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第80話 毒を食らわば

  「お父様、お母様!お久しぶりですわ」 「今日は我々も出席せねばならないからね、ティナに会えるのを楽しみにしていたんだ」 「もう、あなたったら。お父様はティナに会えるからって朝からソワソワしてたのよ」 「ふふっ、私も嬉しいです!」 両親とこういった場で一緒になる事は初めてなので、私の方が浮かれてしまったのかもしれない。  ドミニク様のお邸に移り住んでからは手紙のやり取りしかしていなかったので、懐かしい2人に顔が緩んでしまう。 「何か不自由な事はないかい?」 「私がいて、そんな事になるはずがないだろう」 「ドミニクは気が利かないから、ティナが寂しい想いをしそうで心配なんだ」 「君の中の私はどういう人間なんだ」 お父様とドミニク様は相変わらずのやり取りをしていた。 二人とも本当に仲がいいのね。 お母様も同様に笑顔で2人を見守っている。 ふと視線を感じてその方向を見ると、フェンデルバーグ公爵がこちらを見ていた――――視線の先はドミニク様でもお父様でも私でもなく、おそらくお母様。 閣下とお母様の間に何があったかは分からないけれど、あの目……食い入るような、舐め回すような目線に背筋が粟立つ。 お母様は気付いていらっしゃらないようだけど、王太后陛下が現れたら早めに王宮を後にした方がいいと伝えてみようかしら。 私たちが各々会話している間もヤヌシュはあまり話に入ってくる事はなく、ナタリア嬢がディクセル王太子殿下に頑張って話しかけていたけれど、王太子殿下も対応がお上手なので笑顔でそつなく対応していたのだった。 そこへ王太后陛下がやってきたとの一報がホール内に響き渡る。 王族の方々はその場を後にし、王太后陛下の元へと戻っていったのだった。 階段を数段上った壇上に王族の皆様が並び、王太后陛下を中心に左右に国王陛下と王妃殿下、ディクセル王太子殿下、シェリアン王女殿下が並ぶ。 そして新しいグラスをもらい、乾杯が行われる運びとなった。 「皆の者、よくぞ来てくれた。私の容体が思わしくない中、この国を支え、尽力してくれた事に礼を言う。この国は諸君らの、そして民のものだ。我々はそれを見守る者に過ぎないというのが先王陛下の御考えだった。そのお心のままに、これからも皆が築くこの国の未来をこの老婆にも見守らせてほしい」  王太后陛下の御言葉は力強く、そ
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第81話 まさかの出来事

 流血表現にご注意ください<(_ _)>  ~・~・~・~・~  やっぱりこの人が皆様を……! でも力が使えない……どうしよう、どうすれば…………。 悔しくて腕を掴まれたまま睨んでいると、閣下は王族の皆様が倒れている姿を確認し、ゆっくりと話し始めた。 「陛下、今までご苦労様でした……後の事は私めが全ておこなっておきますので、心安らかにお眠りください」 「…………っぐ…………侍医を呼べ……!」 「その必要はありませぬ。あなたは助からない」 「なん……だと……そなた、まさか…………」 陛下の息が絶え絶えなのをいい事に、フェンデルバーグ公爵がついに本性を現す。 その歪んだ醜悪な顔に、私まで凍り付いてしまうのだった。 「リドメキシアの秘薬は強力だ。この国では王族がいなくなった場合、国で最も身分の高い者が後を継ぐ事が出来る。ご自分の命が狙われている事を今知るとは……そのような間抜けな国王など必要ない」 「なんて無礼な事を!離してっ!!」 早く陛下を助けなければ……!!! 「ティナ!!」 私が閣下に抵抗をしているところに、後ろからドミニク様が駆けてきてくれて、閣下の腕から助けてくださった。 腕には赤く痕がついてしまったけれど、掴まれたままだと力が使えなかったので助かったわ。 「ドミニク様、ありがとうございます!」 「フェンデルバ
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第82話 スーパースター参上?

