次の健診日まで、拓也は何度もカレンダーを確認していた。 今度は、ただ美月を見るだけではない。 どこへ帰っているのか。 それを知りたかった。「九条の家なのかな」 拓也はスマートフォンで、蒼真の名前を検索する。 九条グループの代表取締役。 記事や写真はいくつも出てくる。 だが、当然ながら自宅の住所など載っていない。「どこにいるんだよ……」 拓也は画面をスクロールする。 美月が今どこで暮らしているのか。 九条と一緒に住んでいるのか。 それとも、九条がどこか別の場所を用意したのか。 何も分からない。「まあ、次で分かるか」 拓也は画面を閉じた。 その頃。 美月はサービスアパートメントで、次の調停について藤崎と話していた。『このまま双方の意思が変わらない場合、調停での成立は難しいでしょう』「はい」『次回の状況を見て、今後について改めて相談しましょう』「分かりました」 美月は落ち着いて答えた。 拓也が離婚を拒否し続ける。 それ自体は、もう予想している。「時間がかかっても大丈夫です」『はい』「私は戻りませんから」 自分の口から自然に出た言葉だった。 通話を終えたあと、美月は少しだけ笑った。 以前は、離婚できなかったらどうしようと考えていた。 今は違う。 すぐに離婚できなくても、拓也のところへ戻る必要はない。 それだけでも気持ちはずいぶん楽だった。 そして数日後。 拓也が待っていた日が来た。 朝から病院
Terakhir Diperbarui : 2026-08-28 Baca selengkapnya