子ども扱いをされる時があって、正直ドミニク様の前では少し恥ずかしい時がある。   「……分かっていますわ、お母様。今日はどんなお話をしてくれるかしら」   ドミニク様は独り身なのもあって、他国にも頻繁に旅行へ行くので、その時の色んなお話を聞かせてくれるのが私の楽しみでもあった。 でも楽しみなのはお話だけではない。    ドミニク・オーレンブルク公爵閣下――――幼い頃からずっと慕っていた、私の想い人。 お父様の古くからのご友人。 ブルーグレーの長めの髪を横で結びながら流し、穏やかな人柄がにじみ出ているかのような細い目の麗しいお方。 現国王陛下の王弟殿下でありながら、政権争いは自分には向かないと早くに王位継承権を捨て、王族公爵位を授かってひっそりと生活している。 お父様より少し年下で、私とは15歳も年が離れていた。 結婚してすぐに奥様をご病気で亡くされて……ちょうど私が4歳の時だったかしら。 いつも朗らかで素敵なドミニク様が背中を丸めて悲しみに沈む姿がとても痛々しくて、何とか彼を元気づけたくて……私はベンチで項垂れるドミ
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第2話 婚約破棄
 王家主催の夜会当日―――― 両親に無理を言い、今日はとびきりオシャレをさせてもらった。 ごくごく薄い水色を基調としたプリンセスラインのドレスに、腕はオフショルダータイプのパフスリーブで、胸元は大胆にあけてみた。    髪は綺麗な真っすぐのホワイトブロンドだと両親にもよく褒められるので、あまり結い上げずにブルーグレーの蝶のモチーフの髪飾りだけを着ける。 首元には派手すぎないジュエリーと扇を持ってエントランスに向かうと、ドミニク様がすでに迎えに来てくれていて、私を階下で迎えてくれた。  「ティナ、凄く素敵だよ。見違えた……すっかり大人の女性だね」   ドミニク様は私のドレス姿に目を見開いた後、片手を下からすくい上げながら挨拶してくれる。 あまりにもスマートな所作に私の心臓が高鳴り、上手く言葉が出てこない。  「……ドミニク様もとても素敵ですわ。正装を間近で見るのは初めてかも」 「そうかな?久しぶり過ぎて何を着ようか迷ってしまったよ。では行こうか」 「はい!」  両親によろしくお願いしますと頭を下げられたドミニク様は、手を振って応えていた。 子供のお守りのような形になってしまい申し訳ない気持ちを抱きつつ、二度とない機会を楽しもうと気持ちを切り替えたのだった。  ~・~・~・~・~・~   「緊張してる?」  王宮に着いて優しくエスコートしながら微笑み、私の心配をしてくれる姿に感動し、喜びでいっぱいになる。 密かに片想いしている方と一緒に夜会に出席出来る機会がやってくるとは思っていなかったし、一生に一度の事だから今日の何もかもを胸に刻みたい。  「大丈夫ですわ、ドミニク様。無事夜会に出席出来てホッとしています」 「良かった。まだ時間があるからサロンで休んでいようか。私は飲み物を取ってくるからティナは座っていて」 「ありがとうございます」  私を常に気遣って動いてくれるドミニク様の姿にうっとりしながらも、一人になった私は席に座りながら、ヤヌシュからの手紙について少し考えていた。    婚約者なので当たり前のように当日は一緒に行くものと思っていたけれど……こんな事は初めてで、まだ原因は分かっていない。 フェンデルバーグ家にお父様が確認しているはず。 何かあったのかしら……最近は会う頻度も減っていたし、あまり会話も弾まな
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第3話 誤解が誤解を生み……
 バタバタと王宮内を走り抜ける。 たしか裏庭にガゼボがあるから、早くそこへ行きたい……ほとんど人通りのない廊下を通り抜けて裏庭のガゼボにたどり着く。 そして中にあるベンチに座り、項垂れた。  「はぁ……はぁ…………っ」  荒い息を整えて、今の状況を頭の中で整理してみる。 一緒にいたナタリアという女性と結婚したいから、私との婚約を破棄したいと言うヤヌシュの顔は、今まで見た事もないくらい真剣で蕩けるような表情だった。 私には決して向けられることのなかった顔――。 本当に真実の愛を見つけたのね。 それは幼馴染として祝福してあげなければならなかったのかもしれない。 ただ、何もあのような皆がいる場面で言わなくても……という気持ちが先立ってしまい、喜んであげる事が出来なかった。 