 流血表現にご注意ください<(_ _)>  ~・~・~・~・~   「グレゴリオ、そなたの事は本当に信頼していただけに残念だ。あの世で父上に謝るんだな」 「くそぉぉぉぉおおおおお!!」 「連れて行け!!」 「「は!」」 ホール内には閣下の叫び声が響き渡り、暴れる閣下を衛兵が5人がかりで抑え、引きずりながら連れて行く。 その姿を皆がジッと見つめていた。 表情からは読み取る事は出来ないけれど、捕まえたからと言って先王陛下が戻ってくるわけではないし、陛下や皆様の複雑な気持ちを思うと胸が軋むわ。 そんな沈黙を破るように、陛下がドミニク様に明るく話しかけた。   「それにしてもドミニク、クリスティーナ嬢にこの事を伝えてないとは驚いたぞ。おかげでグレゴリオの本性が暴く事が出来たが」 「その方があの男の本性を引き出しやすいと判断したんですが……物凄く上手くいってしまって複雑です」 「ひとまずクリスティーナ嬢に謝った方がいいのではないか?」 私がいじけて頬を膨らませているのを見て、陛下がそう仰ってくださる。  「ティナ……すまない」 「………………」 確かに陛下たちが血を吐いて倒れた時は本当に焦ったし、半狂乱になっていた自分が今さらながら恥ずかしくなってきてしまう。 でも皆が無事だったわけだし本当は怒ってなどいないけれど、少し困らせてあげたい気持ちで怒ったフリをしてみたのだ。 皆の”フリ”に振り回されたのだから、これくらいいいわよね。 私の態度に陛下たちは声を挙げて笑った。  次の瞬間、突然ホール内にフェンデルバーグ公爵の声が響き渡る。  「やれ!
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第83話 残酷な真実、そしてーー

 『これはいったい……王宮の周りを飛び回っていたら、おびただしい数の貴族たちが王宮を出て去って行くので、何事かと馳せ参じました。もしや私の力が必要な時が来ましたかな』 「ラディ、お願い!陛下が刺されて重傷なの!!」   私は頼もしい相棒のラディの額にキスをすると、彼の額に刻まれた魔女の契約印が浮かび上がり、光り輝きながら私の魔力と共鳴をし始める。  『全ての魔力を指先に集中させ、傷ついた部分に力を流し込んでください』 「分かったわ!」 ラディのおかげで私の魔力が増幅されているのが分かる……魔力を指先に集め、その魔力を深い傷口にゆっくりと流し込んでいった。 きっと体の中も傷ついているに違いない。 私の魔力に包まれた陛下の体は黄金の輝きを放ち、だんだんと目視でも血が止まってきたのが分かる。 「血が止まってきたわ」 『その調子です!傷口が全て塞がるまで続けてください』 私は返事の代わりに大きく頷き、更に指先の魔力を強めていった。 塞がって…………お願い………………全ての傷口が塞がり、血が止まれば陛下も助かるはず……! ゆっくりではあるものの、止めどなく血が流れ出ていた傷口から血が出なくなり、やがて皮膚と皮膚がゆっくりとくっついてきて、みるみる痕が消えていったのだった。 最後まで魔力を送り続け、血を大量に失った陛下の体力も回復させるように努める。 私の魔力に包まれた陛下は、先ほどまで青白いお顔をしていたけれど、だんだんと血色がよくなり、唇にも赤みが戻ってきた。 「…………………&hellip
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第84話 ナタリア嬢とヤヌシュ

 こちらのお話には暴力表現が出てきますので、ご注意ください<(_ _)> ~・~・~・~・~ ゆらゆらと揺られているような気がするわ…………どうして? 私は客室のベッドで眠りに落ちたはず。 なぜだか暗闇の中で自分を呼ぶ声が聞こえてきて、声の主はドミニク様ではない気がする……この声は…………ヤヌシュ? 幼い頃の夢を見ているのかしら。 ヤヌシュがそばにいるわけがないのに。 徐々に意識が戻ってきて、重い瞼をゆっくりと開いていった。 「……ん…………」 やっぱり力を沢山使ったからか、眠くて瞼がなかなか開かない。 それにしても夢じゃなくて現実でも揺れてるなんておかしいわ……さっきは夢だと思ったからあまり気にしなかったのに。 私は周りの状況を確認する為に自分の手で瞼をこすろうとするも、腕がなぜか動かない。 何度動かそうとしても出来ないので徐々に頭が覚めてきて、なんとか目を開く。 すると私の目の前にはナタリア嬢が座っていて、私を抱きかかえていたのは愛する人ではなく、ヤヌシュだった。 「な、なぜ……ヤヌシュが……」 「眠り姫がお目覚めだ。ぐっすり眠っていたようだね」 動揺する私の事などお構いなしに、私が目覚めた事を嬉しそうに話してくるヤヌシュの姿が怖くなり、その腕から抜け出そうとするも、体に力が入らなくて上手く動く事が出来ない。 少し眠っただけではまだ全然回復出来ていないわ……ラディもこの中にはいないわね。 それに連れ出す時に毛布でぐるぐる巻きにされたのか、余計に身動きが取れなかった。
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第85話 ~ドミニクSide~ ※千変万化 

