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三拾漆話:神社と宮司とさくらさん

Author: 黒船雷光
last update publish date: 2026-08-13 06:07:21

 日曜日。いよいよ決行の日だ。

 朝から、とてつもない緊張が俺を襲っていた。

 胃がキリキリする。

 羅璃ラリは、そんな俺の隣で、昨日の今日とは思えないほど元気だ。

 耳には、昨日俺が贈った月と星のイヤリングが、キラリと光っている。

 それを見るのは嬉しい。

 羅璃ラリとの「デート」は、俺の人生で最も充実した一日だった。

 羅璃ラリが俺の言葉を涙ながらに喜んでくれたことも、忘れられない。

 だが、今日は、天宮寺さんの力になる日だ。

 事前の打ち合わせでは、とにかく天宮寺さんの話に合わせて、御父上の機嫌を損ねないように努め、場が和んだところでバンドの話に持ち込み、説得するということになっていた。

「昨日のしょーへーはカッコよかったぞ! ちゃんと自分の想いを言葉に出来るなんて素敵だから、さくらだってそのお父さんだって、素直に話せば伝わるよ!」

 羅璃ラリは、俺を励ますように、楽観的

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