Semua Bab 五角関係が世界を滅ぼす!? 恋愛経験ゼロの私、エセ占い師になって恋愛を正す!: Bab 51 - Bab 60

121 Bab

50話 宰相の孫の気持ち

「あの差し出がましいですが……アウレリア様と何があったんですか?」 謙虚に、でも聞きたいことを口に出した。このまま捜しに行っても解決しないのではないか、と暗に伝えたつもりだ。「いつものことです。できない部分を指摘したら、怒られまして」 ノクタリウス様は意外にもすんなりと答えてくれた。でも、違和感が拭えない。アウレリア様がそんなことで怒る? いえ、感情をむき出しにできる相手というのも多くはないし、仲が良いという証拠なのかもしれないわね。「アウレリアは少し子どもっぽいところがあるんですよ。わがままとか言ってませんか?」 自我が強いとは思うがわがままというよりは真面目、融通が利かない。そんな印象を受ける。それに、上辺では強く高潔というイメージが強いけど、ケイティを相手にしているところを見ると実際は相手のことを考えている優しさも垣間見える。「仲良くしてもらってます」 首を横に振っておく。実際、私の面倒を見てくれるし、わがままなど言われたことはない。「それなら良かった。アウレリアは小さい頃甘やかしてしまいまして」 ノクタリウス様は苦笑する。私が視線を返して話す姿勢を取ると、訥々と話し出した。「アウレリアは小さい頃病弱で、僕がずっと傍で面倒見ていたんですよ。外での出来事を話したり、外で買ってきた本を読んだりすると喜んでくれて――」 話を聞きながら、私はゲームに出て来たノクタリウスの書記を思い出していた。話している内容は書記と変わりはない。幼馴染で面倒を見ていた。目が離せずにずっと傍に居た。フィリップ殿下との婚約を機に自分の気持ちに気づいた。ゲームの中で一気に読めるわけではなく、一枚一枚拾って読むタイプの仕様だった。「――もしかしたら僕が過保護なのかもしれませんね。わがままなところも可愛くて……どうしても無茶をして体調を崩してほしくない」 伏せられたまつ毛は愁いを帯びている。本当にアウレリア様のことを考えているのだろう。だからつい口が出てしまうようだった。おせっかいというのが身に染みているようだ。「アウレリアは弱いところがあるから、支えたいんです」
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-07-15
Baca selengkapnya

51話 話しやすい相手

 しばらくして生徒会室へ来たのはフィリップ殿下だった。「おや、珍しい組み合わせだね」「アウレリアが出ていってしまって、ライオネルが追って行きました」「ああ、またきつく言いすぎたのかい? もう少し優しくした方が良いっていつも言ってるよね」「しかし、アウレリアは隣国へ嫁ぐ身。しっかりしてもらわないと」「頭が固いんだから、アウレリアは教養も立ち振る舞いもどのご令嬢よりよくできているよ」「殿下がそう甘やかすからです。私は厳しく行きます」 ノクタリウス様は、フィリップ殿下にダメ出しされてもアウレリア様に対する対応をまったく変えるつもりはないのか。どっちがいいとかは蚊帳の外にいる私には何も言えないけど、戻ってきてないってちょっと心配になるんだけど。「あの、アウレリア様は大丈夫でしょうか……」「レオ相手じゃアウレリアは困ってしまっているかもしれないね」 私の不安に応えてくれたのはフィリップ殿下だ。しかし、それに対してノクタリウス様が不満を露わにした。「そうでしょうか? 話しやすい相手だと思いますけど」「普段は話すけどね……まだ戻ってこないところを見ると、アウレリアがレオに説教してるかもね」「はあ……まあ一緒にいるのであればいいのですが」 フィリップ殿下笑いながら、私の方に向きを変える。背がぴっと伸びる。「シルヴァレーン嬢、申し訳ないが様子を見てきてくれないかな。私やノクスじゃアウレリアも気まずいだろうし」「いえ、そこは僕が……!」 フィリップ殿下の提案に、ノクタリウス様が割り込んでくる。ずっと捜しに行きたい気持ちを抑えながら仕事をしていたせいもあって、切羽詰まっている。「ノクス、アウレリアも女の子なんだから、女の子同士で話をした方が気が楽なこともあるんだよ?」「しかし――っ!」 フィリップ殿下の説得も火に油なのか、はいとは言えないノクタリウス様。フィリップ殿下は眉尻を下げる。「それに、君にしかできない仕事があるんだ。
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-07-15
Baca selengkapnya

