Lahat ng Kabanata ng 【男の娘BL】ボクと彼の、はじめてだらけの恋物語!: Kabanata 1 - Kabanata 10

43 Kabanata

エピソード1 ボクたちの初恋

「おっかま! おっかま! おっかっまー!」 ある男子が、そうボクをからかうと、ダッシュで逃げていく。 しかし、それを追う影が!「オラァ!」 ボクをからかった男子が、キツイげんこつを一発頂戴する。そして、「ちくしょー! オカマナイトー!」なんて捨てぜりふを吐いて、逃げていく。 彼を追いかけた男子……。同級生の「タケル」くんは、意にも介さず、ゆうゆうと戻って来る。「まったく、どいつもこいつも、おめーのことを……」「ありがとう。ほんとに、どうしてだろうね」 地面に、寂しい視線を落とす。 ボクは、青いフレアスカートに、白のブラウス。そして、純白のランドセル。スニーカーは女物。ロングヘアが、風になびく。 でも、性別は男……ということになっている。「あんなの、気にすんな! また、あーいうのがいたら、ぶん殴ってやる」「気持ちは嬉しいけど、暴力はやめようね」 ちょっと、困り笑い。 実際、タケルくんは足がとても早く、背も高いので、あっという間に追いついて、強烈なげんこつをお見舞いする。 でも、彼が暴力を振るうのは、いじめっこに対してだけ。特に、よくボクのために戦ってくれる。 たびたび指導室に呼び出されるけど、動機を堂々と話すと、相手の保護者も、教師も、それ以上強く追求できなくなるらしい。「いけね、授業始まるぞ! いこーぜ!」 ふたりで、ばたばたと昇降口に向かうのでした。  ◆ ◆ ◆  お昼休み後。 ボクの哀しみのひとつは、女子トイレを使わせてもらえないこと。 お医者さんが言うには、ほんとにボクの心が女なのか、それとも、ただの女装愛好なのかが、まだはっきりしないらしい。 たしかにそう言われると、ボク自身、どっちの道を生きたいのか、まだよくわからない。 だから、今は男性化を止める薬だけで、様子を見ているところ。 ただ、トイレは男子トイレでも必ず個室を使って、座って小をする。立ってなんか、絶対ヤダ。 水を流して洗面台に向かうと、タケルくんが、水だけで手洗いを、済まそうとしてるとこだった。「石鹸、使ったほうがいーよ? ほら、例の病気とか、あれだし」 実のところ、ボク自身が、男子特有の、手を洗わなかったり、水だけで済まそうとするムーブが、どうにも苦手なんだけど。「あー、わかったよ」 石鹸で、手を洗い直す彼。ボクも、石鹸で手洗い。
last updateHuling Na-update : 2026-06-26
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エピソード2 ボクたちの初デート

 今日は初デート! 恋人のタケルくんと、恋人繋ぎでアミューズメントセンターへ。 外は暑かったけど、ボクたちの方が、もっとアツアツだもんね!「ねね、アレ撮らない?」「え!? でもあそこって……」 ボクが指さしたのは、男子禁制、プリコーナー。「女子と一緒なら、OKなんだよ! 大丈夫、大丈夫!」 腕を引き、タケルくんを逆エスコート。 ボクの容姿は、ロングヘアに、純白のキャミソールワンピ。 でも、性別は一応男。だけど、男性化を抑える薬を使ってるので、声変わりもしていないし、体格も華奢。どこをどう見ても、女の子にしか見えないと思う。 対して、タケルくんは背が高くて、かっこいいの!「いらっしゃませー。ごゆっくりどうぞー」 ほら、係員さん、見事にスルー!「こういうのって、どうすればいいんだ?」 ボックスの中に入ると、タケルくんが所在なさげにする。「何度か、一人で撮ったことあるから、任せて」 手際よく、セット。そして、パシャリ! タケルくんと、指を絡めて、満面の笑顔でピースするボクと、頬を赤らめて、ちょっと笑顔がぎこちない、鏡写しのポーズのタケルくんが、撮れました! 小学生のお小遣いでは、あれこれ贅沢はできない。残念だけど、プリはワンセットのみ。宝物にしよっと! 続いて、クレーンコーナー。「あっ、マリ○リ!」 つい、ちょっと大きな声を出してしまう。 クレーンの景品棚に、マリ○リのおっきなぬいぐるみが、ちょこんと座ってます。 ボクもタケルくんも、マリ○リファン。もっとも、方向性は違ってて、ボクはかわいさ、タケルくんは性能が好きなんだけど。「よし、プリのお礼だ。取ってやるよ」 果敢に挑む、タケルくん。ガンバレ! 何度か失敗したけど、ようやくゲット!「ほい、プレゼント」「え!? タケルくんが、自分のお金で取ったのに!?」「『取ってやる』って言ったろ。それに、オレがぬいぐるみ持ってても、ちょっとな」「わ~! ありがとー! やさしー!」 いつも、オカマと言って、ボクをいじめるやつを、やっつけてくれる彼。ほんとに、優しいイケメンだ。まさに、自慢の彼氏! 続いて、クレープ屋さんへ。タケルくん、実は意外と、甘党なんだって。「一口ずつ、シェアしよ!」「お、おう」 出来上がったクレープを、一口ずつ、かじり合う。うふふ、たーのしー! 
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エピソード3 ボクたちの初手作り弁当

