All Chapters of 【男の娘BL】ボクと彼の、はじめてだらけの恋物語!: Chapter 41 - Chapter 43

43 Chapters

エピソード41 ボクたちの初ノープランデート ―後編―

「さーて、またじゃんけんだな!」 じゃーんけーん、ポン! ありゃ、負けちゃった。「お、勝った。じゃあ、お前に服をプレゼントだ!」「ええ! いいの!? そんな、ボクだけ得する話!」「お前がきれいだと、オレも嬉しい。Win-Winだろ?」 ほわあ~……。なんでしょう、このパーフェクト彼氏は!「ほんとにいいの?」「二言なし!」「じゃあね、いいお店があるんだ!」 いざ、ショッピングモールへ! ティーン向け女性服のブティックにとーちゃーく!「あのね、提案なんだけど、タケルくんに選んでほしいんだ」「ええ!? オレ、女物の選び方とかわからんぞ!?」「ボクは、タケルくん好みの服が着たいんだ。だから、どんなのも大丈夫! パンツ選んだら、パンツルックだってするよ! どうしてもわからないこととか悩んだら、ボクや店員さんに訊けばOK!」 彼は、ボクがパンツルックを嫌ってるのを、知っている。それでも、あえて宣言した。タケルくん好みの女になりたい!「わかった」 入店~。二人で見て回る。「あ……」 まず、タケルくんが手に取ったのは、タイトなデニムのミニスカ。「そのサイドテール見てたら、ビビッときてさ。あ、でも、ミニスカ嫌だったよな?」「ううん。ボク、タケルくんが選んだものなら、なんでもいいよ」 抵抗があるといえばある。万一、アレが見られたら生きていけない。でも、タイトのデニムなら、そんなに風でめくれることもないと思う。「そうか? じゃあ、これキープして……」 さらに、店内をうろうろ。「お前、水色と白好きだよな。この白いノースリーブなんかどうだ?」 次に選んだのは、襟付きのノースリーブ。「ちょっとあててみて。デニムは、ボクが持つから。……どう?」「……イイ! 自画自賛だけど、オレ、ナイス! お前、もっとナイス!」「ほんと!? すみませーん、試着いいですかー?」 さっそく、試着。我が身の余計なモノを見たくないので、デニムを履いてから、鏡を見る。 おおー! たしかに、イイ! さっすがタケルくん!「すっごく、いい感じだよ~! この後は、これ着て歩こうかな。店員さん呼んでもらえる?」「おお! 気に入ってもらえたみたいでなによりだ! すみませーん!」 ややあって、店員さんと戻ってくるタケルくん。精算後、タグを外してもらい、さっきまでの服はリ
last updateLast Updated : 2026-06-26
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ラストエピソード ボクたちの初決意