52話 王城の中庭

 メモには王城の中庭という言葉と、入室の許可がしっかりと書かれていた。まさか学院内にいないとは……。 王城は学院からさほど遠くはない。併設に近いかもしれない。たぶん王城で働いている人が先生としても働いているせいだと思う。 学院から王城への入り口には、もちろん通行の審査がある。私はフィリップ殿下の署名を見せて中へと入ることができた。 懐かしいと思う。幼い頃、母に着いて出入りしていたのだから、懐かしいのは当たり前。けど、私はあの痣の事件から前のことは記憶がない。だから、とても変な感じだ。知らないのに懐かしい。 王城の中庭まで迷うことなく行けたのは、忘れている記憶のおかげだろう。中庭に出ればふんわりと香っていた懐かしい匂いが濃くなった。最近何度か嗅いだことがあるような……。「貴方、ちゃんと話した方がいいのではなくて?」 高い凛とした声が聞こえた。見ればガゼボに、向かい合って話しているアウレリア様とライオネル殿下が居た。アウレリア様の表情はいつもとまったく変わらない表情で、ライオネル殿下は後ろを向いているので表情はわからない。「あの……」 ここで立ち聞きするのも気分が悪いので、私は二人に声をかける。「あら、ミシェル様。いかがいたしました?」 目を瞬き、口元を覆いながらアウレリア様が返答してくれる。ライオネル殿下もすぐに振り向いて私のことを見た。視線が合わなくて少し焦っているようにも見えるのは気のせい……? 何の話してたのか、気になってきた。「アウレリア様が戻らないので様子を見に参りました……」「そう……でも私は戻らなくてよ」 はっきりとした拒絶に私は目を白黒させるしかなかった。ライオネル殿下が隣の席を勧めてきたので、私もご相伴にあずかることにする。テーブルには紅茶と菓子が置かれており、アウレリア様が手を挙げると執事が新たな紅茶を持って、私の前に置く。そしてすぐに後ろへと下がっていった。
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-07-15
Baca selengkapnya

53話 アウレリアの気持ち

「ミシェル様は困るでしょうけど、わたくし。今日こそは折れないって決めましたの」「何があったんですか?」「いつものことよ。ノクスがわたくしを子ども扱いするから、いい加減にしてほしいと言ったの」 ノクタリウス様も過保護になっているかもと言っていたし、双方相手が感じていることはわかっているのね。ノクタリウス様は改めるつもりがないって言ってたから、いままではアウレリア様が折れて上手く納めていたわけか。「わたくしはもう身体も弱くありませんし、独りで出来るのですが、何かにつけて口や手を出してくるんですもの。うんざりしますわ」 うんうんと相槌を打っていればアウレリア様がため息を吐きながら愚痴を零す。王城の中庭、決まった人間しか出入りできないし、私が様子を見に来たことでノクタリウス様とフィリップ殿下が来ることはしばらくないものね。多いに愚痴を吐ける環境ということだ。「ライオネルは心配してるからだろうとしか言いませんし、ね?」 アウレリア様のじんわりとした怒りが笑顔を通して伝わってくる。ライオネル殿下がぐっと黙ってるところを見ると、すでにいろいろと言われた後のようだ。言い返せばそれ以上返ってくるのだろう。 で、あればアウレリア様からのノクタリウス様の気持ちを知るチャンスでは? 多少言われるのを覚悟して、話題を出してみよう。「ノクタリウス様はアウレリア様が好きだからこそ構ってしまわれるのではないでしょうか……」「わかっているわ。でも、妹のように構われてもねぇ?」 妹としか見られてないと思っているのか。あんまり湾曲に聞く言葉が思い浮かばず、私はもしという前提でさらに深く切り込む。「もし、妹としてではない愛情だとしたらいかがなのでしょうか?」「…………」 私の言葉にアウレリア様は大きく目を見開く。考えたこともなかったという表情に、背中に冷や汗を感じる。書記で知ってるからと言って、勝手に人の恋心を暴露してよかったのだろうか、と後悔する。
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-07-16
Baca selengkapnya