 うーん……マリ○リが被っちゃった。どうしようかな。 ただ今、タケルくんのおうちで、ポ○モン対戦中。 やっぱりタケルくん強くて、負けっぱなし。 もっとも、ボクはかわいいポ○モンたちが見たいって感じで、勝ち負けには、あまりこだわってないのだけど。 でも、五連敗はちょっと負け過ぎだな……。 よし、ラ○チュウがんばって! あー! ダ○トリオ! 読み負けた~。 ……なんてやってると、お腹が空いてきました。 時計を見ると、もうお昼。早いなー。「ねえ、お昼にしない?」「あ。もうそんな時間か。わりぃ、気が利かなくて。おふくろが作ってくれたの、レンチンしてくるな」「待って! じゃじゃーん!」 立ち上がろうとする彼に、マリ○リ袋を取り出し、見せる。「ひょっとして……」「ひょっとするよー。じゃじゃじゃーん!」 マリ○リお弁当箱×2!「おお~! 手作り弁当!?」「うん! 頑張ったよ~」「すっげー! 恋人の手作り弁当とか、男子超憧れイベントじゃん! おふくろのは晩飯にして、弁当食おう!」 ふふ。彼氏にお弁当手作りも、女子ならではだね! 今どきこういうこと言うと、文句言う人とかいそうだけど。ボクと彼で意見が合ってるんだから、いいじゃない。 それはともかく。お弁当箱を取り出して、二人で「いただきます!」と開封。 すると、「う」と、タケルくんが、小声でうめきます。「どしたの!? なんか、変なの入ってた!?」「いや、すごくいい弁当だと思う、うん。ただ……笑わないか?」「約束する。そんなこと、絶対しない」 挙手宣誓。「ピーマン、駄目なんだ。コドモっぽいだろ?」「そんなことない! 誰だって、苦手の一つや二つあるよ!」 ぶんぶんと、首を横に振る。「嫌なら、残していいよ」「いや、そんな、お前にもピーマン農家さんにも失礼なこと、できっかよ。ちゃんと食う!」 彼がお弁当に箸をつけ始めるので、ボクも食べ始める。 少しずつ食べるボクに対し、タケルくんは、ぱくぱく勢いよく食べていく。いいなー、こういう男の子なムーブ。見てて、嬉しくなる。 アスパラベーコンやナゲットを片付けていき……彼のお弁当箱に残るは、ラスボス、ピーマンの肉詰め。 箸を持ったまま、固まるタケルくん。「ほんと、無理しなくていいよ?」「男は勇気!」 ぱくっ! いったー! ち
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エピソード4 ボクたちの初女子世界講座

