コンビニでのバイトを終え、アパートに戻る。 高橋先輩との会話で、自分がどれだけ生気がなく、周囲に心配をかけていたかを知り、その無関心を恥じた。 羅璃が俺には「鬼」の側面を強く見せているが、先輩には「天真爛漫エロカワギャル」に見えているという、認知のズレ。 そして、羅璃の身体から消え去っていく模様、最後に残った「貪」の模様。 頭の中は、複雑な情報でいっぱいで、ダルいを通り越して、もう何も考えたくなかった。「あー、疲れたー」 羅璃は、そんな俺の隣で、相変わらず元気だ。「お疲れーしょーへー! 私、お腹減った!」 「え?何か食べるの……カップ麺の残りがあるハズ……俺はムリだ」 羅璃の声を聞きながらも、俺は、玄関を開けて部屋に入ると、そのままベッドに倒れ込んだ。 もう限界だ。 体も、頭も、感情も、全てが疲弊している。「……羅璃……」 ぼんやりと、羅璃の姿を見る。 俺の目にはもはや見慣れた赤鬼ギャルがいる。 勝手知ったる感じで買い置きのカップ麺に入れるためのポットに水を入れて沸かし始めている。 確認しなければならないことが、山ほどある。 人によって羅璃の認識が異なること、天宮寺さんが「無邪鬼」と言ったこと、そして、最後に残った「貪」の模様。 聞きたいことばかりだが、疲労で意識が朦朧としてくる。このまま、暗闇に落ちて行くように、眠ってしまいたい。 だが、意識を失う前に、一つだけ……『今』やるべきことがある。 ゲームのキャラクターデザインだ。 3Dモデルにするための、見えない箇所の絵。いわゆる三面図と呼ばれるものだ。 気力を振り絞って、ベッドから這い上がる。 机に向かい、スケッチブックと鉛筆を広げる。 ゲームのキャラクターデザイン。 ネットで調べたサンプルを参考に、見様見真似で、羅璃の4等身の鬼娘デザインを、様々な
Última actualización : 2026-08-07 Leer más