جميع فصول : الفصل -الفصل 70

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第60話 心温まるお勤めの時間

  朝陽が差し込み、眩しさで意識が徐々に覚醒していく。 そろそろ朝ね、でも、体がだるくて重い……そして眠いわ。 もうちょっと眠っていたい―――― 「お嬢様、そろそろ起きてくださいませ」 「リジー……もう少しだけ……」 彼女が起こしにきたからにはそのまま起きなければならないのは分かっているものの、どうしても布団から出る事が出来ずにもぞもぞしていた。 「お嬢様、王太后陛下のもとへ向かわなくてはならないのでは?」 「え?」 私はリジーからの言葉に驚いて、勢いよく起き上がる。 そして辺りを見回すと、ここは昨夜寝た時のまま王宮の一室だった。  私の頭がおかしくなってしまったのかしら……確かにここは王宮で、昨日眠った時のままの部屋なのに、どうしてリジーがここにいるの? 邸にいるはずでは……。 「王宮から使者が来まして7日ほど滞在されるとの事でしたので、私は邸からお嬢様のお荷物をお持ちしました。旦那様と奥様からもお嬢様が王宮にいる間のお世話も仰せつかっております」 「私の疑問に思っていた事が分かるのね」 「お嬢様の事でしたら手に取るように分かります。さあ王太后陛下のところへ行く支度をいたしましょう」 「そうね……」 リジーがやる気に満ち溢れているわ。 ここが王宮というのも彼女のやる気に火を着けているのかもしれないと思いつつ、王太后陛下のところへ行く為にベッドからおりた。 邸から持って来てくれた荷物には、普段から私が着用する物が沢山持ち込まれていて、リジーがしっかりと荷造りしてくれた事が分かり、嬉しくなる。 「リジーが来てくれて心強いわ」  「勿体ないお言葉
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第61話 王太子殿下との交流とほんの少しの嫉妬…?

 王宮の正面に広がる庭園は、沢山の庭師によって手入れが行き届いていて、王太后陛下の為に来たのにすっかり見惚れてしまっていた。 夜会で見る事はあったけれど、日中に見る事はあまりなかったので、そのスケールの大きさに圧倒されてしまう。 庭園に着くと、今まで大人しく肩にとまっていたラディは勢いよく飛び立ち、空を飛び回る。 鳥たちにはとても気持ちがいい場所よね。 私と一緒にいても王族以外の方の前では話してはいけないから、きっと窮屈だったに違いない。 気持ちよく羽を広げて飛んでいるラディを見守りながら、また目の前に広がる庭園へと視線を移した。 貴族の邸とは規模もデザインも全く違う庭園……日中はこうして手入れされた景観を楽しむ事ができ、夜会などで来た時は池の周りがライトアップされていたりするので、幻想的な雰囲気を味わう事が出来る。 季節によって植えられている花達も変わり、何度見ても飽きる事はないし、訪れた人々の目を楽しませてくれる庭園だった。 また、時期によっては民に解放する時もあるのよね……この庭園でお祭りを催す時もあり、ツェットリーニ王国の王族は、比較的民との距離が近い。 今は春が終わり、初夏の頃合いなので、植物たちが元気に芽吹く季節。 庭園の植物たちも生きる力に満ち溢れているように見える。 見ていると本当に元気が湧いてくるわね。 私が物思いにふけっていると、椅子を押されながら花々を眺めている王太后陛下が懐かしむように話し始めた。 「ふむ、長い間床に臥せっていたが、この庭園は変わらず美しいままだな。素晴らしい。ここを見ていると力が湧いてくる」 「お祖母様も花を愛でる時があるのですね」 「何を言う、この庭園は先王陛下が私の為に整えてくれていたのだ。愛でないわけがない」 「ごちそうさまです」  「ふふっ」 私は二人のやり取りに思わず笑い声が漏れてしまう。 王太后陛下は孫であ
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第62話 ドミニク様からの贈り物