しかもしっかりと子供まで作っていて、どんどん悪者扱いされていくし、いたたまれなくなって走り去ってしまったけれど。 ……正直、今の私の気持ちとしては、婚約がなくなって肩の荷が下りたような気持ちだった。 やはりずっと好きだった人がいるのに違う人と結婚なんて、無理だったのかもしれない。 いい夫婦になれるように必死で努力してきた自分がいるから、こんな結果になってしまって悔しい気持ちもあるけれど、今考えるとこのままヤヌシュと結婚してもいい夫婦になる事は出来なかっただろうなと思う。 今は解放感でいっぱいで、ホッとしたのか涙が出てきてしまうほどに。  「ドミニク様……」   愛する人を想いながら涙を流している私の元へ、本人が息を切らして走ってきたのだった。  「ティナ!何があった?!」 「ド、ドミニク様……」  まずいわ……こんな状況でさっきの騒動を話したら、私が婚約破棄されて泣いていると思われてしまう。  「さっきサロンに戻ったら、皆が君の事を話していて……ヤヌシュ君に婚約破棄をお願いされて了承していたって……」  ああ、ここでは話すつもりはなかったのにバレていたなんて。  「ドミニク様、あの、私……」 「こんなに涙を流して…………可哀想に……」 「違うのです、これは……」  私がみなまで言い終わる前に、ドミニク様の大きな腕に抱きしめられてしまう。 あまりに突然の出来事に頭が追い付かず、何を話そうとしていたのかも忘れて、腕の温もりに身を委ねてしまう。  「
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第4話 予想もしていなかった展開
 「ティナとヤヌシュ君の婚約は、陛下の了承の元、解消する事が無事に決定したよ」  婚約破棄騒動があってから2日後、お父様が朝の食事の席で私に報告をしてくれた。   「そうですか」  お父様からの報告にとてもホッとしている自分がいる。 あんな事があってこれ以上婚約者でいる事は不可能だし、何よりお互いに想い人がいる状態なのだから、この婚約は解消した方が良かったのよね。 ヤヌシュの方にはナタリア嬢のお腹に彼の子供が宿っている。 不誠実な事をしていたとは言え子供に罪はないから、彼らの幸せを祈る事にしよう。  「まさかもうお相手のお腹に子供がいるとは驚きだけどね……」  私はこの婚約解消で難を逃れたような気持ちでいる。 でもお父様としては娘を裏切って不貞を働いた人間として、苦々しい気持ちが顔に表れてしまっている。  「もうあのような家とはあまり関わらないようにしましょう。婚約解消が出来て良かったのですよ」  お母様はまだお怒りがおさまらない様子で、私は苦笑いをしてしまった。 そこへ執事のラッセルがやってきて、お父様に耳打ちをする。 するとお父様の表情がみるみる険しくなり、ラッセルに「すぐに返事を書く」と言って席を立ち始めたのだ。  「お父様、いかがされたのです?」 「……フェンデルバーグ公爵とヤヌシュ君から、話がしたいと連絡が来たようだ」 「「え?!」」   私とお母様は同時に驚きの声を上げてしまう。   「おおかたヤヌシュ君は、閣下の許可を得ないで勝手に物事を進めてしまったのだろう。それにご立腹の閣下が、ヴァッセル家に直接謝りに来たいと申し出ているのだろうね。もう遅いけど……婚約解消は陛下の許可もいただいて了承されてしまったし」 「お父様はお会いになるのですか?」 「まぁあのお方の申し出を拒否する事は難しいだろうから、私だけでも会おうと思ってるよ」 「……申し訳ございません」   私の事なのにお父様の手を煩わせてしまって……そう思って落ち込んでいると、お母様とお父様が私の元へやってきて抱きしめてくれる。  「ティナは何も悪くないんだから、そんな顔をしないで」    「そうですよ、あなたは心配しないで。私たちを頼ってもいいの」  二人とも本当に優しくて愛情深い両親の元に生まれた私は、世界一幸せ者ね――――朝はそん
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第5話 ※大人の階段とは