54話 アウレリアの気持ち2

「もし、妹としてではない愛情だとしたらいかがなのでしょうか?」「…………」 私の言葉にアウレリア様は大きく目を見開く。考えたこともなかったという表情に、背中に冷や汗を感じる。書記で知ってるからと言って、勝手に人の恋心を暴露してよかったのだろうか、と後悔する。「私にとっては兄のようなものですもの。それは何も変わりませんわ」 なんか勝手に振られた感じになっちゃった。ごめんなさい、ノクタリウス様。これは私の心の中にとどめておくので、どうか許してください。「ミシェル様から見ると、そう見えるのかしら?」 どう答えようか。もうこの話題について私に理がある話にはならないだろう。アウレリア様の愛する人候補からひとり外すことができたのだし。「いえ、その……噂がありましたから」「あら、ミシェル様は本当に恋愛事情がお好きなのね?」「占い師としてそういう相談も多いもので、噂が自然と耳に入るだけですわ」「通りで。貴女、恋愛には相当疎いですものね」 上手く返せてると思ったのに、アウレリア様の言葉は私の心臓に突き刺さった。恋愛経験ゼロなことがにじみ出て居るとでも言うの? 動揺する私をよそに、アウレリア様はライオネル殿下をちらりと見て言葉を続ける。「貴女と恋路についてお話するのは今度ゆっくり致しましょう。ライオネルがいては話しづらくて仕方ないわ」「は、はい。喜んで……!」 ショックが拭えないものの、また話してもらえるという内容に条件反射で返事をした。 アウレリア様はふっと表情を緩ませて笑ってくれる。返答に間違いはなかったようでよかった。「わたくし、他に時間を使いたい人がいるので失礼するわ」 匂わせるだけ匂わせて席を立つアウレリア様。いつの間にか待機していたラルフさんを連れて、中庭を後にする彼女の後姿を茫然と見送るしかなかった。
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-07-16
Baca selengkapnya

55話 思いだしたのか!?

「アウレリア様って、本当に謎ね」「……話をまったく違う方向に持っていくしな」 私の呟きにライオネル殿下がため息を吐いて同意する。どうやら、まったく違う話をされていたらしい。フィリップ殿下がお説教してるかもと言っていたし、そうなっていたのかもしれない。「何をお話してたんですか?」 気になっていたので聞いてみる。「……昔の話を少しな」 詳しく話さないということは私には聞かせたくない話なのだろうか。濁すかのように話題を変えてくる。「ひとりでここまで来たのか?」「はい」「迷わずに?」「ええ、なんだか懐かしくて、見たことあるような場所を歩いていたらたどり着きました」「思いだしたのか!?」 腕を掴まれて、勢いよく叫ばれた言葉に私は目を瞬く。ライオネル殿下の表情は眉根が寄って真剣そのものだ。冗談とかいうのではないとひしひし感じる。 なんのことだろう? 思いだしたって、王城のこと?「……あの、幼い頃もしかしてライオネル殿下と会ったことあります?」 私の返答に、ライオネル殿下は困惑を極めたように口をへの字にする。難しい顔をしているところから、会ったことはありそうだけど、どんな関係だったか話すのを憚っているというとこかしら。 思い出せないけど。「すみません。懐かしくはあるのですが、幼い頃の記憶は覚えてなくて……」 私の言葉にライオネル殿下は顔を落とした。「…………くせに」「はい?」 小さくて聞き取れない。「お前が、十六歳になると戦場には立てなくなってしまうと言ったんだ……」 零された言葉が頭に入ってこなかった。どういうこと? 幼い私が、ライオネル殿下に言ったの? 十六歳になった今年、戦場に立てなくなるような何かが起こるって。「……いや、悪い。思いだせていないんだ。気にしないでく
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-07-16
Baca selengkapnya