 動き出した馬車の窓から王宮の皆様方が見えるので手を振ると、王太子殿下が大笑いしているのが目に入ってくる。 きっと、先ほどのは私とドミニク様をからかって楽しんでいたのね。 私は1つ溜息を吐いて呆れた顔をする。 そんな私の顔をドミニク様が上目遣いで覗き込んでくるので、ドキッとしてしまう。 「ディクセルの事が気になる?」 「いえ、最後までからかわれてしまったなと思っていただけですわ」 「随分と仲良くなったみたいだね」 「王太后陛下の御部屋で何回かご一緒する機会があっただけです。仲良くというより一方的にからかわれているので……」 「ふーん……だとしても妬けるな」 ドミニク様は嫉妬しているとストレートに伝えてきたかと思うと、私の手を握り、手の甲にキスをしながらこちらを射抜くような視線を送ってくる。 何も変な事を言っていないのに、彼に見つめられているというだけでドキドキしてしまうわ。 久しぶりにこんなに近くに存在を感じるからか、顔に熱がこもっていく。  「クリスティーナって名前で呼ぶ仲になっていたとは。それにディクセルが同じ年ごろの女性と親し気に話しているのを初めて見たかもしれない」 「そうなのですね、聡明な方なので女性とお話するのも得意なのではと思っていました」 「ティナにはそう見えるの?」 「はい!なんと言ってもドミニク様に似ているからそう見えるのだと思います。青年時代のドミニク様と会話しているように感じました」  私が嬉しそうにそう言うと、突然彼に力強く抱きすくめられてしまう。 「はぁ……君には敵わないな」  「そ、そんな事は……」 馬車の中は甘い雰囲気に変わり、彼は私の顔や耳、髪の毛などにキスの嵐を降らせてきた。 こうやって触れ合うのもとても久しぶ
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第63話 ※ドミニク様の嫉妬 1

 「ん……はぁ、ん……っ」 「ティナ……ティナ……」  ずっと我慢していたからか、お互いの舌の感触が心地よくて、口付けしているだけなのに溶けてしまいそう。 頭がぼうっとする。 すっかり蕩けた顔になっている事も分かっていたけれど、彼がほしくて止まる事が出来ない。 ドミニク様も同じ気持ちだったのか、胸元を下に下げ、一気に私の乳房を露わにした。 そして鏡の方へ向かせてスカートをたくし上げ、自身の太腿に跨るように座らせられてしまう。 「見て、こうするとティナの全部が鏡に映ってる」 「や、恥ずかしい……」 「恥ずかしがっても可愛いだけだよ。この白いうなじも、形のいい乳房も、滑らかな肌も、全部私のものだ」 彼がうなじに吸い付いたと同時に甘い痛みが走り、痕が付いているのが鏡越しでも分かるほどに吸われた箇所が赤く腫れていた。 そのまま両手で胸の先端を弄られ、恥ずかしい体勢にも関わらず久しぶりの感覚に体が喜び、反応してしまう。 「あぅっ、や、あっ、はあぁぁ……んんっ」  「腰が動いている。下も触ろうか」  彼の手が下着の中に入り込み、二本の指が私の中におさめられ、無遠慮にかき混ぜられていく。 すっかり濡れていた蜜壺は、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てていた。 「あっ、あ、ああぁぁだめぇっ……ひ、あぅっ」 「凄い音……素直な体だ。もっと気持ちよくなろう」  彼の指の動きはどんどん激しさを増していく。 尖った胸の先端も一緒に捏ねられ、なすがまま快楽へと流されていってしまう。 だめ、久しぶりの感覚に気持ちいいが止まらない。 恥ずかしくて目を逸らしていたけれど、鏡に映っている自分の姿をチラリと見ると、だらしない顔をしているのが目に入ってくる。 「はうっ……あっ、いや、ぁぁ……っ!」 こんな姿が全て鏡に映ってしまっているのに、自分で止める事ができないなんて……それどころか指だけじゃなくて、もっと奥もごりごりしてほしいって思ってしまっている。 「ん、気持ちよさそう。そろそろ?奥がぎゅってし始めてる……」 「ん、あっ、気持ちいい……イク……っ~~~ッ!」 あっという間に達し、彼の指を離すまいと私の中がぎゅうぎゅうに締め付けていた。 「は……あ…………ぁぁっ」 幸せな余韻に浸っていた私に耳元で、彼が甘く囁いてくる。  「ティナ、まだだ
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第64話 ※ドミニク様の嫉妬 2