 涙を拭ってくれた手は私の頬に添えられ、やがてほんの少し触れるだけの口づけをかわした。 初めてのキスが愛する人で本当に幸せ。  「ふふっ、顔が真っ赤だ」 「仕方ないのです!初めてなのですから……」 「ふーん。ヤヌシュ君ともしたことはないの?」  ヤヌシュとは本当に友達の関係だったし、向こうに子供だと言われていたので、そういう雰囲気にすらならなかった。 この年になってキスが初めてなんて、引かれてしまうかしら。  「ヤヌシュともした事はありませんわ。この年で初めてなんて、恥ずかしい」 「恥ずかしがることはないよ、誰にでも初めてはある。ティナにとってその相手が私で、本当に光栄だよ」  いたたまれなくなって顔を背ける私に向かって、これでもかと優しい言葉をかけてくれるので、ゆっくりとドミニク様の方を振り返りながら「本当に?」と聞き返してみる。  「本当だよ、これからはティナの初めては全部私になるという事が、嬉しくてたまらない」  優しい笑顔で言ってくれていたにも関わらず、ドミニク様の瞳に一瞬だけ怪しい光が宿ったように見えて、私の全身がゾクゾクしてきた。  「私はこう見えて独占欲が強いんだ。私以外の者が君に触れるのもこれからは慎んでもらわないと」  そう言ってまた私の顔を引き寄せたかと思うと、先ほどのように最初は触れるだけの口づけだったのに、唇に吸い付いたりしている内に突然ドミニク様の舌が割り入ってきた。  「……んっ……ふ…………ぁ」  変な声が漏れ出てしまい、恥ずかしい……!    でもそんな私の気持ちをよそにドミニク様の舌は動きが激しくなり、どんどん口内を蹂躙していく。 これが大人の口づけなの? 淑女教育で閨の勉強も済ませているけど、実際に体験するのとはわけが違う。 そうして名残惜しい気持ちを残して離れた唇からは、甘い吐息が漏れる。  「ふふっ、リンゴみたいに顔が真っ赤だ。こういう時は鼻で息をするんだよ」  優しく微笑みながら教えてくれたのも束の間。 すぐにまた唇が重なり、口内はドミニク様でいっぱいになっていった。 まるで彼の独占欲をぶつけられているかのよう……つい先ほど婚約したばかりなのに、こんな展開が待っているなんて頭が全然追い付いてこない。 ドミニク様は私の事をずっと子供扱いしていると思っ
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第6話 ※大人の階段とは 2
 中に入れた彼の指がグイッと曲げられ、一か所をトントンし始める。 指の動きに合わせて、体中に電流が走ったかのような感覚に襲われ、嬌声が大きくなっていった。   「あ?や、ソコ…………だめっ…………あぅ……ひっ、あぁっ……!」    「ここが気持ちいいんだね、もっと気持ちよくなっていいんだよ」    「あぅ……あ、あっ……何か、キちゃう……~~~っ!」  今まで感じた事のない快感が襲ってきて、必死にドミニク様の頭にしがみついた。 そして体が激しく痙攣したと同時に、目の前でチカチカと火花が散っていく。   「ふっ……んんっ…………」   今のは何? さっきから与えられていた快感とは全然違う、頭の中が溶けてしまうかのような刺激だった。 下半身の疼きが解き放たれ、私の中は一生懸命ドミニク様の指を締め付けている。   「上手に達したね。可愛いよ、ティナ」   これが達したという事? 私にも婚約者がいたし、閨教育はされていたので達したという言葉を聞いてどういう状態かはだいたい分かっていた。 そうなのね、これが達したという事……初めての絶頂がドミニク様によって、という事がとてつもなく幸せに感じたのだった。 彼とそんな事をする関係になるだなんて、誰が想像出来ただろう。 それにドミニク様は普段から王族ならではの高貴な雰囲気に包まれているので、こんな風に淫らな事をするイメージなど誰も湧かないと思う。    ドミニク様は私の中に入っていた指を抜くと、こちらを見ながら舌でペロリと舐めた。 その顔がなんとも言えず雄の雰囲気を醸し出していて、いつもは紳士なのに獣のような怪しさが瞳の奥に見え隠れしているかのようで、ドキドキが止まらない。    そんな私にいつもの微笑みを見せてくれたかと思うと、また優しいキスを与えてくれる。 ドミニク様とのキスが凄く好き……優しさと熱っぽさが入り混じっているような気がして、彼に愛されているような感覚になれるから。 私よりも一回り大きい彼の舌がまた入ってきて、そのままベッドに横たわる体勢になる。    本当に気持ちいい――――もっと、ずっとキスをしていたい。 淑女らしからぬ行為かと思われてしまいそうだけど、長年想い続けてきたドミニク様への気持ちが溢れてきて、彼を欲しがる
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第7話 元婚約者ヤヌシュの変化