 王宮からの帰りにティナが公爵邸に泊まった翌日―――― ヴァッセル家へ彼女を送り届けた時、チェザーレは驚きと怒りの表情をしていた。 夫人はティナの魔女としての力が覚醒していた事を知っていたようで、公爵邸に泊まった事も苦笑いしながら、とにかくチェザーレをなだめるのに注力している様子だった。 あれほど怒りの表情を見せる親友を初めて見た私は、ティナと離れなければならなくなるかもしれないという焦りのような気持ちに襲われる。  7日後にヴァッセル家に来てほしいという事だけ言われ、様々な事態を想定しながら7日間を過ごした。 しかし結局は彼女と離れるという事は無理な話だという結論になり、その覚悟を持って7日後にヴァッセル家へと訪れたのだった。 この日、私はティナと一緒に住みたいと直談判するつもりでいた。  母上の快気祝の宴が終われば、すぐにでも式を挙げたい。 彼女が隣に眠っていると、驚くほど安心した気持ちで眠る事が出来る。 それはティナが私にとって心の拠り所になっている事にほかならない。 おそらく話し合いは難航するだろう……そう思っていた。 しかし予想外にもチェザーレは、私にティナと一緒に住んでくれと頼んできたのだ。 涙を流しながらではあるが…………親友のこのように乱れる姿に多少なりとも動揺した私だったが、ティナと一緒に住めるようになった事に、チェザーレには心の中で沢山の感謝と謝罪をする。 そうして愛しい婚約者との楽しい生活が始まると子供のように浮かれながら、公爵邸へと帰邸した。 ティナを驚かそうと邸の内装も明るくし、寝室は壁紙から調度品まで全て替え、二人の寝室になるようにティナを迎えに行く5日間で終わらせた。 邸を見て予想通り嬉しそうな反応を見せるティナ…………お礼をさせてほしいというので、一緒に住んだら秘かにしたいと思っていた”二人で入浴&r
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第86話 ~ドミニクSide~ 一朝有事 

 大臣にとっては、何も手土産がない状態で帰るわけにはいかなかったのだろう……その状況にセリス嬢は一人苦笑している。 これでようやくティナのもとへ帰る事が出来るな。 「お前、今クリスティーナ嬢の事を考えていただろう」  「………………」 ロイドは本当にそういうところが目ざといというか、人の表情の変化にすぐ気が付く男だった。 私の考えなどお見通しというわけか。 「当たり前だろう。一緒に住む事になって翌日に邸を空ける事になったんだ。一刻も早く帰るぞ」 「ふふっ、ドミニク様の婚約者殿は幸せ者ですね」 「セリス嬢にも笑われているぞ」  「構わない。本当の事だ」 私の様子にロイドは呆れ、セリス嬢にはさらに笑われてしまうが、私の愛が重い事など自分が一番よく分かっている。 しかし疲労が溜まっていたのか、若干ふら付いたところをロイドの肩を借りてなんとか堪えたのだった。 「おいおい、大丈夫か?もう一日休んでいった方がいいんじゃないの」 やはりこの宿ではあまり眠る事が出来ず、寝不足がたたってしまったらしい。 私はつくづくティナがそばにいないと眠れなくなってしまったのだな……そうであればここに何日泊っても同じ事だろう。 セリス嬢が私を心配したのか世話をしてくれようとしていたが、帝国の人間でもあるので失礼がないように丁重に断った。 世話をしてもらいたい女性は、この世でただ一人だけ―――― 「ここで休んでも休まらないだろうから時間の無駄だ。とにかく帰ろう」 「まったくお前は……クリスティーナ嬢がいないと満足に眠る事もできないのか」 「こればかりは仕方ない」 「本当に、閣下にここまで想われている婚約者
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第87話 変わり果てた幼馴染