  臀部を持ち上げられ、ドレスをたくし上げられると、彼の目の前に私の恥部がさらけ出されてしまう。 「や、だめっ」  私の制止など全く聞こえていないかのように下着を脱がされ、性急に吸い付いてくる。 すでに蜜が溢れていた秘所は、彼の舌によってぐずぐずにされていった。 じゅるじゅると音を立てながらすっかり硬くなった花蕾を舌で刺激され、声など我慢出来るはずがない。 「ひっ、や、あぁぁ!」 「すっかり勃ってる。赤くなって綺麗だ」  「だめぇ、ソコばっかり……っ」 「ん、ごめんね、こっちも弄ってほしいよね」 今度は蜜口の方に舌を入れ、指で蕾を思いきり摘まれてしまうのだった。  「ちが、やぁぁん!だめっ、イッ……~~~ッ!!」 ビクッビクッ。 体は甘美に震え、密口からは蜜が吹き出し、私の体はベッドへ崩れ落ちた。 「あ、ぁ……はぁ……っ」 「凄く敏感になってる。本当に君の体は素直だな」 ドミニク様は、達した余韻に浸りながらくったりとしている私の体中に愛撫をし続けている。 あまりに気持ちがいいものだから、いつの間にか仰向けにさせられてドレスも脱がされていても、彼のなすがままに身を任せていた。 私の胸に顔を埋め、先を舐っていた彼は、自然の流れのように自身の昂りを入口あてがい、一気に奥まで入れてくる。 ズンッと質量の増した男根は最奥までねじ込まれ、私の最も弱い部分にちゅうっとキスをした。 「はぁっ、ああ……ぁ……っん」 「奥ッ……吸い付いてくる……っ」 耐えるような彼の表情はとても扇情的で、それ
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第65話 ~ドミニクSide~ ※私が頑張りたいと言う婚約者が可愛すぎた件 

 母上の容態が心配で王宮に泊まり込んでいた時。 兄弟水入らずで酒を飲み交わした後――――久しぶりに兄上と話し込んでしまい、ティナの元へ戻るのが遅くなってしまった。 でもぐっすり眠っているようで良かった。 寝支度を整え、愛する女性の眠るベッドへと潜り込み、彼女の健やかな寝顔を見ながら美しい髪に指を絡める。 私は昔からティナの絹のような滑らかな髪がとても好きで、本当は何度も触りたくなるのを我慢していたのだった。 婚約者でも親戚でもない人間に髪を触られるというのは気持ちのいいものではない。 もちろんそんな事はしなかったが、ふいに手が伸びてしまいそうになる事が何度もあったくらいだ。 今は遠慮なく触れるので寝ているのをいい事に何度も何度も触れる。 そしてその髪にキスをすると、ほんのり光ったような気がした。 まるで私に触れられて反応しているように感じ、胸に喜びが広がっていく。 お酒も入っていたので、無性に彼女に触れたくなってしまう。 だが寝込みを襲うのは私の主義ではないし、やはり一方的ではなく愛し合いたいから、今は我慢して眠ろうと己を律した。 そして横になった時から、彼女の様子が変わっていく。 少しうなされているような声が聞こえてきて、肌はほんのり汗ばんでいき、呼吸もだんだんと荒くなってきた。 先ほどまで穏やかに眠っていたのに、彼女に何が起こっているのか―――― 「ティナ?」 眠っているのは分かっているのに、思わず声をかけてしまう。 しかし、案の定返事はなく、それどころかうなされていたのが今度は苦しみ出したのだ。 これはただ事ではない……そう感じ、彼女を無理矢理起こす事に決めたのだった。 「ティナ、ティナ!起きるんだ……ティナ!!」 「ダメ!!」  大きな叫び声をあげながらハッと目を見開いたティナは、しばらく呆然としていたが、私の姿を確認して現実に戻った事を理解したようだった。 私に謝る彼女に、突然うなされ始めたのを心配して声をかける。 しかしティナは「はい」とだけ答えて、心ここにあらずと言った感じで虚空を見つめていた。 夢で何を見たのだろうか……ティナは白の魔女だ。何か予知夢のようなものでも見たのか? 先ほどの様子から良い夢とは言い難いだろうし、とても苦しいだろう。 そう思い、彼女を抱きしめ、安心させてあげようと考えてい
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第66話 ~ドミニクSide~ ※違和感の正体と繋がっていく糸 