56話 幼い頃に出逢っていたかもしれない

 結局、生徒会に戻ってもライオネル殿下とはぎこちなくて、占いの館に避難してまった。様子を見に来てくれたケイティを捕まえて、占いをするための椅子に向かい合って座り今日の出来事を話してしまった。「幼い頃に出逢っていたかもしれないんですか?」「たぶん。思いだせない私にいらついてたのかも」 最初から突っかかってこられた。でも、一緒にいるうちに人の心配はするし、憎まれ口は叩いていたとしてもなんだかんだで手伝ってはくれる人だとわかった。だからこそ、最初の対応を思い起こせば、きっと忘れてる私に怒りを覚えてたに違いない。「寂しかったとかではなく?」「ライオネル殿下が? どちらかといえば幼い頃に私が、告げた内容が気になってるだけな気がするわ」 昔は魔法で占いが出来たみたいという体で、ケイティには一通り話してある。「十六歳で戦場に立てなくなるって内容ですよね。何が起こるのでしょうか? 何か思いだせたりしないんですか?」「それがさっぱり……」 まったく思いだせない。それだけ思いだしたくないのか、懐かしいという感覚はあっても、記憶が戻ってくることはなかった。「記憶を失くしたのは、痣について言われてからなんですよね?」「そうよ。ジュリアナ様が痣を見て悲鳴を上げたあの日、それから前の記憶がないの」「トラウマに向き合うしかないのでしょうか……」「……ジュリアナ様を見ても倒れなくはなったんだけどね」 やっぱりまだ私は彼女と向き合わないといけないようだ。アウレリア様の恋愛事情の方が重要だというのに、何故そこまで彼女に重きを置かなければならないのか……。「話は変わるけど、アウレリア様のこと……ケイティはどう思う?」「そうですね、ミシェル様の恋路が上手くいけば話してくれると思います!」「うん? 私関係なくない?」「いえ、ミシェル様。恋愛に疎い相手に、恋愛相談はできません」 厳しい。けど、本当にそうだと思う。だからこそ私は占い師になると決
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-07-17
Baca selengkapnya

57話 占いの館の恋愛相談

「ミシェル様は、いままでどのように恋愛相談を受けてきたんですか?」 そういえば最近まったく前世の知識を行かせてなかったことを思いだす。あまりにいろいろなことが起こりすぎて、ゲームの話や過去を思いだそうと必死になってたけど、私が使えるのはそれだけじゃないんだった。 これはジュリアナ様対策も簡単にできるかもしれない。「人間が動きやすいパターンを予想するのよ。私、アウレリア様やケイティの前では占いで学んだやり方を活かせてなかったわ。ケイティが恋愛相談してくれないのもそういうことなのね」「え、わ、わたしはその……アウレリア様応援隊ですから!」 動揺する様子はわかりやすい。やっぱりケイティも徐々にフィリップ殿下に惹かれているのかもしれない。でもそれを相談してもらえない占い師なんて、占い師の意味ないじゃない!「いいわ、私の力を魅せてあげる」 それでもってケイティの恋愛相談をしてもらうんだから!「そのためには、ライオネル殿下に協力してもらいたいところだけど……」 そうだ、だいたい気まずい状況になれば相手の様子を伺いに来るはずだ。もしくはずっとすれ違ってこじれるパターンもあるけど……ライオネル殿下は気にして様子見に来ると思う。ちらっと入口を見れば、少しカーテンが揺れたのを確認できた。「入り口にいらっしゃるなら入ってきたらどうですか?」 私にしては大きな声を出す。カーテンが空いて、顔を出したのはライオネル殿下だ。私は、もう一つ椅子を出してきて彼に勧めた。 座っても、何を言うべきか困った表情のままで黙っている。入口までの距離もあるし占いの館の構築上入り口では中で何を話していたのかはわからないだろう。「私の占いの力を使って、ジュリアナ様の対策をしようと思いますの。ただ、独りでは対策が難しいので、ライオネル殿下に手伝っていただきたくてお声をおかけしました」 どうして居たのかはあえて聞かない。ただ私は協力してほしいのだと、そのまま告げる。これ以上ややこしくして話を進められないのは困る。「わかった」 了承を得て、私は
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-07-17
Baca selengkapnya

58話 生徒会に入らない?