「ときに、お前って誕生日いつ?」「五月五日~」 ちょっとしょげる。 今日は、タケルくんの家で、宿題退治!「オレ、三月三日」 互いに顔を見合わせ。「逆だよなー」「逆だよねー」 と、手をぺしっと打ち合わせて、苦笑し合う。「ところで、ここなんだけど……」 タケルくんの教科書を見てもらった方が、わかりやすいと思い、テーブルに身を乗り出すと……。 ボフッと、飲み物を吹いてしまうタケルくん。「わぷ! ちょっと、なにー?」「わ、わりぃ! 使ってくれ!」 ハンドタオルを手渡されるので、拭き拭き。「お前さ、そーゆー服で、あんま前かがみになんない方がいーぞ」 めちゃくちゃ照れつつ、そっぽを向いて言う彼。 ボクの服……。下は、デニムのミニスカ。上は、ゆったりした白のノースリーブ。 胸元がゆるい服……。 意味に気づいて、一気に恥ずかしさが、込み上げてくる!「えっち!」 胸元を押さえ、ハンドタオルを投げつける。「おぷ! 悪気はなかったんだってば!」「ごめん。ボクも、不用心だった」 ちょっと、気まずい空気。「う~……。タケルくんだから、まだ良かったけど、気をつけないとだな~」 えっちなおじさんとかに、変な目で見られたら最悪だ。「例えばさ、ブラとか着けるの、どうなんだ?」「夏場のブラはねー。暑苦しいし、服をすごい選ぶんだよ。だから、純女さんでも、夏はノーブラの人多いよ。あと、ボクぐらいぺたんこだと、ブラの隙間から、結局見えちゃうの……」「純女?」「生まれついて、心も体も女の人を、そう呼ぶんだ」 「へー」と、業界用語に感心する、タケルくん。「あれ? 夏場はってことは、他の季節は?」「着けてるよー。体育の時、気づかなかった?」 ボクの哀しみ、その二。女子更衣室を、使わせてもらえないこと。 仕方なく、男子更衣室使うわけだけど。やっぱり、男子と一緒に着替えは辛くて……。 でも、女子からは、ボクと一緒は嫌だって声が結構あって、平行線を辿っている。 ため息。「あー。ジロジロ見るもんじゃないなって思うし、照れくさいし、意識的に視線外してた」「おー、じぇんとるま~ん」「だろ?」 ビッと、親指で自分を指差す彼。「今はまだ、ぎりぎりボクのサイズに合うブラあるけど、中学上がったら、ジュニアブラ一択になっちゃうのかなー」
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エピソード5 ボクたちの初プール

「それにしても、お前の部屋って、ほんと『オンナノコ!』ってカンジだな~」 今日は、ボクのおうちにお招き。宿題の休憩中に、そう言ってくれるタケルくん。 先住と、タケルくんがくれた、おっきなマリ○リぬい二つ、毛布は、女の子向けポ○モン集合柄もの。 サイドテーブルでは、ポトスの「ポトフ」を育ててます。「ありがと」「なんか、テンション低いな?」「褒めてくれたのに、ごめんね。夏になると、いつも悩むことがあってさ」 ため息。「オレに話せること?」「うん。ボク、レジャープールや海に行くのが、夢なんだー」 学校では、女子更衣室こそ使わせてもらえないものの、女子用水着の着用は許可されてる。 けれど、事情を知らない人だらけのレジャープールなんかじゃ、女子・男子どっちの更衣室を使っても、大騒ぎになることうけあいなわけで。 かといって、事情を説明して、納得と許可をもらうのも難しそうだし、お医者さんの診断書があっても、効果があるのか……。 そもそも、GIDと、TVの診断が、まだついてないのだ。診断書、書いてくれないだろうな~。「あー、確かに、着替えで結構な騒ぎになりそうだ」「でしょ?」 タケルくんも、合点に至ったらしい。「あとね、やっぱり前がもっこりしちゃうのが、嫌で嫌で。パレオで隠せば誤魔化せそうだけど、そんな小細工しないで、堂々とビキニ着たい~」 机に突っ伏す。「ほんと、お前の人生悩みだらけだなー。オレにできること……。あ。なあ、女物のいい感じの水着買ったら、うち来ないか? 名案がある!」「ほんと!? じゃあ、今日、さっそくおねだりしてみる!」「よーし。そうと決まったら、プール遊びのために、宿題片付けっぞー!」 というわけで、宿題バスターと化す、ボクたちでした。  ◆ ◆ ◆ 「こーんにーちわー!」 水着はあっさり買ってもらえ、天気も快晴! タケルくんの「名案」が謎だけど、水着と着替えと、タオルを入れたバッグを持って、こんにちは。「おー。こんー! じゃ、さっそく用意してくるから、着替えててよ。脱衣所は、ここな」 案内を受け、「はーい」と、中に入ります。 そして……。 リビングに行くと、タケルくんがいない。 で、庭向きの窓を見ると、なにか作業してました。「タケルくーん。着替え、終わったよー」
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エピソード6 ボクたちの初性転換講座

