「乾杯しましょう」と彼は言った。「結婚式にではなく、結びつきに。自由な結びつき、自ら選び、日々新たにされる結びつきに。」彼女はカップを受け取り、グラス越しに二人の視線が交わった。「私たちの結びつきに乾杯」と彼女は繰り返した。「自由のために」二人は黙ってシャンパンの冷たさを味わいながら飲み干した。証人も儀式もないこのささやかな行為は、どんな婚姻届よりも二人の誓いを確かなものにした。エリーゼの指にはめた指輪が輝き、それを見るたびに、二人が交わしたばかりの約束を思い出した。束縛も、制約も、嘘もない。ただ純粋で真実の愛だけがあり、二人は自分たちの思うままに生きていくことができた。彼女は寝る前にノートにこう書いた。今夜、彼は私の指に指輪をはめてくれた。シンプルで控えめ、ほとんど禁欲的と言ってもいいくらいだ。以前つけていた結婚指輪とは全く違う。あの重たい指輪は、毎日私に監禁生活を思い出させた。この指輪は軽やかで、私たちを縛ることのない約束のよう。毎瞬新たにされる誓いのよう。私たちは契約書も市長もなしに、二人だけの約束で結ばれた。ただ彼と私だけ。だからこそ、この誓いは強く、かけがえのないものなのだと思う。それは、ただ一緒にいたいという私たちの願いだけに基づいている。そして、それで十分なのだ。
Ler mais