「そうそうケイティにお願いしたいことがあったの」「はい? 私ですか?」「ええ、貴女、生徒会に入らない?」「私がですか!? そんな無理ですよ!」 彼女にずっと打診したかったことを言えば大きな声を出して首を横に振られてしまう。「実力は俺が保証する」「ライオネル殿下まで何をおっしゃってるんですか! それに私は家の手伝いがありますし、時間がありませんよ」 ライオネル殿下の言葉にも首を横に振って、断る理由を明確に伝えてくる。授業が終わった後はフィリップ殿下と魔法の練習があって、その後は家のお手伝い。あっという間に一日が終わってしまうのはわかる。私が手をこまねていると、ケイティの理由をライオネル殿下が崩しにかかった。「兄上との魔法の練習期間がそろそろ終わるはずだろう?」「うっ……」 ケイティが言葉に詰まる。私はライオネル殿下を見て、より詳しい説明を求めた。「そうなの?」「ああ。教えることがもうほぼないそうだ。むしろ兄上よりケイティの方が魔法に関してはすでに上の実力らしい」「すごい!」 さすが将来は最強魔導士ね。期待の眼差しでケイティを見れば、顔を真っ赤にしてケイティはまた首を横に振る。「わ、私なんてまだまだです……!」「どちらにしろ魔法の練習は頻度が落ちるはずだ。その間だけでも生徒会に入ってみないか?」「私、ケイティと一緒にお仕事したいわ」「うっ」 ライオネル殿下が畳みかけるので私もそれに乗る。ケイティは言葉を詰まらせて目を泳がせている。これは迷っているわね。いいわ、同士として断れない言葉を唱えてあげる。「それにアウレリア様も生徒会にはいるのだけど……ね?」「うぐっ」 推しを見るチャンスを不意にするのか。という圧力を込めれば、ケイティはくぐもった声を出し、視線を落としながらテーブルに震えた拳を乗せる。「……謹んでお受けします……」 絞り出した声に心の仲
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-07-17
Baca selengkapnya

59話 持っている情報

 過去の私は、ライオネル殿下に前世の記憶の一部を話していたはず。それであれば、前世の有益な情報を持っていると提示できるかもしれない。幼い頃の記憶は戻ってなかったとしても。 もし、前世の話しまでしていなかったとしたら冗談で強引に流そう。「……やはり、占いの館をし始めた頃か?」「入学式の時ですわ」 ライオネル殿下は私が記憶の断片を思いだしたのではないかと気づき、私に接触を図ったわけだ。「あの、もしかして私に接触してきた理由や目的って、噂の真相を確かめるということではなかったのですか?」「お前が昔言ったんだ。第一王子、侯爵令嬢、宰相の孫、平民、騎士の五人の関係性が国が亡ぼすと。だから、噂の真相を確かめ、何が影響を受けているのかを調べていた」 やはり、幼い頃の私はライオネル殿下に前世の話をしていたらしい。「では、私と同じく、国のひいては世界の滅亡を回避するのが目的。と思ってよろしいのでしょうか?」「ああ、相違ない」 目的も一緒となれば、認識をすり合わせておきたい。「……ライオネル殿下から聞く限り、幼い頃の私は、今の私よりも多くの記憶を持っていたようです。持っている情報をすり合わせませんか?」 私の提案に、ライオネル殿下はテーブルにそっと何かを置く。「これは……?」 分厚い本のようにも見える。けどタイトルがない。「お前が幼い頃に書いたものだ」 私が書いたもの……その本に手を伸ばす。「俺には読めない文字で書かれていたが、今のお前なら読めるかもしれないと思って持ってきた」 本を開く。その文字を私は読めた。懐かしいと言えばいいのかしら、前世で使っていた文字は小さな手で書いたせいか少し読みづらいけど、私の字だった。「……読めます」 私はページをめくって読んでいく。内容は、私が覚えてる範疇の内容がほとんだ。けど、細かく記載されている部分には覚えのない内容があって、手が止まる。 ライオネル殿下の項
last updateTerakhir Diperbarui : 2026-07-18
Baca selengkapnya
Sebelumnya
1
...
45678
...
13
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status