「まぁ!よくお似合いですわ!!髪の毛のお色ともあってますわ!」早く変装を解いてほしいとディートハルトがいうので、髪と瞳の色を戻した。 「旦那様もそう思いますわよね?」「はい、とても良く似合いますね。では、次はこれを」そう言って、ディートハルトはハンガーラックから一着のワンピースを取り、店員さんに渡した。ここは貴族女性に人気の高級ブティック店だ。私も何度か前を通りかかったが、値段が高いのが分かっていたので、入ったことがなかった。ディートハルトはそこに慣れたように入っていった。貧乏男爵家の私とは、やはり生まれが違う……。「ディー、もう試着はいいんじゃないかな……?」ワンピースを持った店員さんが、試着室へ優しく誘導しようとする。かれこれ、10着は試着させられた。はっきりいって何が似合うのか、もうよく分からなくなった。 貴族女性の普段着は、ドレスからワンピースに変わってきている。もちろん、あの窮屈なコルセットも夜会や舞踏会などの正装の時だけだ。私も仕事の時は楽で簡素なワンピースを着ている。ここに並んでいるワンピースはいつも着ているものとは全く違う。生地はシルクで鮮やかな色使いに、刺繍やレースがふんだんに使われている。スカートはフレアで動くたびに違うスタイルを見せてくれる。後ろはレースアップで体に合わせて調節できて、スタイルが良く見えるようになっている。さすが高い洋服は違うなぁ……。 「分かったよ、アーシュ。それで最後にしよう」ディートハルトは眉を下げ、少し残念そうにした。こんなにたくさん着たのになぜそんな表情をするの? 私は、最後に試着したアイボリーにピンクや赤の小花柄が刺繍されたワンピースを選んだ。
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-07-16 อ่านเพิ่มเติม