 「は、あ、ああっ……出るっ」  最後の瞬間、さすがに口の中に出すわけにはと思い、引き抜こうとした私の腰はしっかりとティナにつかまれてしまう。 そのまま彼女の口の中で爆ぜてしまったのだった。 彼女の口から自分の精が溢れている……それが私をまた興奮させ、とめどなく後から出てきてしまう。 そしてそれをティナが全て飲み込んでいった。   「ティナ、どうして……」 「ドミニク様の全部がほしくて。ダメでした?」 こんな殺し文句、どこで覚えたんだろう。 何だか悔しいような嬉しいような複雑な気持ちをぶつけるかのように、収まりきらない熱をティナの中に埋めた。 十代の若者でもないのに彼女の中に入ると簡単に理性を手放してしまう自分がいて、律動はすぐに激しさを増してきてしまう。 もっと焦らして味わい、彼女をぐずぐずにしてあげたいと思うのに、私の方が耐えるのに必死なのだ。 彼女の一番弱い最奥をガツガツと穿つ。 そしてお腹の上から手で刺激してあげると、甘い嬌声が室内に響き、私の下腹部も堪らなくなっていく。  「あ? や、あああ、それぇ……らめっあぁぁ!」   彼女の性感帯を的確に刺激したようで、ティナはあっという間に達し、私のを締め付けていった。 「凄い締め付け……っく、ああ……っ」  膣内が痙攣を繰り返す。 そして私のを絞り取るかのような動きをするので、ほぼ同時に達ってしまったのだった。 室内は私たち2人の荒い息遣いが響き、体は甘い痺れに支配されてしまう。 ティナに様子がおかしかった理由を聞くと、まさかのシェリアンに嫉妬していたと言うではないか。 私がお酒を飲んでいたからだという話だったが、こんなに可愛い嫉妬があるのかと、また下半身が反応してしまいそうになるのを必死で堪える。 女性の嫉妬は煩わしいものだという認識しかなかった私の意識が、すっかり変わってしまうほどの破壊力。 私が兄上と2人で飲んでいた事を聞いてホッとした表情を浮かべる彼女を腕枕し、その夜は幸せな気持ちで眠りに落ちたのだった。 ~・~・~・~・~ 翌日は兄上の書斎にて、様々な資料に目を通しながら母上の件を調べ上げていた。 何を使って母上に毒を盛っていたのかが分からないが、母上に近づける者と言えば範囲が限られている。 私も兄上もまずは侍女を片っ端から洗うしかない
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第67話 ~ドミニクSide~ ※私でいっぱいになればいい 

 書斎には兄上はおらず、大臣たちとの会議をしているに違いないと考え、黙々と目を通していく……何度も確認したが、フェンデルバーグ公爵が推薦人をしている人物は一人だけだった。 このシーデイルという侍女一人…………この侍女は父上がご逝去された1年後に王宮侍女を辞めている。 今は王宮にはいない者が母上の件に関わっているとは思えないな。 もし父上にも手を掛けたというのなら、古参の者になるが、古株など沢山残っているものでもないので、すぐに特定出来てしまう。 どういう事だ? 私はますます真相が遠退いてしまったと思い、途方に暮れた。 まさか複数犯だというのか――――そこまで考えた時に先ほど名前が挙がったリドリスが浮かんでくる。 ”変な愛称を使っている侍女” 名簿でリドリスを調べるとすぐに見つる。 身元……推薦人は隣国の伯爵家だった。 この伯爵家の名前はどこかで聞いた事がある……思い出そうとする時に限ってなかなか思い出せないもので、室内をうろうろしながら必死に記憶を辿っていった。 どこで聞いたのか…………最近ではない気がする。 もっと前――――すると、私がテレージアと結婚していた頃の会話が頭に浮かんできて、彼女との会話が映像のようによみがえってきたのだった。 『……私の祖母は東の国の出身で、隣国の――伯爵家に嫁いできたのよ』  『東から?文化も違うし大変だったんじゃないの?』 『祖母とあまり会話した事はなかったから分からないけれど、母に東の国の事を話してる時は嬉しそうだったな……東の大陸の更に東端の果てにエデンっていう楽園があるという噂もあるんですって!行ってみたい~~!』 &hellip
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第68話 ~ドミニクSide~ ※甥に嫉妬する夜

