いつの間に眠ってしまっていたのか深夜に喉が乾いて目を覚ますと、私を後ろから抱き抱えるようにオズワルドが眠っていた。 オズワルドの筋張った大きな手は私のお腹に当てられていて、じんわりと温かい。もしかしたらさすってくれていたのだろうかと思うと、またあのムズムズが襲ってきた。「~~~~っっ」 声にならない喜びを噛み締めながらオズワルドを起こさないようにベッドから出た私は、水差しの水を飲んで小さく息を吐く。「ん……? 起きたのか? また痛むのか?」 その声に驚いて振り返ると、オズワルドが眠そうな顔でこちらを見ている。「ううん、喉乾いただけだよ」「……そうか」 それだけ言ってオズワルドはまたスヤーっと眠りに落ちるが、私がベッドに戻るとまたうっすらと目を開けて私を引き寄せる。「早く寝ろ」「ん」 今度は正面から抱えられ耳元にオズワルドの吐息がかかる。それがくすぐったいやら感じるやらで思わずオズワルドの胸におでこを擦り付けると、今度はオズワルドがくすぐったそうに笑い出した。「おい、もう少し離れろ」「やだ、寒いもん」「……しょうがない奴だな」 それだけ言ってオズワルドはまた眠りに落ちてしまう。規則正しいオズワルドの寝息に釣られるように、次第に私も眠くなってくる。 オズワルドの側は不思議とこんなにも安心するのかと自分でも驚いた。 そして翌日、私の目論見通りオズワルドの相手を一晩したあの淑女は、怯えたようにサロンを去ったのだった——。 あれから数日後、完全復帰した私はロミと一緒にとうとう一線を超えたスノーの話に頬を染めていた。「それでそれで!?」「そ、それだけ……だよ。何か思っていたよりも凄く優しくてね、恥ずかしかったけど、嬉しかった……」
Last Updated : 2026-09-10 Read more