 「突然来ちゃってごめんね、びっくりしただろう?」 「ええ……それはもちろん。婚約も解消したし、もうほとんど会う事はないと思っていたから。ところで聞きたい事って何かしら?」  あまりヤヌシュと2人でいると両親が心配すると思った私は、手短に話してもらうべく、すぐに本題に入る事にした。 それにヤヌシュと再会した時に感じた違和感……前は私に対してはとても冷ややかだったし、あまり目線も合わせなかったし、それに……今日はやけに彼の瞳が熱を帯びていると感じるのは気のせい? 何故だか前とは違うヤヌシュの様子に違和感を感じ、居心地の悪さを感じていた私は、早く話を終わらせてしまいたかった。    そんな私の不安をよそに、彼は驚きの質問を投げかけてくる。  「……僕と婚約を解消して、クリスは悲しかった?」 「え?」  自分の子供を妊娠した女性まで連れてきて、皆の前で婚約破棄を宣言したにも関わらず、悲しかった?って私に聞いてくるとはどういう事なの? 私が質問の意図を全く理解出来ずに立ち尽くしていると、ヤヌシュがさらに驚きの言葉を返してくる。  「僕は後悔したよ、君と婚約を破棄したいと言った事を…………君を傷つけて、悲しい思いをさせてしまって、本当に申し訳ない。君が今も悲しみの中にいるなら出来ればやり直したいと……」   ツッコミどころが満載で何から話せばいいのか分からない。 まず私は悲しんではいないし、傷ついてもいない。 傷ついたとしたら私の名誉の話であって。 心は微塵も傷ついてはいないし、私とヤヌシュはもう婚約者ではない。 私にはもうドミニク様という婚約者が……その人は私が長年片思いしていた人で……あなたにはナタリア嬢のお腹に自分の子供がいるわけで…………何から話せばいいのかしら。  「ナタリア様はどうなさっているの?彼女のお腹にはあなたの子供が宿っていると言っていたじゃない」 「ナタリアは……君との婚約破棄に激怒した父上に追い出されてしまったんだ。愛人なら許すけど、正妻は君じゃないと許さないと言われて」  色々と辻褄が合ってくると、だんだんと状況を理解してくる。 なるほど、閣下にとって私との結婚は絶対なのでナタリア嬢と結ばれるなら愛人にしろという事ね。 それなら仮に私とヤヌシュの間に子供が出来なくともナタリア嬢との子供を養子にしたりして
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第8話 婚約者として初めてのデート
 国王陛下からドミニク様との婚約を承認された私は、堂々と2人でデートに出かける事ができるようになった。 長年片思いだった方と婚約する事が出来て、天にも昇るほど嬉しい。 幸せ…………腕を組んで外を歩いていても大丈夫な権利を得たなんて、少し前まで思ってもみなかったわ。 もちろん願望はあったけれど、それが実現する事は一生ないと思っていた。 彼がまだ亡くなった奥様を忘れられなくても、私に求婚してくれた姿を思い出し、望まれて婚約出来た事が本当に嬉しい。 そして求婚してくれた時に大人の女性として求めてくれた事が、さらに私を幸せな気持ちにしてくれた。 まだドミニク様の全部と繋がれたわけではないけれど、結婚すれば初夜にもっと凄い事が……って思うとまた嬉しくて、ベッドでゴロゴロ転がってしまう。 「お嬢様、そろそろご用意を致しましょう」 そう言って準備を促してくれるのは侍女長のリンジーだった。 「そうだった。今日はドミニク様と初めてデートに行く日だったわね!」 「観劇という事で、シックな中にもエレガントさを入れた大人のデザインのドレスに致しましょう」 「素敵!」 侍女長のリンジーはとてもファッションセンスが良くて、私が出かける時は彼女に全てをお任せしている。 まだ20代後半なのに侍女長を務めているのも頷けるわね。 仕事の出来る女性って本当にカッコいい。 私もいつかドミニク様のお役に立てたらいいな……いつか妻として……妻…………私が妻という言葉にベッドの上で悶絶していると、リンジーが「ゴホンッ」と咳払いをしてくる。 妄想の世界に入っていた事が途端に恥ずかしくなって、サッと準備を始めた。 「ご、ごめんなさい。用意しなきゃね」 「その通りで
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第9話 どうしてここに?
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