「素朴な疑問なんだけどさ、なんでお前の主治医って、さっさと診断つけないの? かなり小さい頃から、通ってるんだろ?」 今日は、タケルくんのおうちで、宿題退治。「うん。前も少し話したけど、大人になるまで、ジェンダーって割と不安定でね。大人でも、突然ジェンダーが変わる人がいるぐらいなんだ。だから、慎重なのが一つ」 ふんふんと、頷く彼。「で、重要なのが、もう一つの理由で、GIDの診断が下って、いざ性転換手術した人が、その性別で生きてみると、『こんなはずじゃなかった』って後悔して、自殺する事が多いんだって。だから、ジェンクリの先生って、慎重なの」 自殺という物騒なワードに、ぎょっとするタケルくん。「そこで、望む性別で実際生活してみる、テスト期間を設けて、本当に大丈夫かどうか、試すんだ。で、『この人なら、ちゃんと大丈夫だ』って思ってもらえれば、やっとこ診断書がもらえる感じ」「へえ~……」 どういう感情なのか、ため息をつく彼。「で、ボクの場合、目下のネックが、女子コミュニティに馴染めないことと、この一人称」「あー。こないだ、地蔵状態だったって言ってたな。でも、ボクっ娘、そんな駄目か?」 怪訝な顔。「ボクらってね、純女さん以上に、女らしさを求められるんだ。そうじゃないと、『なんだ、結局男じゃん』って思われちゃうの」「えー! この、ジェンダフリーを目指そうってご時世にか!?」「そういうもんなんだよ」 ため息。「まー、ボクっ娘自体が珍しいから、奇異な目で見られるのは、覚悟しないとだね。実際、見知らぬ人に、変な顔されたことあるし」「んー……。ボクっ娘、かわいいと思うけどなー」「ありがと。でも、タケルくんみたいに思ってくれる人は少数派だよ、どうしても。結局、二次元の世界じゃないと、受け入れてもらえないんだよね」「そーゆーもんかー。オレなんか、お前のボク呼びに、キュンと来ちゃうけどな~」 照れくさくなって、下を向いて、もじもじしてしまう。「タケルくんみたいな人が、いっぱいいたら、いいのになー」 照れたと思ったら、今度はため息。我ながら、忙しい。「他にはね、性ホルモンって一度使ったら、一生使い続けなきゃいけないの。そうしないと、骨粗鬆症になっちゃうんっだって。あと、女性化、あるいは男性化した体も、元には戻らない。もし、後から気が変わってもね。だか
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エピソード7 ボクたちの初夏バテ対策

『おおおお~お~おお~♪』 夜、ベッドでぐでーっとしてると、スマホが鳴る。 この着信音は、ス○バイのジ○リーダーテ○スタル戦。テンション上がるよね。 もっとも……。「は~い……」 寝そべったまま、スマホに出る。「こんばんはー。って、なんかテンション低くね?」「うん。夏バテしちゃったみたいでね。食欲はないし、なんかもう、色々やる気でないし」 ため息。「えー! 大変じゃん」「とりあえず、おそうめんとか、シリアルとかを、少し食べるのが限界で」 また、ため息。せっかくの、タケルくんからの電話なのに、ほんとだるくて……。「うーん、なんか力になれねーかなあ……。よし! 明日の昼、我が家秘伝の夏バテ対策料理、作りに行っていいか!?」「タケルくん、料理できないって言ってなかった?」「そりゃ、ものによる。明日作るのぐらいなら、オレでもラクショーよ!」「そっか。楽しみにしてるね。ほんとは、もっとお話ししてたいけど、ほんとだるくて……。ごめん」「わかった。じゃ、明日な! 無理すんなよ!」 通話終了。 なに作るんだろ? ちょっとわくわくしつつ、タケルくんからもらった、マリ○リぬいを抱っこするのでした。  ◆ ◆ ◆  お昼。チャイムが鳴った。しんどいけど、ベッドから玄関まで頑張って向かう。 モニタに、最愛のタケルくんが!「開けるね」 ドアを開けると、タケルくん、ちょっとびっくり。 ボク、パジャマのままだからね。水色基調のワンピースタイプ。白いフリルと、胸元のポンポンがポイント。「おおう、いきなりかわいいな、おい。でも……やっぱしんどそうだな。お前んち、ガス? IH?」「ガス~」「お、うちと同じで助かる。じゃあ、台所の場所だけ教えたら、戻って休んでてくれよ。できたら、持ってくから」「うん」 というわけで、そのとおりにして、再度安静に。  ◆ ◆ ◆ 「……できたぞ~」 耳元でささやかれて、びくっと起きる。寝落ちしてたらしい。「ほんと、つらそうだな。テーブルまで来れるか?」「なんとか、がんばる……」 スローモーな動作で着席。 で、テーブルを見ると……。おそうめんが、用意されてました。タケルくんのは、大盛りだ。「普通に、おそうめんだね?」「まーな。そこで、ひみつ道具~」 ねり梅のチューブを、取り出す彼。「これで、
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エピソード8 ボクたちの初進路談義

