「さあ、スキルを解放しなさい。これが、あなたの人生を豊かで刺激のあるものに変えてくれることでしょう」 ミィシェリア様の手の中にあるスキル玉が、より一層強い光を放ち出す。 わたしはそれを落とさないように両手で受け取った。 わたし、今度こそ楽しい人生を送りたい。 人並みで良い。恋愛もしてみたいし、誰かの役に立つような仕事がしてみたい。 まずはママに楽をさせてあげたい。 それとあわよくば不労収入で田舎に大きな家を建てたりして、悠々自適に暮らしたい。お金にものを言わせて美男美女を集めたハーレムを作りたい。わたしにかしずかないヤツは公開処刑じゃー! 絶対王政を復活させるのじゃー!「豊かで刺激のある人生……」「いや、最後のところは違いますよ? 田舎で悠々自適に過ごすところまではギリギリ許します。絶対そこまでですからね⁉ そしてくれぐれもハーレムの想像の中に私を入れないように!」 うーん。だって知ってる美女はミィシェリア様とワーウルフのシールケちゃんとバンパイアのルースちゃんくらいだし……。美男は……今のところちょっと心当たりないや。「早くスキルを解放しなさい。かなり時間も押してますから」「はーい。どんなスキルかな、と」 スキル玉解放っと! うぉぉぉぉぉ! これは⁉「レア度S『創作Lv1』……レア度Sだと……」 存在したんかワレェ⁉「スキルがすべてではありませんが、このスキルがあれば、生活に困ることはないでしょう」 ミィシェリア様がわたしの頭にそっと手を乗せてくる。 いや、生活に困るとか困らないとか……レア度Aでも100年ぶりなのに、レア度Sっていったい⁉「転生者の中にはレア度Sのスキルを所有する者はいます。ただ、基本的には転生者は目立たないように生きるため、その事実が明らかにはなっていないのです」 ふーん。そういうものかあ。 田舎に引っ込んでスローライフを送っておけば安心安全ってことなのかな?「レア度Sのスキルを所有していて最も目立った人物といえば、パストルラン王国初代国王のカイランド=パストルランでしょう」 マジ伝説の人じゃん……。 どこからともなく突然現れて、数百年も内乱状態だったこの島をあっという間に1つにまとめ上げて王国として成立させたという伝説の国王様。勇者カイランド。「ほ、ほかには……?」「そう
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