全くもってセルクの言う通りで俺は無言で頷いた。 アーノルドの性格は俺達とは違ってかなり慎重だ。だから簡単に人を好きになることも無いし、そういう対象が居ても大抵は一線を引いて付き合っていたが、どうやらそういう理屈抜きにスノーの寝顔にやられてしまったらしい。「そうは言うけど二人共。まだほぼ初対面の人間にそういう目で見られるのは怖くない?」「既に見てるじゃないか」「そうだぞ。既にそういう目で見ていて挙げ句に夜中に4回も抜いてんだ。今更怖いも糞もあるか」「まぁ……そうなんだけどさ……はぁ……僕のイメージ……」「まぁしかしなんだ。きっとスノーの方も今頃サキュバスにでも相談してるんじゃないか? ロミさんから聞いた限り、スノーは相当に奥手だが本当に優しい子だと言っていたぞ。絶対に幸せになるべき子なんです! とな」「あの他人に厳しいロミさんが?」「そうだ。ロミさんは猫のように警戒心が強いが、スノーとサキュバスに関しては涙ながらに一生物の友人が出来たかもしれないと語っていたぞ」「ダリアも褒めていたのか?」 セルクからよく聞くロミという女は、それはもう自分にも他人にも厳しいと聞いている。夢が教師だというような娘だ。きっと理性の塊のような女なのだろうが、そんな女がダリアを褒めるのはいまいちよく分からない。「ああ。ロミさんが二人に興味を持ったのは、スノーの夢が学者になる事だと知ったからだそうだ。最初はサキュバスの事をあまり良く思っていなかったみたいだが、あいつのあの裏表の無さやあけすけな所が真面目な自分とは正反対で羨ましいと言っていた。何よりもサキュバスはああ見えて実は凄く優しくて友人思いだとも言っていたな」「なるほど。それはそうだな。何せ同僚を庇って死ぬような女だ。好き勝手やっているようで、いつだって自分よりも他人の事だ」「ああ、前世の話?」「ああ。あいつの技だって結局の所、相手への奉仕が大部分だ。もちろん、それを自分の為だと言い張るような奴だが。そ
Last Updated : 2026-08-31 Read more