——婚姻届を出す前の話。 ここで過ごすのも、今日で最後か。 騎士団に入団すると、強制的にこの寮に入れられる。 その寮生活も晴れて今日で終わる。 同期が俺の空いたグラスに酒を入れていく。 「ディートハルト~、酒が進んでないぞ~」 そいつは頬を赤らめて、笑っていた。 ――油断だった。 俺は気分が高揚していて、その酒を口に含み、喉を通過した。 同期はあちらこちらで、この寮の生活を振り返り、盛り上がっている。 レインもさっきまでいたが、付き合っていられないと部屋に戻っていった。 俺の相棒……。 あんな小さな体なのに、人一倍態度がでかくて、負けず嫌い。 俺はレインの顔を浮かべて笑った。 それに、これがあければ、頻繁にアーシュに会える。 きっとまた、魔道具のことしか考えてないんだろうな……。 少しは俺のことも考えてもらわないと……。 今週末実家に一緒に行くし、婚約してからだいぶたつ……。 俺がプロポーズしたら、アーシュは何ていうだろうか……。 断られたら……。 でも、アーシュは自覚してないけど、あの可愛くて綺麗な容姿じゃ誰かに迫られているかもしれない……。 同じ課にイヴェッタがいるから少しは安心だが……。 学園時代だって、アーシュを狙っている奴はたくさんいたんだ。 俺が昼休みに食堂でどれだけ牽制したか……。 アーシュはのんきだから、全く気付かないし……。 この前の夜会だって、みんなアーシュに見とれてた。 あ
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-07-21 อ่านเพิ่มเติม