 楽しかった夏休みも、ついに最終日。宿題モンスターは退治済みなので、今日はタケルくんと遊び収めです。「そらー!」「わぷ! あはは! 冷たくて気持ちいー!」 久しぶりに、タケルくんちで水遊び。二人で水着着て、大はしゃぎ!「はー……、はー……。こーたーい」 ノズルを受け取る。「それーっ!」「うっは! つめて! サイコー!」 もう、二人して大はしゃぎ! そして、引き続き水着姿の撮影会。「よーし、きれいに撮れたぜー」「見せて見せてー」 ジュースを飲みながら、わいのわいの!「ボクにも、タケルくんの写真撮らせてー」「オレなんか撮って、楽しいか?」「うん。こう、マッチョなポーズ決めたりして!」「なるほど。そういう趣向は面白そうだな!」 カメラマン交代。いいのいただきました! ご利益ありそう。 昼を過ぎつつあるので、屋外で遅めのお弁当。お庭があると、こんな楽しみ方ができるのがいいね!「今日も、タンパク質たっぷりだよ~」「うおっ! ステーキ丼!?」「うん。牛赤身が安かったから、野菜たっぷりで仕上げたよー」 ちょっと炭水化物が多いけど、今日は特別に、ね。「うまそー! いっただっきまーす!」 どこかの剣士さんみたいに、一口ごとに「うまい! うまい!」と言いながら食べる彼。ほんと、作ったかいがあるなあ。「ごっそさんでした!」「お粗末様でした、ボクも、もうちょっとで食べ終わるから」 ちょこちょこお箸を進めていると、そのさまを微笑んで見つめてくるタケルくん。急に恥ずかしくなって、俯いてしまう。「なんか、見つめられると恥ずかしいよ~」「お前も、オレの食べっぷり見てたじゃん。お互い様、お互い様」 むう。ぐうの音も出ない正論。「ごちそうさまでした」 水遊びを終え、シャワーを借りて買ってもらった服に着替えると、台所を借りてお弁当箱と箸を洗う。 その後は、ポ○モン対戦!「あ! タケルくんに、初めて勝てたー!」「お見事!」 拍手をもらい、照れてしまう。 もちろん、接待プレイなんかじゃない、真剣勝負。嬉しい! さらに、ポ○モン映画リレー&雑談。 思えば、マリ○リハンカチが縁で、ボクと彼のお付き合いが始まったわけで。縁結びのポ○モンだね!「ねえ、タケルくん」「ん?」「ボクね。新学期になったら、女友達作っ
last updateLast Updated : 2026-06-26
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エピローグ ボクたちの将来

 会場の喧騒が、この控室にもかすかに響いてくる。 眼の前には、頭からタオルを垂らしたタケルくんが、ベンチに座っているけど……。 精神統一しているように見えて、組んだ指の親指を、忙しなくすり合わせている。これは間違いなく、プレッシャーを感じているね。 タケルくんは、U20世界陸上で、百メートルで銀、二百メートルで銅という、とても立派な成績を残したけど。悲しいかな、世間様の扱いは、金に非ずば、メダルに非ずという非情さだ。 でも、陸上界ではその名を知られる存在になったのは確かで、前回の金メダリストへのリベンジに燃えている。ただ、これは……。見るからに、入れ込み過ぎだね。タオルで顔は伺えないけど、肩から緊張の様相がにじみ出ている。 ボクはというと、専門学校を卒業し、スポーツメンタルトレーナーとして、本格的な一歩を踏み出したところ。 するとタケルくん、ボクをチームのメンタルトレーナーとして、指名してくれました。 もちろん、監督やコーチらからは、実績のないボクの起用に強い反対があったけど、タケルくんが、「幼馴染かつ恋人で、気心知れた仲であること」を、強調したそうです。 タケルくんも、銀と銅という実績があるので、最終的にチームに、「さしあたって、タケル専属」という形で雇われました。 彼が、わがままと取られる態度をしてまで招いてくれたわけで。今回の結果如何で、ボクの進退が決まるし、タケルくんへの、周りからの心象にも響く。 ボクとしても、失敗できないというプレッシャーがあるけど、それが選手に伝わってはいけない。 今日まで、文字通り精神のトレーニングをしてきたわけだけど、これから総仕上げだ。「タケルくん」 彼の横に腰掛けるけど、こっちを向いてくれない。これは、耳に入ってないね。「たーけるくんっ」 肩をつつくと、ビクッとしてこっちを向いてくれた。 ここで、「リラックスしよう」なんて声をかけても意味はない。そんなこと、彼自身が重々わかってる。 じゃあ、どうするか。「何を悩んでるか、聞かせて?」 穏やかな声色で、問いかける。「……オレ、死ぬほど練習してきた。でも、それでも、あとほんのちょっと届かなくて。動画見て、何度悔しく思ったか! あれから、監督やコーチの指導で、さらにギリギリまで追い込んできたけど、向こうも当然、それやってるわけでさ。差
last updateLast Updated : 2026-06-26
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