「こんちはー。お、少し元気になった?」 我が家にやってきた、タケルくん。ボクのちゃんとした服装を見て、開口一番、そう言いました。「こんにちは。梅味のおそうめんなら、ちゃんと食べられるようになって、だいぶ楽になったよ。おかげで、タケルくんと会うのに、きちんとした格好で出られるようになって。まだ、完全回復とはいかないけど」「そっかー。快方に向かってるようで、良かったよ。帰ったら、ばーちゃんに改めて感謝しとこう」 雑談しながら、部屋に向かう。「今日は、なにする?」「昨日見損なったし、ポ○モン映画でもどう?」 パッケージを取り出す、タケルくん。「そうだね。昨日は、せっかく持ってきてくれたのに、ごめんね」「気にすんな、気にすんな。あの後、すぐ熟睡するほどバテてると思わなくてさ」「……どのぐらい、手、握っててくれたの?」「三十分くらいかなー? 時計見たわけじゃないけど。唇かわいいなーって、見とれてた」 ぼっと、顔が熱くなる。もう、ほんとに褒め上手なんだから……。もっと、好きになっちゃうよ。「もー、照れるなあ~。ポ○モン見よ、ポ○モン!」 恥ずかしさをごまかすように、ディスクをセット。 視聴中、あれやこれやとポ○モン談義。「リ○ロ○の映画化まだかなー?」「あー。そういえば、もう四年も映画やってないのか。ゴ○すら、映画出番まだだし、どーかなー?」「うーん。やっぱり、リ○ちゃんの方が感情移入しやすくてねー。リ○ロ○になってからの方が、ボク的には好きかなー」 麦茶を傾ける。夏はこれだねー。「なるほどなー。ちなみに、フ○ードってどう?」「フ○ード、かっこいいよね! 二番目に好き~」「お! オレも、リ○ロ○ならフ○ード推し! かっこいいよな!」 マリ○リでは、方向性の違いを見せたボクら、今度は完全一致!「オレも、ああいう、頼れるアニキになりたいぜ」「ボクの中では、タケルくんは、フ○ード超えのかっこよさだよ!」「照れるじゃんかよ~」 今度は、ボクが照れさせちゃうよ~。ふふふ。 まだ照れてるのか、お地蔵様状態で映画を見るタケルくん。か~わい~! そんな彼を、愛おしく見つめるボク。 不意に、目があってしまった。互いに照れて、俯いてしまう。じっと見てたの、バレちゃったかな?「そういえばさ、タケルくんは、進学校行ったりするの?」 恥ず
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エピソード9 ボクたちの初公園デート・前編

