アポロン神殿の巫女たちが向ける、哀れみに満ちた眼差しの中、私は顔を上げ、忘却の毒を一息に飲み干した。冷たい液体が、喉を灼きながら胃の奥へと落ちていく。だが次の瞬間、タルタロスの呪いがもたらしていた魂を引き裂くほどの激痛が、嘘のように消え去った。これが、毒がもたらした唯一の救いだった。もう、どこにも痛みはない。その代わり、私に残された時間はあと3日。その果てに待っているのは、ただ星屑へと還ることだけだった。神殿を後にした私は、その足でメローラの暮らす海辺の館へと向かった。扉を押し開けた途端、母の怒鳴り声が耳に飛び込んできた。「クレッサ、いつまでそんな惨めな芝居を続ける気なの!あなた、どこも悪くないのでしょう!」母は鋭い指先を私の顔へと突きつけた。その瞳に宿っているのは怒りではない。怒りよりもずっと冷たく刺々しい、失望の色だった。「あなたは神々に祝福された、治癒の巫女なのよ!昔はあんなに優しくて、思いやりのある子だったのに……どうしてここまで堕ちてしまったの!妹の命を救う黄金の林檎を、醜い嫉妬心から奪おうとするなんて!」父もまた、苦々しい失望を滲ませた声で言葉を重ねる。「クレッサ、お前はずっと我ら一族の誇りだった。姉として、メローラを慈しみ導いてくれるものと信じていたんだ。まさかお前が、実の妹にここまで冷酷になれるとはな……我々がお前を甘やかしすぎたせいかもしれん」万力で胸を締めつけられるような息苦しさに襲われた。毒は、この肉体の痛みを消し去ってくれた。けれど、実の家族に切り捨てられる悲しみだけは、いまだに私の呼吸を奪おうとする。これが、私の両親だ。私が死の呪いに蝕まれているという真実よりも、妹が些細な火傷を治すために百年を経た黄金の林檎を必要としたという言葉の方を、彼らは疑いもなく信じたがっている。目を向けると、メローラは大きな真珠貝のベッドで、力なく身をもたせかけていた。けれど両親の死角に入るや、その口元がにやりと歪む。濃密な悪意と、勝ち誇った色を隠しもしないで。以前の私なら、怒り狂っていただろう。喉が裂けるまで叫び、服を破ってでも、腐食し始めた魂の刻印を突きつけていたに違いない。けれど今は、指一本動かす気になれなかった。言い争ったところで、何一つ変わりはしないのだから。呪いが魂を喰らい、毒
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