それから30分後。ロビーに集まった私達を見てオリガが目を細める。「三人で行くの?」「はい!」 元気に返事をすると、オリガはさらに嬉しそうに笑って頷いて言う。「そうなの。けどもうちょっと待ってね。さっき王から連絡があって、用心棒を用意したから連れて行かせろって」「用心棒?」「ええ。あ、到着したみたいよ」 そう言ってオリガはステンドグラスのドアの外を指さした。そこには華美ではないけれど一目で良い馬車だと分かる馬車が止まっている。「それじゃあ行ってらっしゃい。気をつけてね」「は~い! 行こ、二人共」「ええ」「う、うん」 私達がサロンを出て馬車に向かうと、馬車の中から見覚えがありすぎる人物が降りてきた。「あっれ~! 監視役さんじゃん!」「よう! そういや名乗ってなかったが、俺の名前はクレイだ。騎士団の副団長なんだ。とりあえず移動しよう」 さらっと説明をされて私は思わずクレイを二度見した。「そうなの⁉ めっちゃ位高いんじゃん! ていうか、副団長が何で戦争に参加してなかったの?」 馬車に乗り込みながら私が質問すると、クレイは苦笑いを浮かべる。「万が一の時の為の俺は控えだったんだ。別にサボってた訳じゃないぞ」「なるほど。あ! 紹介するね! こっちがスノーで、こっちがロミちゃん。やっと友達が出来たんだよぉ~!」 皆にハブられていた私が思わず涙目で言うと、クレイは苦笑いを浮かべる。「あんた変な奴だからなぁ。ロミさんの事は団長からよく伺ってます。いつも団長がお世話になっております」 そう言ってクレイはロミに敬礼している。そんなクレイを見てロミは大げさに手を振った。「わ、私は別に何もお世話なんてしていませんよ。あの方が勝手にいつも私を指名してくるのです」「団長はああ見えてヤキモチ焼きなので、あなたが他の男と寝るのが嫌で一年間の契約をしたと伺いました。今後とも、どうぞ団長をよろしくお願いいたします」
Terakhir Diperbarui : 2026-08-20 Baca selengkapnya