 ナタリア嬢がいなくなった馬車の中は私とヤヌシュの2人きり……ヤヌシュはナタリア嬢が落とされて地面に打ち付けられている姿を見てとても満足したのか、見た事のない笑顔を浮かべている。 幼馴染の満面の笑顔をこんな形で見る事になるなんて思わなかった。 幼い頃のヤヌシュを思い出し、なぜだか胸が悲しみでいっぱいになっていく。 とにかく、こんな事は止めさせないと……フェンデルバーグ公爵も捕まってしまったから、これ以上罪を重ねたら公爵の息子であるヤヌシュも重い罪に処せられてしまう。  「ヤヌシュ、こんな事は止めましょう。今王宮に戻れば陛下があなたに恩赦してくださるかもしれないわ」 「そんなわけがない事くらい僕にだって分かるよ。父上は捕まってしまったし、公爵家はもうお終いさ」 ヤヌシュの様子から父親の敵を討とうとしているようには見えないし、もう公爵家の事はどうでもいいと言っていた。 彼の目的は本当に私なの? 「じゃあ、私と一緒に戻りましょうよ。私が皆に……」 「僕の望みは君だけが傍にいる事だけなんだ。クリス……僕には何もなくなってしまったけど、優しい君なら僕を見捨てたりしないよね?」 縋りつくような目を向けてくるヤヌシュの顔をジッと見つめる。 その瞳はもう光りがなく、未来を諦めているようにも見えた。 現実が全く見えていない……というより見ないようにして、現実逃避するかのように自分にとって都合のいい世界へ逃げ込もうとしている。 私にはその姿がとても怖く、そして悲しかった。 幼い頃に一緒に笑い合った可愛らしい幼馴染が、こんな風に変わってしまうなんて。 でももう何を言っても聞き入れてくれる気配はなく、引き返す事は出来ないところまできているのを悟り、私の頬を一筋の涙が流れていった。 もう完全に”さよなら”をしなけれ
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第88話 ドミニク様の怒り

  「ラディ!大丈夫?動いてはダメよ、今癒すから……」 『ぐぅ……ティナ様、申し訳ございません……今お力を使ってはあなた様が…………』 このまま力を使い切ったらまた意識を失ってしまうかもしれない。 その間に惚れ薬を飲まされたらと考えると怖いけれど、ラディをこのままにはしておけないわ。 私は力を使おうと体の魔力に意識を集中し始めた――――なんとか体全体が光り始め、ラディの傷が少しずつ回復していく。 そしてそんな私をヤヌシュが、ジッと見つめていた。 「綺麗…………女神様みたい……」 うっとりとした表情で呟き、こちらに近づいてきて後ろから抱きしめられてしまう。 「な、何をするの!ヤヌシュ、離して……!ラディを救いたいの!」 「力を使えばいいよ。使い切ったらまた気を失うだろうから、君はそのまま僕のものになる」 『ぐっ……そんな事は私がさせませぬぞ…………っ』 ラディはまだ回復しきれていないので、うまく動く事が出来ずに悔しさを滲ませていた。  早くラディを回復させたいのに、後ろのヤヌシュの存在に全く集中出来ずに力を使う事が出来ない。 それにドミニク様以外の男性に抱きしめられる事に嫌悪感しかない私は、とにかくこの腕から逃れたかった……でも意外にも力が強くて振りほどけないわ。 「ヤヌシュ、お願いだから……!」 私がもがきながらそう言って振り返ると、彼の顔が目の前にあり、危うく唇が触れてしまいそうだった。 急いで顔を背けたものの、ヤヌ
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第89話 黒の魔女

 「う、わ、ああぁぁぁぁぁ薬が!!せっかくもらった薬がぁぁああ何て事を!!!」 『自業自得です!』 乱れるヤヌシュを見ながら、ラディが私の手の平で意気揚々と鼻息を荒くした。 ヤヌシュは液体が滲みこんだ箇所を爪でガリガリと引っかき、指先から血が滲み出ていてもお構いなしに何とか液体を取り出せないかと引っかき続けている。 「薬、薬……黒の魔女様!薬を!!もう一度くださいぃぃぃ!!!」 相変わらず半狂乱になりながら床で叫んでいるヤヌシュが、ここにいるはずもない存在の黒の魔女に向かってお願いを始めたのだった。 私とドミニク様とラディは目を合わせ、何を言っているのだろうと唖然としてしまう。 『このような場所に黒の魔女様がいらっしゃるわけがありません』 「そう、よね……私もそう思うのだけど…………」 何となく嫌な予感がする。そして嫌な気配も――――私のその予感はすぐに的中し、ヤヌシュの言葉に応えるかのように室内には声だけが響き渡った。 『――――……ヤヌシュ、お主は失敗したようだな。見守っていると申したのに……不甲斐ない奴め』 「く、黒の魔女様ぁぁお助けください!!惚れ薬が割れてしまって!」 これはどういう状況なのだろう。 頭に直接響いてくる声……ドミニク様もラディも驚き過ぎて、皆言葉が出てこない状況だった。 にわかには本物だと信じがたいと思いつつも、この声からは懐かしいような暗い闇のような言い知れぬ気配を感じる。 おそらく本物の黒の魔女――――やはり存在していたのね。 私はひとまず二人のやり取りがどうなっていくのか、状況を見守ってみる事にしたのだった。 『ふん。そう何度も貴重な薬を渡す事は出来ぬ
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