 あれから、ボクの体調もほぼ回復して、明日は夏にしては若干気温が低いので、タケルくんと、市民公園でデートしようって話になりました。 こないだのアミューズメントセンターで、ボクら、お小遣いほとんど吐き出しちゃったからね。 ただ、病み上がりなので無理しないようにと、両親には結構心配されたけど。 そんなわけで、自販機で飲み物を買えるぐらいの追加予算をもらい、いざ公園へ! 今日のボクは、白のキャミソールワンピに、同じく青いリボンが巻かれた、白いキャプリーヌ。 結構歩く予定なので、靴はサンダルではなく、水色と白のスニーカー。 ボク、足小さいから、女物履けるんだー。うふふ。 抗男性ホルモン、様々だね! さらに、今回のポイントは、白い日傘。日焼け止めも塗って、お肌の防御はバッチリ! 将来、シミ作りたくないもんね。 なんてやってると、公園入口。お、あそこに見えるはタケルくん。「待ったー?」「いや、早く来すぎただけだ」 スマホを見ると、時間ピッタリ。 タケルくん、そんなにボクと早く会いたかったのかなと、ちょっと嬉しくなる。 タケルくんの格好は、サ○シの帽子のレプリカ。そして、緑のタンクトップに、ブラウンの膝丈ハーフパンツ。ワイルドだね!「じゃ、行こうか」 差し出された手を握り返し、恋人繋ぎで、通称「カルガモ池」を目指す。 そこの、ほとりのベンチでお弁当をいただくのが、今日のプラン。「それ、持つよ」「ありがとー!」 ボクが、手から下げている保冷バッグを、代わりに引き受けてくれる。やさし~! 自販機用のお金は保険で、ボクたち、飲み物のボトルを、それぞれ持参しています。ボクのは、シンプルに麦茶。 気温が低いといっても、「この時期にしては」なので、十分暑い。熱中症に注意! 塩タブレットも完備だよ!「昼間に来ると、雰囲気違うなー」 色んなセミが、様々に鳴く中で、ポツリとこぼす彼。「昼以外に、よく来るの?」「早朝に、よく走ってるんだ」「おー、俊足の秘訣は、それだったかー」 そうやって、鍛えてたんだねー。「ちょっと疲れちゃった。休んでいい?」「もちろん。病み上がりだもんな」 二人で、ベンチで小休止。「オレの走り方は、ちょっと特殊でさ。いわゆるジョギングじゃないんだ」「へー? じゃあ、どんな感じ?」「十秒全力疾走し
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エピソード10 ボクたちの初公園デート・後編

「ごっそさんでした! 美味かったぜ~」「お粗末様でした。ありがとう。ボクも、もう少しで食べ終わるから、待っててね」 合掌した後、笑顔を向けてくるタケルくんに、ボクもはにかみ返す。 幸せを噛み締めながら、マイ手作り弁当を、もぐもぐと食べ進めるのでした。「ふ~……ごちそうさま」 ボクも、合掌。「ちょっと食休みしたら、帰ろうか」「だな」 なんて言ってると……。 ぱたっ。 帽子に、なんか当たった!「降ってる!」 今日は、降らないはずだったのに! 急いで、日傘を広げる。日傘を、雨傘にしてはいけないという法律はないのです!「よし、全部しまったぞ!」「入って!」 密着して、相合い傘状態に。 タケルくんの、たくましい腕が、ボクの肩に触れる。自分と、こんなにも違うんだなあ。「どうしよう」 もはや、土砂降りだ。「とりあえず、休憩所に避難しようぜ」 あそこには、屋根があるし、テーブルと椅子もある。「うん、行こ」 二人三脚のように、ペースを合わせて、ゆっくり歩く。 しばらくして……。「ちょっと、歩くペース落ちてないか?」「ごめん、濡れたスカートが足にまとわりついて、歩きにくくて……」 おしゃれ心出して、ロング丈にしたのが祟ったなー……。「そか、気をつけるよ」 ボクのペースに、合わせてくれる。ほんと、優しい。「タケルくん、肩、はみ出てない?」「実は、ちょっと」「そっちに、少し傘寄せるね。もっとくっつこう」 って、我ながら、ダイタン!「あ、ああ。じゃあ……」 身を寄せてくる彼。あー! 心臓がバクハツしそう! 密着相合い傘。雨には困ったけど、わりと嬉しい。 ドキドキしながら、休憩所へ向かうのでした。  ◆ ◆ ◆ 「着いたー!」 休憩所の屋根の下に入り、ひと安心! 傘の水気を飛ばしていると、なんか視線が……?「どうかした?」「い、いや! なんでもない!」 慌てて目をそらす、タケルくん。 今日のボクは、薄手の白ワンピ。それが、雨に濡れて……。 セルフチェックすると……。「えっち!」「ごめん! ごめんて! マジごめん!!」 合掌して、必死に頭を下げてくる。「う~……。今見たものは、忘れること! OK!?」「はい! OKです!」 今度は、ビシッと敬礼。やれやれ。今日は、服のチョイスに祟られる日だな
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