 本日二話更新(12時と18時)! ドミニクSideはいったん終わりになります! 長くてすみませんがお付き合いいただければ幸いです ~・~・~・~・~ 動き出した馬車はゆっくりと私の邸へと向かい始める。 ティナの侍女やラディにはヴァッセル家へ戻っていてもらい、事情を説明してもらう事にしたのだった。 母上の快気祝の宴も大事だが、私たちの結婚式も大事だ。 そろそろ結婚に向けても進めていかなければと考えていた私は、とあるサプライズを邸に用意していた。 彼女と婚約してから、着々と邸の中を改装し、ティナが使う為の部屋を用意していたのだ。 一つ目はドレッシングルーム。 二つ目は寝室だ。ここはまで未着手だけれど、次に彼女が来る時の為に改装する予定だった。 ドレッシングルームでドレスの採寸や仮のウェディングドレスの試着をしているティナを扉の前から見守りながら、今日はどうするべきかを思案する。 チェザーレ達には泊まるとは断っていない為、今日泊まる事になればおそらくチェザーレが鬼のように怒るであろう。 それもまた一つの手かもしれないと考える。 母上の快気祝の宴が終わり次第彼女と結婚式を挙げたいと考えていた私は、結婚式前までには一緒に暮らしていたいと思っていた。 それを願い出るキッカケになるかもしれない…… 彼女の為に用意したドレッシングルームやドレスに感激の涙を流す愛する人の姿に目を細め、そんな彼女を鏡の前でぐずぐずに甘やかした。 シルクのような手触りの乳房、甘い吐息、可愛らしい嬌声。 堪らないな。 「や、あ、はあぁぁ……んんっ」  彼女の反応がいつも以上に敏感で、とても扇情的な姿に下半身が疼く。  スカート部分をたくし上げ、下着の横から彼女の中に指を埋めていくと、まだ弄ってもいないのにすでに淫靡な水音がしてくる。  「あ、あ、ああぁぁだめぇっ……ひ、あうっ」 可愛い声……こうやって彼女に触れるのが久しぶりに感じるからか、もっと鳴かせたくて指の動きを激しくしていく。 後ろから舌で耳を舐り、弱い箇所を刺激され続けたティナは、一気に絶頂を迎えた。 「……は…………あぁ……ん……」 余韻に浸らせてあげたいところだったけれど、王宮ではしばらく触れられない日々が続き、隣りに愛する人が眠っているのに何も出来なかった私の心は、
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第69話 ~ヤヌシュSide/フェンデルバーグ公爵Side~ それぞれの思惑

  僕は先日、父上に付き従いながら王宮に行った。 というのも父上が突然僕に爵位を譲ってくださると言い出したのだ。 まだまだ公爵位は譲らないと言わんばかりだったのに、どうして突然心変わりしたのかと思っていたけど、王太后陛下の容体が思わしくなくなり、父上の計画が動き出したからだと推察した。 何をしようとしているのかは詳しくは分からない。 でももうすぐ王宮を揺るがす出来事が起こるはずだ、そう思っていたのに――――王宮に行き、オーレンブルク公爵とクリスに会った時、公爵が王太后陛下が目覚め回復したと言うではないか。 父上の計画は頓挫したのではないか? また振り出しに戻った……はずなのに、当の本人、父上は全く気にする素振りを見せず、邸の執務室で余裕の表情だった。 「父上、爵位を継がせてくださるお話、本当なのですか?」 「ああ、そうだ。近いうちにそうなるだろう。なんだ、私の話が信用出来ぬと言うのか?」  「いえ、そういうわけではありません。しかし、王太后陛下の病は癒えたと宣布されました。父上の計画は崩れたのでは?」 あまりに不安になり、執務室にいる父上に爵位の話を聞いてみたけれど、やはり全く問題ないという態度に違和感しかない。 「ヤヌシュ、お前は目の前の事しか見えていない。もっと大局を見極める目を持たなくてはな」 「ふふふっ」 僕を諭すように話す父上の隣りにはナタリアがいて、父上に絡みつきながら、こちらに不気味な笑みを向けてくる。 すっかり父上と良い仲になったみたいだな。 結局そういう女だという事は分かってはいたけれど、僕だけが何も知らない、分からないという状況が非常に腹立たしくて、その場を後にするしかなかった。 自室に戻り、鍵を閉めると上着を投げつけて苛立ちをぶつける。 「くそっ!僕だけ蚊帳の外か!!」 ガチャ――ーンッ。 投げつけた上着が本棚
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